携帯電話などのモバイル端末の方はこちらから→ 夏です!熱です!恋です!?(モバイル版)

グレンは今、

今まで生きてきた中で、

最大といっていいであろう、

危機的な状況にいた。

心臓の鼓動が激しく、

頭の中では、様々な思考が渦巻いている。

ゴクリッ・・・

生唾を飲む音が、鼓膜を伝わり、頭に響き渡る。

グレンの置かれている状況、

それは、



深夜、ミスリルの空騎士とこ、ミクちゃんと同じベットで寝ているのである。

『なぜこんなことになったんだ???』

グレンは混乱する頭を整理するように、今に至るまでを振り返りはじめた。

「えっ!?ミクちゃんが熱を出した!?」
朝、俺がギランで買い物をしていると、盟主である娘さんが駆け寄って来て伝えたのである。
「うん、昨日の夜から急にお熱が出たみたいで・・」
娘さんは今にも泣き出しそうな顔をしている。
「私、すごく心配で一緒にいて看病してあげたいんだけど、今日はお父さんと一緒におじいちゃんのところに行かないといけない用事があって・・うっ・・
そこまで話すと、娘さんはついに泣きだしてしまった。
幼く見える娘さんを俺が泣かせたと勘違いしているのだろうか、周りにいる奥様方が  二人を見ながらコソコソと話をしている。
ヤバイな・・・この状況は・・・
「あ、あの娘さん、ここじゃなんですから、とりあえずミクちゃんの家に行きましょうか
そういうと娘さんの手を握り、急ぎ足でミクちゃんの家へと向かった。

二人でミクちゃんの家に向かっている途中、娘さんから聞いた話では、今日と明日はDOSAN家の一同は爺やさんのいるグルーディン村に行かねばならず、また他の血盟員達も何らかの用事があり来られないのだという。
どうしようかと途方に暮れていたとき、ちょうどギランでブラブラ買い物をしている俺を見つけて駆け寄ってきたのだと娘さんは涙を拭きながら話してくれた。
頼りにされてるんだな~俺w
ニヤニヤしながら歩いてると娘さんが
「グレンおにいちゃんどうしたの?なんだかお顔がフニフニしてるけど、グレンおにいちゃんも体調が悪いの?」
そう言いながらまた泣きそうになる娘さん。
「えっ!?いや、俺は元気ですよ!もう、元気すぎて困るぐらいですよww」
そういうと娘さんも「よかった」と笑顔になった。
うぅ~ん~なんでしょ。この笑顔を見れるだけで
『生きてて良かったあああああああああ!!!』
と思わず叫んでしまいそうになるな~


そうこうしているうちに、二人はミクちゃんの家の前についたのである。

あ、マスク忘れた・・・まっ、いっかw


トントン
娘さんが扉をたたくと中から小さい声で
「どちらさまでしょうか?」とミクちゃんの声がした。
「あ、私です。」
「鍵は開いてるのでどうぞ。」
中から返事がしたので俺と娘さんは家の中に入った。
あ、そういえば俺、今まで女性の部屋に入ったことないな~
廊下を歩きながらそんなことを考えてると、むこうからミクちゃんが壁に手をつきながらフラフラとこちらにやってくるのが見えた。
「ミクちゃん!お熱が出てるんだから無理しちゃだめだよ。」
そう言いながら娘さんはミクちゃんのそばに駆け寄って行く。
「これぐらい大丈夫だよ。心配させちゃってごめんね。」
と娘さんに話しかけるミクちゃんだが、とてもじゃないけど大丈夫そうには見えませんから・・・
「そうだよミクちゃん。娘さんの言うとおり無理したら余計に熱が上がっちゃうよ
そう声をかけると、ミクちゃんは少し驚いた様子で
「その声はグレンさん?いつの間にそこにいたの?」
へ?最初からいたのに「いつの間に」って?
ミクちゃんは目が見えないけど、『気配』を察知するのは血盟員の中では上位にはいるほどで、誰がどこにいるかぐらい簡単にわかるはずなんだけど・・
「あ、気を悪くしたならごめんなさい。熱のせいなのかな、なんだか気配を感じにくくなってて。」
俺が困惑してるのを感じてかミクちゃんが説明してくれた。
なるほど、だからか。
「別に気にしなくていいからw それよりも早くベットに戻って休まないと。」

