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一般チャットで行われた実際の「オンライン☆わたてにんぐ劇場」のチャットログはこちらから。
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公演会開始前、集合時の様子
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娘より「フェデレーション」について ~ エンジェリック・ミスリル・ハーツ・フェデレーション創設
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オンライン☆わたてにんぐ劇場 「大人になったあの人に」 チャットログ01
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オンライン☆わたてにんぐ劇場 「大人になったあの人に」 チャットログ02
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オンライン☆わたてにんぐ劇場 「大人になったあの人に」 チャットログ03
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オンライン☆わたてにんぐ劇場 「大人になったあの人に」 チャットログ04
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オンライン☆わたてにんぐ劇場 「大人になったあの人に」 おまけ ~ ご感想 ~ 解散 チャットログ
スクリーンショットは星野ひなたさんと白咲春香さんと私が撮影したものになりますので、チャット内容や環境設定はそれぞれ基準となります。
保護者の皆様の反応(わたてん保護者会血盟チャット)をチャットログに時系列で入れこんでおります。また、天使たちの裏方のやり取り(わたてん公演会部血盟チャット)を公開していただけましたので、天使たちの微笑ましい舞台裏も含めてお楽しみください。
天使たちの舞台裏は星野ひなたさんが撮影されたものを、保護者さまの会話は白咲春香さんと私が撮影されたものを使用し、合成して1枚にまとめております。
今回も主に「天使たちのお友だち(保護者さま)」を対象とした即興劇を、人数制限のない一般チャット(白チャット)にて天使たちが実施してくださいました。
9月9日が星野みやこさんのお誕生日であることから、主に白咲花さんの一人称による「星野みやこさんのお誕生日」がテーマの公演会となりました。
※チャットの使用ルールについて、これまで試行錯誤を続けてきました。一般・パーティー・血盟チャットを活用し、それぞれ最適と考えられる方法を採ってきました。
前回より「天使が舞い降りた」同盟が結成され、観客側と演者側がパーティーを組むことなくそれぞれの血盟チャットで自由に会話することができるようになりました。
そして、今回から本格的に同盟チャットの利用が試みられ、更に多様で効果的な利用方法を編み出しました。詳細はチャットログの「☆型のボタン」の「エンジェル Tips5」で解説しております。
※前回に続き、天使たちの舞台裏となる公演会部側の血盟チャットは黄色の枠で囲っております。
目印に天使のリングをつけている箇所もありますが、スペースの関係上天使のリングをつけられない箇所もありますのでご了承ください。
※今回も元ネタや背景を知ることで公演をより深くお楽しみいただけると考えられる箇所にはピンク色の囲いもしくはアンダーラインを入れております。
※チャット欄の左側には大凡の時間を、右側にはピンク色の囲いもしくはアンダーラインに関連する注釈およびリンクの「☆型のボタン」があります。
こちらをクリックするとモーダルウィンドウが開き関連情報を参照できるようにしております。
※更に今回から、解説モーダルなしでも伝わる一枚絵についてはチャットログ余白に直接貼り付けています。
また、「ファインプレー」「ナイスツッコミ」「キレのあるダジャレ」などには新たに「お座布団マーク」も付加してみました。よりお楽しみいただけると幸いです。
主な出席者は以下の通りでした。
わたてん公演会部:星野みやこさん、白咲花さん、星野ひなたさん、姫坂乃愛さん
わたてん保護者会:絵笛さん、えてなさん、マイちゃんさん、うらりーぬさん、ミセリコルデさん、白咲春香さん、巴マミちゃん、百江なぎさちゃん、みんなのお父さん
