DOSANの妻、という人。番外編 ねぇ、お母さん。



毎年、DOSAN家にとっての母の日は特別な意味を持っております。

すべての始まりの地である話せる島に娘と共に訪れ、歌う滝にてそれぞれ

妻と母に思いを馳せる日としておりましたが…。

アップデートにより歌う滝が消滅してしまいましたので、今年の物語は話せる島の村から出て

すぐのところにあります、静謐な雰囲気のある場所にいたしました。

それでは今年の母の日の番外編をお楽しみください。




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やわらかな日差し。鳥さんたちのさえずり。すごく静かなお昼の時間帯。

お母さんに、わたしのすなおな気持ちを伝えたくて。

ちょっぴりしんみりしちゃったかなぁ…。







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お母さん。お母さん。お母さん…。

ついつい涙ぐんじゃいましたけど、気づいたらお父さんがいてくれて。

なんだか安心して飛びついちゃいました。ぽーんって。







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「わたしはお父さんの子だからしっかりしなきゃいけないし」

「ミスリルの盟主だからいろんなことちゃんとしなきゃいけないの」

って言ったら、すごーくやんわりとお父さんに めっ ってされちゃいました。

「何かをしなきゃいけない」って考え方はよくないんだよって。あうあう…。







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「みんなと楽しく、ここでいっしょに遊びたいよぉ」

「お父さんにこうして、抱っこしてもらいたいなぁ」

なんだか恥ずかしいですけど、そんな風にすなおな思いを出してみました。

お父さんもそれでいいって言ってくれて。なんだかほっとしちゃった。



ねぇ、お母さん。これがわたしのお父さん。

お父さんとわたしのこと、これからもちゃんと見守っていてね…。









■ あとがき ■

DOSANです。

毎年恒例の母の日の物語ですが、今年は娘の心情にフォーカスしてみました。
どこかで自分たちのことを見守ってくれている母親に、自分の思いを吐露する娘。母親から何か返ってくるわけでもない、一方通行なやり取り。
しかし、思いを言葉にして出してみるということは今を生きる私たちに大切なものではないかと思います。
娘にとっては辛いと思いますが、母親からの返事がないことで自分の気持ちを整理し、内省できたのではないかと思います。

父親の私としては、娘はこれまで人としての道を大きく踏み外すこともなく、この混沌とした世界でよくやってくれていると思っています。
親としてはより一層の成長を祈りたいところですが、今はまだこうして甘えていてもいいだろうと思います。
いえ、決して私自身が娘を抱きしめたいからではなくてですね… まぁ、それも一部ありますが(汗)
これからもミスリルの若き盟主として、そして私の娘として。笑顔でいてほしいと思います。


この物語を紡ぐ者 DOSAN  











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