DOSANの妻、という人。番外編 わたしの、最高の…。(case3. 鹿目まどかの場合)
モバイル端末(携帯電話・iPADなど)向けに、各パートに分けたページもご用意しました。
こちらのページは「case3. 鹿目まどかの場合」およびおまけとあとがきになります。
■ あとがき ■
この物語を紡ぐ者 DOSAN
Page:5
Don't forget.
Always, somewhere,
someone is fighting for you.
As long as you remember her.
you are not alone.
Page:6
[ AWAKENING ]
Page:7
封鎖されたはずの、世界各地のカタコム・ネクロポリス。
まるでまどっちの声に反応したみたいに、眠りから覚めて起動(AWAKENING)したみたい。
テオンサーバが大変なことになって、管理者さんたちも気がついたみたいですけど…
Page:8
巨人たちの洞窟とか、エ サギラ遺跡とか…
下巨人時代のすごいテクノロジーが集まってるところだって、ひいおじいちゃが言ってました。
アートちゃんは何か思い当たることがあるみたい。いったい、なにが起こってるのぉ?
Page:9
わぁ、お母さんだっ お母さん元気そぉでよかった…(うるうる
んっと、ちゃんと解説しないとね(あうあう)
ぜんぶの光を受け止めたエ サギラ遺跡の魔法円。
そのころ「白い部屋」では、管理者さんたちが原因を調べていました。
傲慢の塔の最上階。まどっちが映し出されてますけど…
Page:10
今は傲慢の塔って呼ばれてるおっきな建物。最初は「永遠の塔」って言われるはずだったみたい。
アートちゃんが説明してくれてますね^^
でも、お母さんがいうにはアートちゃんの説明は「表の歴史」なんですって。
この塔にはもっと秘密があるみたいなんですけど…
Page:11
まどっちのいる、傲慢の塔まで緑色の光が届きました。
1Fでぶわって広がって、下の階から上の階にいっきに伝わっていく光。
見慣れた傲慢の塔が、なんだか違って見える感じかもぉ。
Page:12
[ CONVERT ]
Page:13
ついに傲慢の塔の秘密が…。
ネクロポリスとカタコムからエネルギーをくみ上げる装置だったなんて。
あうあう、毎週バイウムさん討伐に参加してますけど、気付かなかったよぉ…。
でも、さっすがまどっち。
ドワーフであるということ。そして、マエストロだったっていうこと。
その両方を誇りにしているまどっちだから、できたことかもですね^^
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やっぱりまどっちつよーい^^
テオン中の力を集めるとこんなふうになるんだなぁ…。ふわっと浮き上がってますし
きらふわの魔法少女まどっちって感じですね^^
うんうん。私はアニメ見てないんですけど…
お母さんとおんなじで、誰からも忘れられちゃった存在になっちゃうみたいですね。まどっちも。
なんだかかわいそぉ…。
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[ CONNECT ]
Page:16
どっかーん(*'-')
Page:17
お空にうかんだ円環の魔法円さん。まどっちが放った魔法(物理?)スキルがヒットして
一度も晴れたことがなかった傲慢の塔上空が、雲ひとつない青空さんに^^
アンデッドのバイウムさんも浄化されちゃうかも(*ノノ)
Page:18
ここまでの大変な儀式みたいなのは、ぜんぶこの「まどチョコ」を贈るためだったみたい。
いいなぁ…。わたしも食べてみたいかもぉ^^
お母さんもつぶやいてましたけど、そこまでして誰に贈ろうとしてるのかなぁ?