ミスリル・リンク:DOSANの娘
総勢14名でのイベントとなりました。いつもご参加ありがとうございます。
なお、まいちゃんさんが今回も公演会の内容をモチーフとしたイルミネーションアートを作ってくださり、その製作過程の記事を掲載してくださったようです。 →
むぎゅ・w・
いつも天使たちの公演内容に合わせたイルミネーションアートを作ってくださいまして、ありがとうございます。
作品につきましてはいつも通り、乃愛さんがヴァラカスサーバにて撮影してくださいましたので本ページ下部に掲載させていただきます。
今回もページ下部に
【 エンジェリック☆インタビュー 】
のコーナーを設けましたので、そちらにて天使のみなさまにいろいろと迫ってみようと思います。
■記載ルール■
メイン記述者(進行者。今回は白咲花さん)が直接一般チャットに地の文を書き、他登場人物は「」で囲む形でセリフを書くことで物語を紡いでいきます。
☆☆☆☆☆ イントロダクション ☆☆☆☆☆
── リンドビオルサーバのとある同盟では ──
── 気ままに天使たちが舞い降りては 一遍の物語を協力して紡ぎ 人知れず飛び去っていく──
── という噂がまことしやかに囁かれています ──
こちらの記事は「エンジェリック・ミスリル・ハーツ・フェデレーション」内「天使が舞い降りた」同盟において
天使たちの紡いだ物語を一般公開できる形で記録に残そうと考えまとめたものとなります。(天使たちの公開許可はいただいております)
「私に天使が舞い降りた!(わたてん!)」という作品世界から、こちらの世界に飛ばされてしまった天使たち。
戻る術が見つからない日々の中、お友だちの代理露店をこなしながら元気に楽しげに生活されています。
時折、突発的に始まるリアルタイムでの「物語の編纂(即興劇)」というお遊戯は、その完成度の高さ、内容の睦まじさにより
見る人に癒しと潤いを与えてくれるものとなっており、まさに【天使】のような存在となっています。
今回のメイン記述者は「白咲花」さん。
主なキャストは「星野みやこ」さん、「星野ひなた」さん、「姫坂乃愛」さんでした。
私に天使が舞い降りた! 公式サイト
より、プロフィール画像はこちらになります。(コンパクトにまとめました)
──────────────────────
── 大人になったあの人に ──
──────────────────────
■作品イメージタグ■
#私に天使が舞い降りた! #わたてん! #星野みやこ #白咲花 #姫坂乃愛 #星野ひなた #花みや #ひなノア #イタリアンスイーツ #誕生日 #こづくり #キス
■作品文体■
一人称小説
■お題■
「保健体育」
「嘘」
「禁止」
※オンラインでのわたてにんぐ劇場では、白咲花さんがメイン記述者に「3つのお題」を開始直前に出されます。
メイン記述者もしくは参加者はランダムで出されるその「お題」を地の文やセリフのどこかに取り入れてお話をリアルタイムで紡ぎます。開始直前に発表される為、事前に考えておくことができません。
今回は白咲花さんがメイン記述者となることから、開始直前に姫坂乃愛さんにお題選出と発表を依頼されていました。
事前にお題を出され、じっくり考えた場合でもランダムキーワードを取り入れて物語を紡ぐことはかなりの高等技術ですが、毎回みなさんすんなりとオンラインリアルタイムでこなされているので驚愕しております。
「・・・お姉さん。ちょっと疲れちゃいました」
「むふー! あ、ごめんね花ちゃん。夢中で撮っちゃって・・・」
「いえ、いいんですよ」
「休憩にしようか。おやつ持ってくるね」
「ありがとうございます」
──────────────────────
── 大人になったあの人に ──
──────────────────────
01
今日はお姉さんの二十歳のお誕生日。
学校帰りにいつものようにお姉さんのうちに寄り道して、いつものように撮影をされているところ。
ひなたとノアは寄り道をしていて、今はこのおうちにお姉さんと私しかいない。ノアたちはお姉さんのお誕生日プレゼントを選びに行くって言ってたけど、私は何故かそっちに行かないでこっちに来ちゃった。
どうしてだろう。自分でもよく分からないけど。
たぶんお姉さんに・・・お姉さんのお菓子に、早く会いたかったからだと思う。うん。
