DOSANの妻、という人。クリスマス番外編 いのり、きよらに。



昨年はお仕事の切り替え時期が師走と重なりまして、クリスマス前にお休みをいただけないと思っておりましたが、
頑張った甲斐あり4連休を取得することができました。その為、何とか2010年のクリスマス番外編を完成させることができました。



この年の作品テーマは、タイトルにありますように「祈り」です。
2010年はリネージュ2テオンサーバにおいて、一方的な血盟戦布告やそれを発端とする大規模な対人戦が起きるなど
悲しいニュースの多かった年でしたが、そのことについて14歳の娘が逃げずに正面から考えた道筋を物語にしました。
結論は賛否両論あるとは思いますが、娘なりに真剣に取り組んだ結果ですのでどうか最後までお読みください。























■ あとがき ■

娘です。

今回はわたしがあとがき書くことになっちゃいました(*ノノ)
んっと、このお話で伝えたかったことは「対人戦(PvP)絶対反対!」ってことじゃないんだよぉ?
リネージュ2はピースゾーンじゃないとこだと対人戦できちゃうから、わたしもお父さんもそれはしょうがないよねって考えて、他のことでみんなとこの世界で楽しんでます。なので、PKさんも「この世界の一部」として受け入れてます。
お母さんのことがあるから、ホントはこわくて嫌なんですけど、ね(*ノノ)

じゃあ、何が言いたかったのかっていうと、「みんなで楽しく過ごすにはどうしたらいいんだろう?」っていうことをみんなにも少しだけ考えてもらいたいなぁって。
たかちおにいちゃはPKさんのいないサーバがメインみたいですけど、テオンだとまだまだPKさんいるから…。

「みんなが大切な人の為にいい場所にしよう」って思うことが大切で、だからそのことをお祈りしましょうっていうことなんですけど… でもこれは血盟主としてはダメな考え方なのかもしれないよね。だって、襲われたら結局なんにもできないし、そんなときはななせ家みたいに反撃するのが普通かもですけど…。でも、それをしちゃうとお父さんとお母さんが身体を張って教えてくれてる「悲劇の連鎖の悲しさ」を繰り返しちゃうことになるから、わたしはしたくないなぁって。そういうことしてくる人も、そのうちその空しさが分かってしてこなくなるはず。だから、わたしはその場ではなにもできないけど「こういう考え方もあるんだよぉ」ってことをみんなに伝えておきたかったの。
今年はテオンで血盟戦がたくさんありました。この先のアップデートで血盟戦はどんどん変わっていくみたいで、お互いの同意がないと血盟戦は始まらなくなるみたい。一方的な布告はできなくなるってことだから、今よりちょっとだけ平和になりそうですね。それまではピリピリした空気が続きそうですけど、みんなで楽しみながらじっくりその時を待ちましょうね^^

人は大きな力を持つと、それを使ってみたくてうずうずするんだって、お父さん言ってました。今は「悪者」扱いされてる血盟さんも、昔はそんな「悪者」を追い払う側の人たちだったみたい。それがいつの間にか追い払う「悪者」がいなくなっちゃって… 結局、今みたいにおかしな方向に行ってしまいました。
どうしてみんなが笑顔になれることの為に、その力を使えないのかなぁ?
力なんてなくていい、なんて思わないけど、やっぱり「人が持っていい力と持っちゃいけない力」っていうのがあると思うなぁ。魅せられちゃうっていうか、取り憑かれちゃうような強い力は人をおかしくするんだって、お父さん言ってました。リアルの戦争だって、きっとそれとおんなじことが起きているはず。みんなも大きな力を持ったとき、どうするのかを一度考えてみてね。たとえば、ザリチェさんやアカマナフさんを拾ったとき、どうするの?とか。
大きな力が悪いんじゃなくって、いつだってそれを使う人の考え方次第だから…。

なんだか道徳とか、そんな感じのお話になっちゃいましたね。はずかしいよぉ(*ノノ)
でもでも、子どものわたしもこんなこと考えるんだよぉって、知ってほしかったから。みんなも一度は自分の問題として考えてみてね。



※2011年公開時追記
誰にだって大切な守りたい人はいて、その大切な人もおんなじこの世界にいるなら。もしその大切な人が嫌がらせをされたり、攻撃を受けたりするなら。
うんうん…。わたしもきっとすごく悲しくなって、どうしたらいいのかなってたくさん考えると思う。その結果、やっぱりやり返すしかないって思うかもしれない。
1年たって、もう一度考えてみたら誰でもそういう方向に流れていく可能性があるんだなぁって、あらためて思いました。
でも、だからこそみんなに考えてほしいの。もしそういう当事者になってしまったとき、どういう考えをもって、どういう行動をすればいいのかを。
今のテオンサーバは無差別な血盟戦布告は目立たなくなってきてますし、ルールも変わって布告されてもすぐ負けを認めるとあっという間に血盟戦を終わらせることができるようになりました。
でも、誰もが、いつ、どこでこういうことに巻き込まれちゃうかはわからないから…。

この物語は、みんなの考えるきっかけになればいいなって思って、お父さんといっしょに作ったものです。
あんまりクリスマスっぽくないお話ですけど、これを読んでくれたみんなに素敵なクリスマスが訪れますように。

この物語の読者のひとり。 DOSANの娘  










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