「うんうん、グレンお兄ちゃんの言うとおりだよ。私がベットまで連れてってあげるから。」
娘さんはそう言うとミクちゃんと手をつないでゆっくりとベットまで案内してた。
さすがは娘さん、優しいな~~~


部屋にあるベットにミクちゃんを寝かせてから、娘さんがミクちゃんに今日は俺がミクちゃんの看病をするということを説明してから娘さんは帰って行った。
ってことで今は部屋に二人っきりの状態である。
・・・
・・

き、気まずい!
熱があるため横になっているミクちゃんに話しかけるのも悪いし、以前行った温泉旅行の件もあるからな・・・でも黙ってるのもなんだか・・・しかし何を話せばいいのやら・・・
「グレンさん?グレンさん、そこにいますか?」
あれこれ考えている俺にミクちゃんが急に話しかけてきた。
「うん、いるよ
「そうですか、よかった・・・」
「今日はミクちゃんのそばにずっといるから安心して寝ててよ。」
「ずっとそばにいるですか。なんだか、夫婦みたい・・です・・ね・・・」
!?
な、な、な、な、なななななななななんですと!?
急に何を言うんだよミクちゃん!
「あ、えーっと、その、たしかにそう言われればそうだけど、そういう意味じゃなくてだね」
極力平静を装い返事をする俺!
残念!しかし声が裏返ってしまっている!情けないぞ俺!
「・・・・・・」
しかしミクちゃんからの返事がない。
ベットに近づき顔を覗いてみると眠っていた。

寝る直前になんてことを言うんだよ
そう思いながら床に横になると、いつの間にやら俺も眠ってしまった。



!!
異変に気づいて目が覚めたころには日も沈んで部屋は真っ暗だった。
苦しそうな声が聞こえる。
俺は飛び起きてミクちゃんが眠っているベットに駆け寄ると、顔が真っ赤になるほど熱が上がって苦しそうに寝ているミクちゃんがいる。
クソッ!看病するって言ったのに!
しかし後悔してる暇などない。とにかく何とかしないと!
と、ここで娘さんが帰る前に言っていたことを思い出した。
「もしお熱が上がってきて苦しそうにしていたら、このお薬を飲ませてあげてね。」
そうだ、薬!熱を下げる薬があった!
さっそく娘さんから預かっていた薬を飲ませるためにミクちゃんに声をかけるが、なかなか目を覚まさない。
いや、熱が上がりすぎて意識が混濁してるために起きれないのかもしれない。
仕方なく俺は薬を水で溶いて、ミクちゃんの口に少しづつ流していく。
ちゃんと飲んでくれるか心配だったけど、咳きこむこともなく無事に全部飲んでくれた。
あとは薬が効いてくれるのを祈るのみか・・
こういうとき、自分は何もできないやつだと感じてしまう。
もどかしい、情けない、無力感・・・
いや、せめて、手を握るぐらいはできる!
汗を拭いてあげれることはできる!
そうだ!冷たいタオルで頭を冷やせば少し楽になるかも!
とにかく俺はミクちゃんが楽になるかもしれないことを片っ端からやり始めた。


「う・・うーん・・・」
ミクちゃんは苦しそうにしているが、さっきに比べれば少し熱が下がったようだ。
よかった・・・
俺がホッとしてると、今度はミクちゃんの体が震え始めた。
寒いのだろうか、体を抱え込むようにしている。
どうしよう!何か布団に掛けてあげて温かくしてあげればいいのだけれども、掛けれそうなものはどこにもない。
俺が服を脱いで掛けてもたいして意味がないし・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
あああああああ~もう仕方ない!こうなったら!
俺はミクちゃんが寝ているベットに入って震えているミクちゃんを後ろから抱きしめた。
こんなところをだれかに見られたら、絶対に誤解されるだろうな・・・
でも決して邪な気持ちはありません!
本当に!
そう心の中で叫びながら抱きしめていると、ミクちゃんが寝がえりをしたために、正面からミクちゃんを抱きしめる形になってしまった。
しかもミクちゃんは俺の腕に自分の腕をからませるようにしているためにベットから出ることもできない。
マズイ、この状況はひじょーーーーーーーーーーにマズイ!
夜に男女がベットの中で向かい合って抱きしめあっている状況。
しかもミクちゃん未成年。
俺の頭の中で『犯罪』という言葉がちらつく。
いやいやいやいや、違う!これは不可抗力だ!俺は純粋にミクちゃんのためを思ってやっているのであって、変なことなんかしません!
・・・・
変なことってなんだあああああああああああああああ!!!!!!!!
パニックになる俺!