今日はお姉さんのお誕生日だから、いつもよりちょっとだけサービスしてあげてる。いつもよりちょっとだけ笑顔で、時折ウィンクしてみたり、そのくらいだけど。
お姉さんのほっぺがいつもより赤いし、そのきれいな瞳が輝いてるから、喜んでくれていると思いたいな。
お誕生日ってことで、九月に入ってからずっとお姉さんの欲しがりそうなものを考えていた。
お姉さんの欲しいもの。それを考えはじめて最初に思い出したのは、去年のお姉さんのお誕生日のときのこと。ひなたたちが冗談で私をお姉さんにプレゼントしようって言い出したとき、お姉さんは「花ちゃんをもらえるの!?」って気持ち悪い顔で嬉しそうに言ってたな・・・。
だけど、私は一人しかいないからお姉さんにあげることはできない。いかがわしいことをされて、お姉さんが刑務所に入っても困るし。うん。
私の代わりに、私のお人形ならどうかな。ひげろーみたいな。
そんなことも考えたけど、自分ひとりじゃ作れそうにないし・・・。そうかといって、ひなたとノアに手伝ってもらうのもなんだか違う気もして。
それにお人形を贈ったとして。不器用な私が作るお人形だから、あんまり喜んでくれないかもしれない。それはそれでショック。
逆に、気に入ってもらえたとしても、お姉さんがお人形に夢中になるって考えたら・・・それはそれでキモいし、もやっとする。
だから結局、いつもとあまり変わらないけど、お姉さんの好きなように撮影してもらうことにしたんだ。これなら私にしかできないことだし、お姉さんも喜んでくれるし、プレゼントになるはず。
なるよね? いつもとやってることは変わらないけど・・・。
02
「お待たせ。今日はイタリアンプリンと、マリトッツォと、ティラミスだよ」
「わぁ~~~~~☆♪ いただきます!」
「はーい、めしあがれー。飲み物はあったかいミルクがあるからね」
ひなたたちいないのに先にいただいちゃうのは気が引けるけど・・・でも、食べちゃおうっと。
今日は全部イタリアのお菓子みたい。まずはカラメルソースの香ばしいイタリアンプリンからいただきまふっ!
うん。いつものお姉さんのプリンももちろんおいしいけど、このイタリアンプリンもすごくいい。マスカルポーネチーズでもっちり感が出ていて、クリームチーズでなめらかかつ濃厚でどっしりした食感が出てる。どっしりしているのに重くないのは、きっと混ぜ合わせるときに空気をいっぱい入れてホイップしているからだろうな。
前にレアチーズケーキを作ってくれたときに横で見ていたけど、たぶんあんな感じだと思う。重たい生地をホイップするのは腕がすごく疲れるはずなのに、いつもお姉さんは笑顔で作ってくれる。おいしいから嬉しいけど、いつも大変そうだなって思う。
軽く色づいたカラメルソースは少しゼラチンが入っているみたいで、プリンの上からたれてこないプルプルしたもの。香ばしくてこれだけでもとってもおいしいけど、濃厚なプリンと一緒に食べると苦味・香ばしさ・クリーミーな甘さのバランスが完璧で、神さまのお菓子かなって思っちゃう。
おいしい・・・。きっと今の私は目がうるうるしていると思う。
マリトッツォもブリオッシュ生地にシロップが染み込んでいるけど、いっぱい挟まってる生クリームが甘さひかえめで、一緒に食べてちょうどいい甘さになっている。
あーんってかじりつくと間の生クリームがぶにっと出てきちゃう大きさだから、ちゃんと一口サイズに切り分けてくれている。それに、よく見かけるマリトッツォのように粉砂糖がかかっていないから、周りにこぼれて汚す心配もない。
さすがお姉さん。やりますね。これも他のと一緒にフォークで食べちゃおうっと。
コシのある生クリームはよく冷やされていて、フォークで刺しただけなら形が崩れないくらい濃密で。でも、お口にいれるととぅるっとほどけて幸せが広がっていくの。
んん~~~、うっとりしちゃう・・・。
ティラミスは他でもよく食べるけど、やっぱりお姉さんのは全然おいしさが違う。
スポンジに苦めのコーヒーが染み込んでいて、表面にも甘くないココアパウダーがかかってるけど、間のマスカルポーネチーズが甘くて。苦めの部分と一緒に味わうとコーヒーとココア、チーズのフレーバーが混ざりあって天にも昇る気持ちになっちゃう。
あったかいミルクはお砂糖が入っていないけど、お菓子が甘いからこれで正解。私は甘いものが好きだけど、甘ければなんでもいいって訳じゃない。お姉さんもそれを分かってくれてるみたいで嬉しいな。
