DOSANの妻、という人。クリスマス番外編 思い出という、暖かなるもの。
2014年のクリスマス番外編となります。
物語を組み立てるにあたりどのペアにフォーカスしようかと悩みましたが、
ミスリルを代表する2組のカップルにご登場いただくことにしました。
内容はこれまでの物語(主にクリスマス番外編)を振り返っていただき、ミキさんミコさんなりの思うところを
話し合ってもらうパートと、ミスリルにおける「もうひとつの愛の形」を具現化したまどかさんほむらさんペアの
「愛」の真相について迫るパートの混在となっております。(私なりの叛逆の物語の解釈となります)
■ あとがき ■
この物語を紡ぐ者。 DOSAN
DOSANです。
今回の物語では、2013年10月26日に公開されたまどかさんの新作映画「叛逆の物語」における個人的な解釈を載せています。この解釈が正しいのかどうか賛否両論あると思いますが、ミスリル・リンクにおけるコアなまどか作品のファンであるまどかさんには事前にインタビューを行っており、見解の一致をいただいております。
また、光刃さんが中盤で同性愛について語っていますが、ノーマルな方々のご意見として載せておきました。現在のミスリル・リンクでは今回のようなミキさんとミコさんのような通常の恋愛話だけでなく、沙英さんとヒロさんのペアであったり、まどかさんとほむらさんであったりという同性同士の友情以上愛情未満な関係性が増えてきており、私の物語でも扱うことが多くなってきている為です。
もっとも、前々からブラフマンとアートマンという男性同士でのパートナー像というものも描いてきておりますので、特に話題にすることもなかったのですが……。LGBTに対する理解は人により千差万別ですので、光刃さんに代弁していただいた形にしました。
なお、2015年末時点では、一口にLGBTと言いましても多種多様な分類がなされています。これまで、まどかさんとほむらさんの関係を的確に表現する言葉が見つからないもどかしい状態が続いておりましたが、お二人の関係は「クィアプラトニック」という分類が一番しっくりくると思います。
クィアプラトニックとは「いわゆる恋愛関係ではないが、親密で感情的な絆が存在する関係」を指します。「通常の友情よりも、もっと深くてもっと情熱的な関係」のことを指す間柄ですので、まさにお二人にふさわしい分類だと思います。
以下、文章や技術的なお話を。
気づかれた方もいらっしゃると思いますが、今回のお話から三点リーダー(…)という記号を2つ重ねて使うようにしています。今までは1つだけでしたが、色々な文献やオンライン上のご意見を参考にするとどうやら「偶数倍」の個数が正しいということになりそうですので。ただ、その一方でどちらでもいいというご意見もあったり、「・・・・・」などでもいいというご意見もありました。まだまだ文学の世界において三点リーダーという記号そのものが新参であり、どう使うべきという定義づけがされていないということなのかもしれません。
また、光刃さんのプライベートハウスとして撮影場所に選んだのは、今回は「沈黙の修道院」でした。入ってすぐの場所にある、左側のテーブルを使いました。椅子に座るというシーンが多いことから、当初は玉座での撮影をさせていただくことも考えておりましたが、諸般の事情により断念しましてすべてを画像合成にて作成しました。
画像合成において目標としていることはただひとつ。「違和感がないこと」です。今回それぞれのコマは全員が椅子に座っている前提で作っておりますが、そのように違和感なく見えているならとても嬉しいです。(ほむらさんの向かい側にミキさんたちがいないカットもありますが、体力的にそこまで合成するのは無理でした。その辺りで違和感を感じられたらすみません……)
最後はいい雰囲気で閉じておりますが、結局ミキミコの関係性が進んだのかどうかは今回も分からないという形にしております。本当、毎回やきもきさせてくれますよね(苦笑)
クリスマスという、神聖なイメージを想起しながらお読みいただければ幸いです。