Page:19
お空がまっさおに晴れ渡ってること以外は、いつもどおり静かな傲慢の塔に戻りました。
まどっちもさすがにお疲れみたい。がんばりましたね^^
気のせいかもしれないですけど、バイウムさんもほっとしてる感じかも(*'-')b
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まどっちがいないよぉって、ノブおねえちゃを中心にあちこち探していたミスリルメンバー。
わたしは傲慢の塔担当だったんですけど、最上階でまどっちを見つけました^^
みんな待ってるよぉ。いっしょに帰りましょうね^^
あと、届くといいですね。お相手の人に(*'-')
Page:Ex
おまけ(*ノノ)
ミクちゃんの翼がぱたぱた動くのがかわいくて、1コママンガを作っちゃいました^^
「case1. ミスリルの救世主の場合」へ移動します。
「case2. ハイデマリーの場合」へ移動します。
DOSANです。
さてさて…。ようやく完成しました。単純なボリューム(ページ数)だけを見ても「きよし、この夜。」を凌駕する全20ページとなった本作は、シナリオを考えるところから合算すると軽く100時間以上を製作に割り当てたと思います。一説によれば100時間あれば新規キャラクターを覚醒させることができるそうですが、それと同程度の時間をかけたことになります。
もっとも、DOSAN家にとって物語製作は非常に重要なものですので、仮に今「覚醒と今回のお話を完成させることのどちらを選ぶか」を聞かれましても迷わず物語を取りますけども(苦笑)
それでは、簡単にそれぞれのパートのご紹介をさせていただきます。
■case1.ミスリルの救世主の場合
ミキさんとミコさんは今年も平常運転ということですね^^
安定した仲睦まじさをありがとうございます。
ちょっとした製作裏話を。
このパートでは撮影をギラン城の村北口のお堀にて行なっています。1コマ目の橋で気付いた方もいらっしゃると思います。この橋は過去の「ミキミコシリーズ」をご覧になった方ならピンと来ると思いますが、ミコさんから別れ話を切り出した時の舞台でもありました。
そのような過去の出来事を積み重ねて、彼らは今ここに並んで座っているのです。新作が出る度に何かしら変化のあるお二人ですが、今回は円熟期といいますか恒常性の象徴として描いてみました。
■case2.ハイデマリーの場合
場所は変わってシュチュッツガルト城の村。雪の上にぽつんと置かれているコタツがシュールですね(苦笑) 実はこのコタツ、ミスリル最強の硬さを誇るシーゲルナイト「ノーブルノワール」さんなのです。
コタツの中とはいえ、そこは雪の上。ダークエルフであるということはひとまず置いておいて、やはり寒いですよね(汗) その様子を呆れ気味に見つめているのがノーブル家次女のハイデマリーさん(Lv77 マエストロ)。軽くつついただけで覚醒スキルであるファイナルアルティメットディフェンスが発動し、すごいのですがコタツであることに変わりのない姉にがっくりしてしまっています。
しかし、そこは長女であるノーブルさん。マリーさんの思いもしっかり汲んで、コタツの中へご招待していますね^^
マリーさんが思っていたものとはかなり異なる展開となった為か戸惑っていますが、それでも作ってきたチョコを食べてもらえる嬉しさから「あーん」しています。ただのコタツにしか見えないのですが、非常に微笑ましい光景だと思います(微笑)
今後、ゲーム内でコタツを使用する度に、中にご姉妹が入り込んでないかを確認してから使うようにいたします。
このパートでの裏話といえば、実は「コタツ」のサンプル画像が2枚しかなく登場するコタツはすべて画像加工により作り出した絵を使っています。コタツに誰かが入り込んでいる絵をベースに切った貼ったを繰り返したり、ドットを描きこんでいる場所もありますので、このコタツの画像を用意するのにかなりの時間を要しました。FSさんコールにてコタツを出してもらえませんかと打診しましたが、お断りされてしまいましたので自力で何とかしました(苦笑)
■case3.鹿目まどかの場合
まず、このパートの主人公である鹿目まどかさんについてご紹介します。
鹿目まどかさんは… 既にご存知の方が多いとは思いますが、2011年に放映されたTVアニメの中で最大の話題作となった「魔法少女まどか★マギカ」の主人公です。「鹿目まどか」というキーワードでGoogle検索すると4,560,000件以上はヒットする為、詳しくはそれらの公式ページや各種まとめサイトをご参照ください。
ミスリル・リンクに彼女が入隊したのは、昨年の2月末。ちょうどTVでまどか★マギカが放映されていた頃でした。グルーディン村に座っていたところを偶然爺やが見つけ、お話してみたことが入隊のきっかけとなりました。
「えと アニメでは泣いてばかりのまどかですけど、魔女なんていない世界でアーチャーとして活躍して、笑顔でいさせてやりたいんです」