本当、お姉さんすごいな・・・。なんでもないように出してくれた今日のお菓子だけど、どれも私の好きな味だし、ちょっと不器用な私でも食べやすいように作ってくれてるし。私への気持ちが行き届いていて、くすぐったいけど嬉しい。
お菓子を食べながら、胸に手を当てる。じんわりとあったかい幸せが広がっていくようで、なんだかすごく心地いい。
あぁ、幸せ・・・。
03
ふとお姉さんを見てみると、テーブルに頬杖をつきながら笑顔で私のことを見つめている。
きっと私はとろけるようなだらしない顔をしていたと思う。それをお姉さんにじっと見つめられていたのは恥ずかしくて、真っ赤になる。
でも、こういう時間がお姉さんにとって幸せなら、なんとなく私も嬉しい。
このごろ、お姉さんがこういうやさしい笑顔になっているとき、私も嬉しいって思うようになった。
お姉さんのお菓子はおいしいから、食べるだけで幸せ。でも、最近は私が食べているところを見たお姉さんが、喜んでいるのも嬉しいの。ちょっと前まで、こんなこと考えたこともなかったのに・・・。変なの。
お姉さんは私を撮影したいから。私はお姉さんのお菓子を食べたいから。そんな利害の一致というか、損得勘定だけで成り立ってる関係。最初はただそれだけのはずだったのに。
最近は、お姉さんが大学とかで家にいないと物足りないと感じてる自分がいる。そういう時にお菓子だけが置かれていると、物悲しいと思う自分がいる。どうしてだろう。お姉さんのお菓子があれば、それだけでよかったはずなのに。「お菓子は置いてって! お姉さんはいらないので!」なんて去年は言ってたのに。
もしかして私、お姉さんのこと・・・。
そういえばこの間、お姉さんと二人きりで近所を散歩したことがあった。いつものお姉さんなら一秒でも早くおうちに帰りたいって言うのに、あのときのお姉さんは「遠回りしていこうか」なんて。
内心、びっくりした。でも、私と一緒に外を歩くことを嫌がらないお姉さんに嬉しくもなって。ちょっとだけ胸があったかくなった。
その帰り道。私は勢いで、いつもならお姉さんに聞けないようなことを聞いてみた。「お姉さんは私にお菓子作るとき・・・なにか気持ち込めてるんですか・・・?」って。
そしたらお姉さんは「興奮する気持ちだ!」だなんて言っていて。ちょっとがっかりした。本当は私、お姉さんに「花ちゃんに愛情を込めて作ってるんだよ」って言ってほしかったのにな・・・。
やっぱり私、お姉さんのこと・・・。
「・・・今日のお菓子、どうだった?」
「・・・あ・・・。 はい。とってもおいしかったですよ」
「よかったぁ。花ちゃんに喜んでもらえて」
お姉さんがとても嬉しそうにぱぁっとほほえむ。
とてもきれいな左目が、前髪のすき間から見えて。
胸の奥が、もにょっとする。
嬉しくて幸せ・・・だけど、大事なことを忘れないうちに。
今日はお姉さんのお誕生日。
なのに、私のことばっかりで。
お姉さんはそれでいいんですか。
お姉さんのお誕生日なのに、いつもと同じでいいんですか。
「なんでもやる券」なんてなくても、今日くらいなんでもしてあげますよ。
ねぇ、お姉さん・・・。
「・・・今日は、ケーキはないんですか?」
「あ、もしかしてケーキがよかった? ごめんね、今日はこれしか作ってなくて・・・」
お姉さんは自分のことは無頓着だから、もしかしたら自分の誕生日を忘れているのかもしれない。そう思ってケーキのことを出してみたけど、やっぱりそうなのかも。
今日はお姉さんのお誕生日で、お姉さんが主役のはずなのに、お姉さんは私のことばっかりで・・・。お姉さんの気持ちは嬉しいけど、でも自分のこともちゃんと大事にしてほしくて。
ふわっ・・・
「はっ 花ちゃ・・・!」
「・・・お姉さん・・・」
気がついたら、立ち上がってお姉さんを抱き締めていた。
骨が当たって痛くないように、お姉さんのおでこに私のみぞおちよりちょっと上が当たるようにして。
ほとんど平らだけど、お腹とおなじくらいやわらかいところをクッションとして押し当てる。
「・・・今日は、お姉さんのお誕生日なんですよ」
「お、覚えてて、くれたんだ、ね・・・」
「なのに、私のことばっかり・・・。自分のためにお誕生日ケーキ作ってもいいのに」
「うん・・・。でも、花ちゃんに喜んでもらいたかったんだ」
「すごくおいしくて、嬉しかったです。だからこそ、ですよ」
だからこそ、私への気持ちの半分でもいいから自分に向けてほしい。
私は、お姉さんが喜んでいるところが見たいんです。
「・・・お姉さんは、どうすれば幸せですか?」
「ん・・・そうだね。今、すごく幸せだよ」
