DOSANの妻、という人。 第25話
■ 父のコメント ■
2006年3月22日に、隊員専用BBSへと投稿しましたお話です。
ひとまず、この第25話にて「妻の悪夢編」は終息となります。
第26話からはDOSANと彼女のお話に戻りますので、よろしくお願いいたします。
この物語を隊員専用BBSへと投稿した後、この物語をお読みいただいた隊員の方々から
ご感想をいただきました。それだけでなく、物語を読んでショックを受けている娘へと
多数のアドバイスもいただけたことが特に記憶に残っております。
「娘よ。仕様の裏を突いた不正というものは沢山あるんだよ」
「確かなことは、良いことをする場合にも力が無いと話にならないということ。強くならねば」
「あまり入れ込んで考えないこと。考え込んで触れている時間だけ、染まる可能性もあるのを忘れずに」
「あたしは、以前はPKは許せなかった。DOSANと同じように疑問を抱き、悲しみを感じていました」
「PKにしか楽しみを見つけられない人もいるのかな・・って思うようになりました」
「うまくまとまらないけど、娘さん、元気だしてね!」
この妻の物語は、リネージュ2というゲームを題材とした物語。一種の娯楽作品です。
しかしながら、真剣に妻の物語を読んでいただけているのだなということが
伝わってくるコメントをいただけて、とても嬉しく思いました。
それだけでなく、製作側の私がPKについて深く考えすぎて、悪に染まってしまうのでは
ないかと心配していただいた方もいました。
幸いなことに私は仲間に恵まれまして、その心配は杞憂に終わりました。
今でも、当時の隊員専用BBSの書き込みを読み返しますと涙が出てきます;;
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最初に彼女が助けた、殺されそうになっていた人ですが・・・
ただ逃げ惑っていた訳ではありませんでした。
自分を逃がしてくれたドワーフの為に、必死に救援PTを募っています。
運良く、賛同してくれるPTと現地へと向かうのですが・・・。
そこには、すでに冷たくなっている彼女の遺体がありました。
自分を助けたばかりに、この人は・・・!
泣き崩れそうになりながらも、復活スクロールという最後の、そして一縷の望みにかけて
スクロールを読み上げます。
そして・・・
彼女は無事に蘇生されました。
そして現実の世界でも、長い悪夢から開放されてようやく目を覚ます彼女。
悪夢の中の復活スクロールによる蘇生エネルギーと、夜空に輝く月が重なって見えています。
悪夢として蘇った「人に殺された記憶」を抱え、放心状態の彼女。
彼女は、そしてDOSANはどのような行動に出るのでしょうか。
第26話へと続きます。
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~DOSANの娘の、つぶやき。~
お母さん、一度死んじゃったけど・・・
生き返ってくれて、ホントによかったぁ。
でもぉ、お母さんのことが大好きなお父さんがこのお話を聞いたら
きっとすごく怒るんだろうなぁ・・・。
怒ったお父さんなんて、想像できないですけど、ね(^-^;