今までの過程を振り返り終わってはみたが・・・・どうしよう、まったくこの状況を打開する方法が思いつかない!
「おとうさん・・」
え!?
夢でも見てるのだろうか、急にミクちゃんが寝言を言ったのでビクッとなった。
「おかあさん・・・まって・・・」
よく見ると、頬に涙がつたっている。
泣いている。
そういえば、ミクちゃんの目が見えなくなったのって・・・
PKに両親を殺されたときだったはずだよな・・・・
まだ幼さの残る女の子なのに、
いつもは明るくしているから忘れていたけど・・この娘は俺なんかが想像もできない
酷く、むごく、そして悲しい経験をしてきたんだよな・・
「・・・置いてかないで・・・」
俺にからませている腕にギュっと力が入るのがわかる。
俺はなぜだかわからないが、この娘を、ミクちゃんを守ってあげたいと思った。
理由は可哀想だからとか同じ血盟にいるからとか、そういうのじゃなくて、
何と言えばいいのか、うまく言葉にできないけど、
たとえばミクちゃん血盟に所属してなかったとしても、ミクちゃんが心から笑顔で笑えるのならば、なんでもしたいという気持ちに・・・
そうか・・・愛おしいって思ってるのか俺は。
ミクちゃんのことを・・・
娘さんに対する気持ち。
ミクちゃんに対する気持ち。
違う、確かに違う。
娘さんは、とても強い。ときには弱い面を見せることもあるが、それでも自分の母親を見つけたい、会いたい、そういう強さがある。
あぁ、そうか、俺は娘さんのそういう心の強さに憧れていたのか。
その気持ちを『好き』という気持ちと一緒にしていたのか。
じゃあ、ミクちゃんに対しては?

もう一度ミクちゃんの顔を見てみる。
涙が伝った跡。
俺はミクちゃんを強く抱きしめた。
「大丈夫。置いていかないよ。俺がずっと傍にいるから。」
そう言いながら頭をなでると、安心したのかミクちゃんは穏やかな寝息をたてながら眠っていた。

「ちょ!ちょっと!ふ、二人とも何してるのさ!
急に掛けられたミキちゃんの大声に目が覚める。
あれ?俺いつの間にか眠っちゃってたのか・・・
寝ぼけながらあたりを見回すと、そこにはベットを囲むようにミスリルを冠するもの御一行様とDOSAN家の親子がいた。
えーっと・・・・
!!!!!!!!!!!
そこではっきりと目が覚めた。
ヤ、ヤバイ!一番最悪な状況!
言い逃れ不可能!脱出不可能!
「い、いや違うんだよみんな!これには深いわけがあってだね!
「グレン、お前というやつは、ついに未成年のミクに手を出したか
ミコちゃんが額に手を当てながらこちらを見ている。
「お二人がこういうご関係だったとは、私もビックリですよ!
熱い男のミカちゃんがガハッハッハとうれしそうに笑っている。
「いや、まだお二人がお付き合いしているとはかぎりませんから
そう言いながらミカちゃんをなだめるDOSANさん。
「ミスリル公認のカップルが増えてよかったですね、ねっ、ミキさん
「ちょwいきなり何言い出すのさミケちゃん!
ミケちゃんとミキちゃんもワイワイ言っている。
「もう、みんな静かにしないと、ミクちゃんに迷惑でしょ!
そう言ってみんなを叱る娘さん。
そうこうしてるとミクちゃんも目が覚めたようで
「あ、みんなおはよう。」と寝ぼけながらあいさつした。
俺はというと・・・
完全にパニックです!
「ミク、グレンと二人してベットに寝ているが・・・グレンに何かされたか?」
ちょ、ちょっと待てミコちゃんよ!俺が何かするわけないだろうが!
そう言いかけたときミクちゃんが、横に俺が寝ていたのがわかったようで顔を真っ赤にしながら
「え、あの、うん、グレンさんは何もしてないよ。ただ・・・」