「本当に? こんなのでお姉さんは幸せなんですか?」
「花ちゃんにぎゅっとしてもらえるなんて、夢の中でしかなかったことだから・・・。それにね、花ちゃんが喜んでくれるのが、私の幸せなんだよ?」
「お姉さん・・・」
なんて夢を見てるんですか。まったく恥ずかしい・・・。
でも、今ならしてあげたいって思う。お姉さんがこれで本当に幸せだって感じるなら。
それに、私の幸せがお姉さんの幸せだなんて。
そんなこと言われたら、余計にお姉さんに幸せを感じてほしいって思っちゃうじゃないですか。
ちゅっ
「はっ 花ちゃ・・・!」
お姉さんのおでこにキスをして。
お姉さんの前髪をかき分けてきれいな瞳を見つめてみる。
「・・・他にしてほしいこと、ないんですか?」
「えっと、その・・・。うん。花ちゃんが私のことを考えてくれてるだけで、もう幸せなんだよ? ありがとう」
「・・・・・・」
ぺろっ
「ひゃんっ」
お姉さんのお鼻をなめてみる。これは・・・嘘をついている味。
そんな嘘つきなお姉さんには、私が満足するまで「幸せ」を感じてもらいますからね。
ちゅう
「んっ 花、ちゃ・・・」
ほっぺに。そして・・・。
「・・・本当に嫌なら言ってくださいね」
「あ・・・」
ちゅ ちゅう・・・
くちびるに。
キス、しちゃった。
お姉さんに。
大人になったお姉さんのくちびるに。
そのまま、お姉さんに抱きついて、もたれかかって。
お姉さんの首筋にもキスをして、ぎゅっとする。
ああ、お姉さんあったかいな。というか熱いくらい。
私がこうすることで、お姉さんがドキドキしてくれている。なんて嬉しいんだろう。
お姉さんは私たち二人が倒れないように、背中の方に手をついてプルプルと耐えている。もう、倒れ込んでもいいので、私の方にも手を回してください。
押し倒しちゃいますよ────。
「みゃー姉ただいま! って、はな!?」
「ただいミャーさん・・・ってハナちゃん!? ヒナタチャンイクヨー!」
「のあ、どうし わーなんだのあーひっぱったらころぶぞーこよりみたいにぁぁぁぁ」
「オジャマシマシタァァァァーω」
04
「────ということだったの」
「そうなんだー ・・・っていうかだいたい全部分かってるけどネω」
「ごめんなーみゃー姉、はな姉。こづくりしてるところに入っちゃって」
「はな姉禁止で」
「あのね、ひなた。こづくりではないよ? それに近いくらい恥ずかしかったけども・・・」
「え?」
「・・・え?」
「・・・ヒナタちゃん?」
「お口でちゅーしたら、子どもできるって聞いたぞ?」
「できないよー? 保健体育で習ったでしょ?」
「そうなのか!? ちゅーしたらコウノトリが赤ちゃん運んでくるって思ってたぞ」
「んもー、ヒナタちゃん古典的でカワイイんだからー☆」
「・・・私もそうだと思ってた。違うんだね」
「ハナちゃんまで!? もしかして授業まじめに受けてたのアタシだけ?」
「もー花ちゃん、六年生にもなって・・・。 ・・・あれ? え、じゃあさっきのって・・・」
「・・・お姉さんとなら赤ちゃんできてもいいと思いました。そのくらい、お姉さんのことが好きなので。・・・ああもう、恥ずかしいから言わせないで・・・」
「キャーω ミャーさんおめでとー! 一気にカンケイが進んだネ☆」
「おおー、じゃあ神社と教会とえらい人つれてくるぞみゃー姉はな姉!」
「勝手に話が進んでいく!」
「・・・ひなた。お姉ちゃんの言うこと聞いてもらえる?」
「お? なんだー? なんでも言ってくれーはな姉!」
「はな姉禁止で」
おまけ。
「のあ、さっきの話だけど」
「さっきの? あー保健体育?」
「おう! ちゅーとコウノトリじゃなかったら、赤ちゃんはどっからくるんだ? あまぞんからか?」
「あ、それ私も聞きたい」
「アマゾンって・・・確かになんでも揃うけども! えぇー んもー、しょーがないなー。まずはー オトコノコを用意してー」
「それって・・・」
「どこにいるんだ?」
「・・・・・・へ?」
「空想上の存在でしょ? 男の子って」
「この世界にはいないぞ?」
「え ええええええ~~~~!? そんなまさか、いやでもそんな・・・ジャパニーズジョークだよネ?」
「みゃー姉がそう言ってたぞ」
「お姉さんがそう言ってたよ」
「~~~~!! ミャーさーーん! ちょっとーー!」
アタシのヒナタちゃんにヘンなこと吹き込まないでくれるー? もー
パタパタパタ・・・
「へへ、のあ行っちゃった。やっぱのあかわいいなー」
「そうだね」
ミャーさんオシオキだよー!