彼女は恥ずかしがりながら、そのようにリネージュ2の世界に降り立った理由を教えてくれました。私もそのアニメは視聴していましたので、その気持ちは痛いほど分かりました。そして同時に、彼女の「鹿目まどか」に対する深い愛も感じました。
しかし、彼女はどう見てもドワーフでした。それはつまりサブクラスとして弓職を取得しなければ彼女の願いは始まらないということになります。今年で7年目を迎えるDOSAN家メンバーでもサブクラスを取得してある程度育てているのはミスリルの光刃さんただ一人という状態ですので、彼女の願いがどれほど先の長いものであるか愕然としました。(単純にDOSAN家が物語ばかり作っており、狩りをしていない為成長が遅いだけだとは思いますが(汗))
「エルフ・ダークエルフ・ヒューマンファイター・カマエル女性なら、苦労せずに弓のエキスパートになれますよ」
そう助言しようとしましたが、それは即ちキャラの作り直しを薦めていることになりますのでこらえました。外見も重要であることは、私もよく理解しているからです。
そこで、彼女には狩りのイロハを簡単に教え、ソロが多くなるミスリル隊員として楽しめる方法を教えました。また、イメージ的に魔法少女時の姿に近い「礼服」と「キューピッドの弓」をお貸ししました。ショートツインテールにピンクの髪と瞳、そしてお名前。そこまで揃っていたらお貸ししない道理はありません(微笑)
幸い彼女は6ヶ月という短期間でメインクラスを75まで育てることができ、領地戦にも積極的に参加したことで念願の弓職(ファントムレンジャー)をサブクラスとして取得することができました。それからの彼女は一層輝いて見え、安心して成長を見守ることができるようになったのです。
…その後「運命の石」の配布により、彼女はまた色々と苦悩することになるのですが…。それについてはまた別の機会に。
長くなりましたが、5ページ目以降について解説させていただきます。
このパートについては裏話などすべて含めて書いていこうと思います。
まずは最初のメッセージ。これは最終話のラスト付近に表示される英語のメッセージを意訳したものです。まどかさんからほむらさんへのメッセージであるのか、その逆であるのかは定かではありませんが、意味深長なメッセージだと思います。なお、床に置かれた白い箱は「礼服」を床に置いた時のものです。さすが礼服、箱も立派ですね^^
6~11ページにかけての描写は、すべてリネージュ2の設定に基づき忠実に再現したつもりでいます。公式ページで参照できる神話と、リネージュ2の公式設定資料集であるワールドガイダンスにはそれぞれ以下のように記載されています。
■神話より エルモアデンの没落(http://lineage2.plaync.jp/l2fun/story/_item4001_10019.aspx)
Episode19
エルモアデンの黄金期は、エルモアデンの成立後、約千年が過ぎたバイウム皇帝の時代だった。バイウムは強力なカリスマで帝国史上最強の軍隊を作る。この軍隊は、エルモア北部において非常に大きな勢力を占めていたオークを、現在のオーク王国と呼ばれる黒い森に押しやった。また、ペリオス帝国に大々的な攻撃を加え、グレシア南部一帯を占領する。この時期はヒューマンの王国が史上最大の領地を手にしていた時代である。ペリオスはこの戦争で莫大な被害を負い、体制が揺らぎ始める。しかし、バイウムは晩年には征服戦争に興味を失い、永遠の命を追求し、帝国の国力を総動員して塔を建て始めた。
「私の名は大陸の隅々まで恐怖と共に響き渡っている。私の身動き一つで、数万名の人々の命が失いも、救われもするのだ。実に私の力は広大無辺だ。だが、このすべてのものを数十年しか持てないとは、なんと虚しいことであろう!いや、違う。私はあの神々から永遠の命を得、私の帝国を永遠に治めよう。」
バイウムの念願が込められた塔は、なんと30年にもわたって作られることになる。彼はこの塔で神々の居所にまで登り、彼らから永遠の命の秘法を手に入れるつもりだった。しかし神々はこれを黙って見てはいなかった。
「卑しいヒューマンの子よ、彼もまた、卑しいヒューマンの子だ。お前が永遠の命を得ようと、恐れ多くも私の寝床を汚しに来るのか? お前たちは、巨人の最後から何の教訓も得てはいないということか。いいだろう、お前がそのように切に願うのが永遠の命ならば、私がお前にそれを与えよう。だが、お前もこの塔から一歩も出ることが出来ないであろう。」
神の怒りを買ったバイウムは塔のてっぺんに幽閉され、工事は中断されてしまう。しかし、この工事により、エルモアデンの国力は急速に傾いた。帝国の求心力であった皇帝が突然消えると、彼の後継者の座をめぐり、皇族間に熾烈な争いが起きた。この争いに多くの貴族までもが加わり、ついにエルモアデン全体が内戦に陥ってしまった。ただでさえ大工事で国力が弱まっていたところに大規模な内戦が繰り広げられると、帝国はこれ以上持ちこたえることができなかった。結局、千年以上続いてきた絢爛たるエルモアデン帝国は、わずか20年のうちに崩壊してしまうのだった。