『ただ?』
みんな同時にミクちゃんの発言に集中する。
「ただ、はっきり覚えてないんだけど、すごく怖い夢をみていたときに、誰かに優しく抱きしめられて、『大丈夫、俺がずっと傍にいるから』って声が聞こえて・・・それがすごく優しくて、力強くて。その声を聞いてボク安心して、グッスリ眠れたんだ。」
そういうと俺の顔を見て顔を真っ赤にして下を向くミクちゃん。
って、聞こえてたの!?覚えてたの!?ちょ!ええええええええええええ!!!!
と、ミクちゃんの話を聞いていた娘さんが
「グレンお兄ちゃん。ミクちゃんのためにいろいろしてくれてありがとう。私、すごくうれしい。
そうい言うと涙ぐんで、ついには泣き出してしまった。
あぁ・・・もう・・・俺・・・頭真っ白で何も考えられないです・・はい・・・
さらに娘さんは
「グスッ、ごめんねみんな、急に泣き出して
 でもさすがグレンお兄ちゃん、ロリコンとよばれるだけはありますね
「む、娘よ、ロリコンという言葉の意味を正しく知っているのか?
DOSANさんがそう尋ねると
「ふぇ?ロリコンって女の子にとても優しいってことじゃないの?だから私、ミコちゃんも立派なロリコンさんだと思ってたんだけど
あ、今の言葉を聞いてミコちゃんが頭を抱えている・・・
「えっと、つまりは、グレンさんはミクさんの看病のために、その、一緒に眠っていたということでしょうか?
ミケちゃんがそう尋ねるので、俺は
「え、あ、あの、その・・・」
「ちょっと待ったあああああああ!」
急に部屋の扉が開くと、そこにはタライ程の大きさの桶をもったしふぉんちゃんが立っていた。

「ミクちゃんが病気で何もできないことをいいことに、ロリコン全開でエロエロなことをしようとしたグレンさんの、いやグレンの罪!断じて許さないよ!
うわぁ~完全に誤解してるぞしふぉんちゃん!
「違うよしふぉんちゃん!俺は何もしてなr」
「問答無用!ひぃぃぃっさつ!桶クラァァァァッシュウウウウウウウウウウウ!!!!!」
クリティカルヒット!99999のダメージ
あぁ、またこのパターンなんだ・・・
そう思いながら俺の意識は飛んでいったのであった










あとがき~(グレン・ラガンの中の人)

相変わらず文章がめちゃくちゃで読みづらいですね
グレンという人物で感想を書くよりは作者もどきの私の方があとがきが書きやすいので、名前を少し変えています

さて今回のテーマは「憧れと愛って似てるようで違う?」っていうのがあります。
娘さんに対しての気持ちというのは、私が初めてDOSANさんの物語を見たときに「この娘さんってすごいな~」と思ったんですよ。
しかも可愛らしいということから「好き」という気持ちが生まれたのですが、たしかに憧れから恋愛に発展することもありますが、グレンは「娘さんの熱狂的なファン」ではないかとふと思ったんですよね。
えぇ、私が勝手にね
じゃーなんでミクちゃんに対して恋愛感情になったのか、
それは正直私にもはっきりとはわからないんですよね
私は物語を書くときは「頭の中でキャラクターが(この場合はリネの世界のみなさんです)生活しているのを第三者の視点で見てて、セリフや感情も勝手にしゃべってるのを書いているというスタイルなんですね。(何を言いたいのかわかりませんね
まぁ~あれですよ、生活しているキャラクター達を私が見ていて、それを物語風に書いているってことです。だもんで、グレンが何を考えて行動しているのかというのを全部把握できてないんですよね
あ、私のこと変な奴と思った人へ

正解です!

まぁ、こんな感じ(どんな感じだよ・・)でよくわからない物語を書いてしまいましたが、たぶん、また懲りずに物語を書くかもしれませんが、
期待せずに読んでくれたら嬉しいです
では、今回はこの辺で~
(眠たくて何を書いてるかよくわからない・・な~~~w)





close this window