白く! 輝く! 奇跡のー花! ホワイトリリィ!! からのー
フレッシュピーチハートシャワー!
混ざってる混ざってるってかノアちゃんの声だけどそれ別のアニメーーー!
ぎゃーーーーっ 危機管理ーーっ!!
「・・・はな。みゃー姉って、やっぱ甘いか?」
「・・・うん。甘くて、幸せになるよ。胸の内側が甘くなる感じ」
「そっか。・・・みゃー姉のこと、よろしくな。はな姉」
「はな姉は・・・まぁ別にいいけど。私はお姉さんみたいに甘くないからね」
「おー、なめてみてもいいか?」
「ダメ。ひなたも、私がノアのほっぺをぺろってしたら嫌でしょ?」
「んー。そうだな!」
「それと同じ。そういうのはお姉さんにだけって決めたから」
「おおー、純愛だなー。ま、私とのあもそうだけどな!」
「ふふ。これからよろしくね。私のかわいい妹さん」
ちゃんちゃん♪
【 エンジェリック☆インタビュー 】
今回の公演会にご参加くださいました天使たちに、自由気ままに語っていただきました。
※ 編集より ※
今回のインタビュー記事では、普段からチャットログの「☆」のリンクで用いております「解説用モーダルウィンドウ」を実験的に使用しております。 →
サンプルはこちらです。
インタビュー補足資料00(サンプル)
チャットログの「☆」のリンクで用いておりますモーダルウィンドウと同じものです。
右上の「x」ボタンにてモーダルウィンドウが閉じます。
×
これまでのインタビューでは参考画像を直接貼り付けておりましたが、今回はインタビュー中の該当の文言(アンダーライン有り)をクリックすると参考画像がモーダルウィンドウとして開くようにしております。
理由としては、インタビューの回答にて「一行に複数の画像の参照が必要となる箇所」がある場合、その都度画像を貼り付けてしまうと肝心のインタビューの文言がぶつ切りとなってしまう為です。
苦肉の策で「参考資料となる画像を別のモーダルウィンドウに表示させる」形をとりましたが、モーダルウィンドウを開くと元記事が暗転し更にはモーダルウィンドウにて隠れる為、元記事に戻った際にどこから飛んだのか分かりにくくなる為この形も万全ではないと感じております。
その為「実験的に」この形にしてみております。お読みいただきましたみなさん、可能であればご感想をいただけますと幸いです。
インタビューイー:
星野みやこさん
白咲花さん
星野ひなたさん
姫坂乃愛さん
インタビューアー:みんなのお父さん
──本日もお忙しいところみなさまご参集いただきまして、ありがとうございます。
パパも時間作ってくれてありがとー☆
ありがとなー!
ありがとうございます
あまりご無理されないように・・・
──ご心配おかけして恐縮です。ひとまず生きておりますので(苦笑)
──この時の公演会にて「エンジェリック・ミスリル・ハーツ・フェデレーション」の創設がありましたが、それは別ページとして
「こちら」を作りましたのでインタビューは純粋に公演会の内容について的を絞ろうと思います。
いいぞー!
