エンジェル Tips1

天使による「天国の開場」

　この日はひょんなことから天使たちと保護者さまがリンドビオルサーバでご一緒しており、更にはまどかさん、杏子さん、私までもが同席しているという珍しい状況でした。そこで突発的に白咲花さんからの申し出があり、「エンジェリック☆アラカルトの追加公演（おかわり）」が実現したという運びとなります。
　次の公演会のリクエストとして、まいちゃんさんより「エンジェリック☆アラカルトで時間切れとなった子（ひなたさん、みやこさん）のお話が見てみたい」というものをいただいていたそうで、それをこのタイミングで即興で実演していただけることになったようです。

　「このところ公演会できていなかったので、保護者さま集まってくれてる今なら喜んでもらえるかなって」とは花さんの弁。
　いつもながら保護者さまのことを一番に考えてくださって、ありがとうございます。

エンジェル Tips2

花さんのみやこさんへの信頼度（もしくはミスリード）

　「お姉さんとはそんなに打ち合わせいらないので」という花さんの発言から、保護者のみなさまは「さすが主人公とメインヒロイン」「見せつけは始まっている」といった反応を示されているシーンとなります。
　もちろん、みやこさんと花さんは「私に天使が舞い降りた！」という作品における主人公とメインヒロインという位置づけであり、こちらの世界においても相応の信頼度・愛情度をベースとしたお互いの関係性を構築した上で公演会を開かれていることは間違いありません。

　しかしながら、この後２本目となるみやこさんとの公演が始まる前に花さんから「（お姉さんとのお話は）これまでで一番短いお話になると思います」という宣言がありました。もしかすると、花さんはこのことを踏まえて「そんなに打ち合わせはいらない」という発言をしたのかもしれません。
　ここについては「花さんのパートナーであるみやこさんへの信頼度」を表出しているのか、それとも単純に「短いお話なので打ち合わせは最小限で」という意味合いだったのか捉え方は人それぞれだと思います。もしも後者であるならば、ここについては完全にミスリードだったと言えるでしょう。さすが花さんですね(微笑)
　（個人的には前者であろうと期待しておりますが）

エンジェル Tips3

天使たちの飽くなき向上心　および　天使の気遣い

　みなさん、思い出していただけますでしょうか。この「エンジェリック☆アラカルト」の初回公演の際は「花さんに即興に慣れてもらい、苦手意識を克服してもらう」という乃愛さんの心遣いがありました。その為に、前回は「お題は省略」とされていましたね。
　今回の追加公演では花さん自らお題のことに触れており、それに応える形で小依さんがお題を発出されました。エプイさんがおっしゃる通り、ただでさえ即興の公演会というものは難易度が高いのですが、ランダムお題が追加されることでその難易度は跳ね上がります。
　恐らくですが、花さんご自身の向上心・挑戦心からのものと思われますが、同時に乃愛さんへの「もう即興は慣れてきたから大丈夫だよ」という暗黙のメッセージも込められていたのではないかと推測できます。

　そしてここでは小依さんがファインプレーを魅せてくださいました。この公演時、乃愛さんはとある理由から本調子ではなかった為、「普段なら乃愛さんがお題を出す場面」においてその負担を小依さんが肩代わりしてくださいました。このように「普段通りなら乃愛さん」という慣例に縛られず、その時その時のコンディションを鑑みての最適なフォローを入れることができるのも、また天使ならではの気遣いであろうと思います。

エンジェル Tips4

呼吸をするように原作ネタを取り入れる天使たち

　乃愛さんが指摘されたように、この「まんまる四角」というフレーズは原作８巻で登場しています。

原作８巻３８ページ　タイトル「責任の所在」


原作８巻３９ページ　タイトル「責任の取り方」

　状況を説明しますと、乃愛さんがみやこさんに「体重何キロ？」と無邪気に聞いてしまい、みやこさんが「体重計が壊れてる」「お菓子の味見で……」と必死に応戦している状況となります。この後、花さんが「責任を取る」形でみやこさんの運動をサポートし、そこに松本さんも登場してきて……という展開になっていきます。

　ここでの花さんの胸の内では
　「チョコの形はお姉さんのはハート。自分のは四角」
　「四角・・・あ、８巻のあれ使えるかも」
　「まんまるでも四角でもよかったってことにしよう。お姉さんのは最初からハートって決めてたけど。うん」
　といった自由連想法からの語彙の膨らまし～原作ネタの見事な応用まで、物語を紡ぎながらの高度な展開があったものと推測できます。

エンジェル Tips5

溜めに溜め、最後の最後で投下した「気持ちの大きさ」

　「秘めたる気持ちの大きさは」というタイトルの本作。ひなたさんの「でも、こんな大きいのみゃー姉食べられるかー？」というセリフに端を発し、以降保護者さまＰＴにおいては「ど、どんくらいでかいの」と、どの程度の大きさなのかを推し量る話題で持ちきりとなっていました。
　そして、最後の１行まで具体的なサイズは伏せ、５０ｃｍという冷蔵庫に入りきるのかすら不安になるサイズが提示された瞬間に物語が閉じる。という、非常に強烈かつ爽やかな余韻を残すことに成功しています。これには舌を巻いてしまいました。
　さすがは花さん。見事な文章構成力ですね。

　まいちゃんさんがコミュニティに掲載してくださった「直系５０ｃｍのハート型チョコを持つ花さん」のイルミネーションアートです。
　まさにこのくらいの大きさだと思います。みやこさんもその愛の大きさに震えたでしょうね(苦笑)