タイトルの「よりかのよりかのより!?」についての解説などなど。
毎回そうなのですが、今回もタイトルが非常に秀逸だと感じました。意味合いとしては【「よりかの」よりも「かのより」】ということですが、まるで回文であるかのように錯覚させられるものになっています。
またそれだけでなく、最終盤においてエプイさんも感じられたように今回のお話では「夏音さんから小依さんへの積極的なアプローチ」が目立ちました。「入れ替わっていないはずなのに、夏音さんからの押せ押せが止まらない」というご感想がありましたが、これはタイトルの時点で予定されていたということになります。
(普段の「小依さんが夏音さんを引っ張っていく(よりかの)」ではなく、「夏音さんが小依さんをリードする(かのより)」というギャップを楽しんでほしいお話になると、タイトルの時点で宣言されていたことになります)
以下はコラムと言いますか、私の個人的なカップリング表記についての雑記となりますので読み飛ばし推奨です。
ミスリル隊員のみなさんは以前「隊員専用BBS」において「【コラム】カップリング表記について」という投稿にて娘が詳述しておりますので、そちらもご参照ください。
カップリング表記とは即ち、
「ひなたさんとノアさんがメインとなるお話=ひなノア」
「みやこさんと花さんがメインとなるお話=みや花」
「松本さんとみやこさんがメインとなるお話=松みや」
「こよりさんとかのんさんがメインとなるお話=よりかの」
といった、「そのお話がどのようなベクトルを持つお話であるか」を端的に述べたものです。往々にして、二次創作小説の分野にて古くから好まれてきた分類方法になります(別作品であれば、まどかさんほむらさんなら「まどほむ」、杏子さんさやかさんなら「杏さや」など)。
これらには暗黙ルールがあり、「名前(呼称)の前半2文字を組み合わせて3~4文字とする」というものがあります。
また「どちらが主体となるお話であるか」について表現している場合もあり、この場合前半2文字を担当するキャラクターが主体とされています(※)。
(※ 昨今の二次創作においては順番に意味を持たせない流れも出てきています。乃愛さんの一人称であっても「ひなノア」としている作家さんが増えてきていますが、これは恐らく「呼びやすさ」が大きく関係しています)
前置きが長くなりましたが、今回の主役のお二人「小之森夏音さん」「種村小依さん」の場合、単純にお名前の前半2文字同士を組み合わせると「かのこよ」「こよかの」になります(かのんこよりの為)。
しかしながら、それぞれがお互いを呼ぶ場合の呼称としては「かの」「よりちゃん」となりますので、「かのより」もしくは「よりかの」が「二人にとっての正当なカップリング表記」であろうと思います。
実際、わたてん二次創作においてはこのお二人の場合「かのこよ」「こよかの」「かのより」「よりかの」が乱立しており、タグが安定していないことから検索結果として作品数が少なく表示される傾向があります(絶対数も少ないのですが……)。