■リネージュ2 ワールドガイダンスより 皇帝バイウムの野望(24ページ)
帝国成立から1000年程が経過した頃、エルモアデン帝国は皇帝バイウムの治世で黄金期を迎えていた。バイウムはシュナイマン直系の子孫であり、父祖伝来のアインハザードの精気を持って生まれた者である。強いカリスマ性を持ったバイウムの統治下で軍事力は増強され、オーク族をさらに北方へと追いやった。また、神聖ペリオス帝国に侵攻してグレシア南部一体を占領し、ヒューマン国家としては史上最大の領土を獲得した。だが、バイウムはそのような栄光の時代も永遠には続かないのではないかと不安を抱くようになり、次第に自らに流れる「神の血」の研究に没頭するようになる。その目的は、永遠の命の獲得。バイウムは、大陸の地下に点在するカタコムとネクロポリスに眠るネフィリムやリリムの力を利用することを思い付くと、ドワーフ族の優れた建築技術者と数千人の奴隷を動因して巨塔「永遠の塔」の建設を開始する。この塔は魔法の研究機関であると同時に、地下のカタコムとネクロポリスからエネルギーを吸収し、バイウムの体内へと注ぐための巨大な装置でもあったのだ。
永遠の塔着工から30年ほどが経過すると、塔はいよいよ高くなり、天にも届かんばかりになった。光の女神アインハザードは永遠の命を欲し、天上に迫る塔を建てるバイウムの不遜さを激怒した。エンジェルたちは、バイウムの行いを神への冒涜と見なし、塔を破壊して彼を殺そうと侵攻を始める。だが、この時既にバイウムは不死の秘密を解き明かしており、アークエンジェルの力を以ってしても殺すことはできなかったのだ。そこで、アークエンジェルたちはバイウムの心臓を取り出して、大陸から遠く離れた辺境に隠してしまった。そして、アインハザードはバイウムを不死の存在であり続けることをあえて認め、石像に封じて永遠の塔の最上階に幽閉したのである。これにより、以後数百年に渡って自身の帝国が没落する様子を見続けたバイウムは、ついに発狂してしまうのであった。
<神の血>
初代皇帝シュナイマンは、アナキムの血を受けたことで、ヒューマンとしては異例の長寿と不老の肉体を得た。この特徴はシュナイマンの子孫、つまりエルモアデン皇族に受け継がれていた。いつしか、皇族の血筋にのみ発現するこうした特徴は「神の血」と呼ばれるようになった。「神の血」は肉体的な支えとなっただけでなく、皇帝としての権威の大きな後ろ盾となったのである。
<傲慢の塔>
バイウムが永遠の命を得るために建造させた「永遠の塔」であるが、彼が封印されると、いつしか「傲慢の塔」と呼ばれるようになった。これは、神の如き存在になろうとしたバイウムの傲慢が、天罰を招き寄せたことに由来する呼び名である。
…長くなりましたが一部抜粋させていただきました。
このように、公式サイトで読める内容よりも一歩進んだ設定が分かりますので、このワールドガイダンスはお勧めの資料です。1アデナで蒸しパンが4つ買えるといった貨幣価値についても記載があり、意外と読み物としても面白いですよ^^
この塔の役割は上記のようなものですので、これをドワーフでありマエストロ出身のまどかさんが応用した。という設定で今回の番外編を作っております。彼女は今でこそユールアーチャーですが、ドワーフかつマエストロであるということに誇りを持っていました。彼女の思いを昇華するという目的もあり、今回の物語の設定として取り込んでみました。
なお、作中に「まどかルーン」(魔女文字とも言われる)が数度登場しますが、これはまどかさんが魔女化しているということではなく、原作である「まどか★マギカ」を象徴する言語体系ということもありアクセントとして使用しているに過ぎません。誤解のなきようお願いいたします。途中でアートマンが語っているように、体系不明の魔法ということでリネージュ2の世界とは異質な力の象徴として描いています。
このまどかルーンにつきましては、以下のサイトを参考にさせていただきました。
Madoka Rune Converter http://p.mcfog.com/madoka-runes/#http%3A//mithril-link.ddo.jp/
今回のお話では、まどか原作に忠実でありたいという思いから12話の再現を試みました。テオン中のリソースを集めてまどかさんが出現させた「円環の魔法円」は、pixivのフリー使用可能な画像をお借りして加工させていただきました。
色々とカット割りを大胆にしてみたり、普段は使わないようなエフェクトを入れてみたりと、今回の番外編は実験的な要素が多く私としても挑戦しがいのあるものとなりました。みなさまに少しでも楽しんでいただけたのなら、製作者としては望外の喜びとなります。
これからも番外編をはじめ「DOSANの妻、という人。」シリーズを作り続けて参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。