DOSANの妻、という人。クリスマス番外編 おもいを、あなたに。
今年のテーマは昨年に引き続き「祈り」ですが、今年は【ミスリルを冠する者】の
みなさんにスポットを当ててみました。未だに語られない守護神さんなどの過去のワンシーンが
垣間見える物語となっており、今後の番外編への期待が膨らむように作っております。
それでは、今年のクリスマス番外編をどうぞお楽しみください。
■ あとがき ■
この物語を紡ぐ者。 DOSAN
DOSANです。
今年の番外編はいかがでしたでしょうか。ミスリルを冠する者のみなさんはそれぞれ異なるベクトルの思いを持っていますが、今回はそれぞれにとって特別な人への思いをテーマとしました。
守護神さん(ギッシュ・バール)は故郷のオーク村にて、ある部族の代表として次期族長候補に名乗りを上げていました。他の部族の代表と切磋琢磨する日々を送っていましたが、その中でもとりわけ輝いて見えた女性に思いを馳せています。
賢者さん(エルヴァス・リュートリウム)の母親も稀有な力を持つエヴァスセイントとして、世界樹が枯れゆく様に心を痛めていました。ある日彼女は「世界樹の守護者」としてその身を投じ、永遠の別れを告げるのですが… その際のことを思い出しているようです。
空騎士さん(ユーノ・ケクロプス)は両親とは師弟関係にあり、それがあまりにも強く出すぎていた為に自らが愛されていることに気付いていませんでした。過去の事件のこともあり完全にはその後ろめたい気持ちを払拭できていませんが、自分の為を思って武器を残してくれた母の気持ちを思うことで自分が愛されていたことに気付いたようです。
光刃さん(アラン・エーデルヴァイン)は将来の夢を語り合う戦友を誤って殺めてしまい、そのことをずっと引きずっています。彼は成人式の祭壇にて娘から新たな名を授けられ「再生」したときのことを思い出しているようです。
救世主さん(御剣・D・聖子)は自らをかばって他界した父親の心情を思い、両親が目指していたヒーラーとしての道を歩んでいます。初めは同じ道を歩むことで両親の供養をするという意味もあったでしょうが、今は自らの意志で大切な人たちを癒し続けていることを改めて再認識しています。
娘の一言がきっかけとなり始まった今回の物語。そしてそれは、やはり娘によって終息します。
娘と父親の変わらないやり取りを聞いた彼らは、沈み込んでいた気持ちを転換させ娘提案のクリスマスパーティーへと出向くのでした。そこにはきっと、花の咲いたような笑顔があると確信して。
今年のクリスマス番外編も少々重たいテーマを扱うことになりましたが、年に一度の聖なる日に内省することはとても大切だと思います。
みなさんもそれぞれに大切な人とよき聖夜をお過ごしください。この物語をお読みいただいたすべての方に、素敵なクリスマスが訪れますように。 メリークリスマス!