DOSANの妻、という人。 第20話
※物語をご覧になり、気分を害された方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。
■ 父のコメント ■
2006年3月22日に、隊員専用BBSへと投稿しましたお話です。
内容については下の項でまとめておりますので、ここでは技術的なことを・・・。
第19話からは物語の縁取り(周囲の余白)を黒にしており、
同時にセリフ部分も反転させております(白地に黒文字)。
また細かい点ですが、全体に紗がかかったかのような効果を出す為に
明度を高めにしております。
これらはすべて、DOSANたちがいる夜の遺跡とは時間軸が異なる
「回想シーン」であることを印象付ける為の表現手法のつもりです。
■ 彼女の「血」について ■
実際のゲーム内では、例えプレイヤーから射られたとしても流血することはありません。
あまりうまく絵を描くことができない私が敢えて「血」を描き足している理由は、
この物語を読まれる方(主に私の娘ですが・・・)に印象強くメッセージを残す為です。
『例えゲーム内であっても、殺される側は「ただのPK」ではなく「殺人」だと感じるものだ』
と。
そう。ここで描かれる「血」は、彼女の心が流した血なのです。
厳正な評価機構に依頼した訳ではございませんが、製作者としましてはこの第19話~第25話
までのいわゆる「妻の悪夢編」につきまして、レーティングを「12歳以下非推奨」もしくは
「15歳以下非推奨」とすべきと自認しております。
当初からこの物語を14歳の娘へ伝えることに抵抗がありましたが、人として大事なことを
目を背けずに考えて欲しいと思い、親の私が責任を持つ形で伝えることに決めました。
本国(韓国)では、このリネージュ2自体「18歳以上推奨」のソフトウェアです。日本では
年齢制限はありませんが、仕様面からは上記のような「殺人」を行なえてしまう世界です。
この物語はそのような世界を題材としておりますので、今後も同様の表現がされる場合が
ございます。何卒ご了承いただけますよう、お願いいたします。
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「悲劇の連鎖」を食い止めたい・・・。
彼女のその悲痛な思いは、無残にも踏みにじられてしまいます。
人を殺める理由。
それは、希薄な「生の実感」を埋める刺激を得る為であると彼は言います。
それも今、この場で気が付いたようです。
殺人者になりたてなのかは分かりませんが・・・
自分の行為に無自覚なまま多くの命を奪ってきたことは間違いないようです。
彼女は憤りを通り越し、殺人者に対して殺意を感じます。
ワナワナと怒りに震える彼女は相手から矢を受けてしまい、
危険な状態となってしまいます。
矢を受けようと、一歩も引こうとしない彼女。どのような行動に出るのでしょうか。
第21話に続きます。
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~DOSANの娘の、つぶやき。~
お母さん・・・ 血が・・・
はうぅ・・・ 痛そうだよぉ;;
どうしてこんなひどいことができるのぉ・・・?
ねぇ、お母さん・・・ お父さぁん・・・
誰か教えてよぉ・・・