別記事を作っていただいて、ありがとうございます
フェデレーションのことはアタシたちのわがままから始まったことだったのに・・・多くの人を巻き込んじゃって、パパごめんなさい
──どうかお気になさらず、心を平穏にお保ちくださいね。結果的にはより臨場感を感じられる公演会を実現するための「舞台」を用意できたのではないかと思いますので。
それについては、もう。パーティーという人数の上限を気にしなくてよくなったので、それだけでもありがたいですし、私たちも同盟チャットに混ざり込むことができるようになったのでリアルタイムで感想を言えるようになりました。演者としてだけじゃなく「劇団としての個々人の生の声」をお届けできるようになって、一緒に場を盛り上げることができるようになったって喜んでいます。
■全体のお話の流れについて
──では早速ですが、この時のお話についてお伺いします。全体のお話の流れ・作り・狙いについてお聞かせ願えますでしょうか。
お姉さんのお誕生日のお話でしたので、全体のお話の流れは私が作りました。
うんうんー。このところその形が増えてきているよネ^^
そうだな! みゃー姉もうれしかっただろー?
うん。すごく嬉しかったよ。花ちゃんありがとうね
喜んでもらえてよかったです。この形にすることの利点はいくつかあるんですけど、ざっと書くとこんな感じです。
・お誕生日を迎えた人はそんなに頑張らなくてもいい。
・周りの人が地の文を書いて物語を先導するから大変だけど、「頑張って物語を作りあげることそのもの」をみんなからのプレゼントにできる。
・お誕生日を迎えた人を周りの人が描き出すことで、普段からその人をどう見てどう感じているのかがよく分かるお話にできる。
・お誕生日を迎えた人の内面より、周りの人の想い、気持ちを掘り下げるほうがよさそう。(普段からの想いや気持ちを見つめ直しやすい)
うんうん。そうだよねぇ。まさにこういう狙いがあってこの形にしたんだよー。お祝いしたい人の感情を盛り込んだ方がお祝いされる側の人が「愛されてる」って分かりやすいもんネ☆
うん。こう、素の状態だと恥ずかしいですけど・・・。お姉さんのこと、お祝いしたかったので。
よかったな、みゃー姉!
でへへ・・・
お話の内容はあえていつも通りの私たちを描こうとしました。いつも通りお姉さんにお洋服を着せられて、お菓子を食べさせてもらって・・・と。
でも、そうしたことでよりクッキリしてたよねぇ。いつもと違うハナちゃんのキモチが
うん。それが狙いだよ。やってることはいつも通りのことばかりだけど、「お姉さんのお誕生日にいつも通りのことをしている」ってこと。
私がお姉さんのプレゼントなにがいいかを考え抜いた結果、ちょっぴり笑顔とかはするけどやってることは「いつも通りのこと」だったでしょ。
お姉さんのお誕生日だから、私としては「お姉さんが喜ぶような何か特別なことをしたい」って意識があって、でも結果的に「いつも通りのことしかできない」ってもどかしさがあったの。お菓子も私のために作ってくれてたし、自分のためのケーキはないの?って。「お姉さんのことを大切にしたい心」をそれとなく出したつもり。
はなもみゃー姉大好きなんだなって伝わってきたぞ!
いつもは素っ気ないハナちゃんなのに、こんなにミャーさんのこと想ってるんだーって分かって、嬉しかったし応援したくなっちゃったω
よかった。伝わってて。
──狙い通りのお話を作り上げることに成功されたことで、直接的な記載はなくとも「みやこさんへの想い」は雄弁に語られていたと思います。
■本作における「ヘアピン」の持つ意味について
──それでは、お話の流れに沿って特筆すべき点や気づかれた点を教えていただけますでしょうか。
そういえば、この時のミャーさんはヘアピンつけてなかったよねぇ。それもハナちゃんの工夫のひとつ?
そう。時期的には出会ってから一年以上経っているから、最初の年にプレゼントしたヘアピンはもうお姉さん持ってるの。
んー、確かにみゃー姉もはなと会うとき毎回着けてるわけじゃないな。でも、せっかくいいふんいきのお話だから着けてもらってもよかったんじゃないか?
そこが工夫なんでしょ? ハナちゃん
おー、おお??
うん。普段の私なら
原作5巻第41話の89ページみたいに「あげた髪留めも全然使ってないですね」って言う
んだけど、この時はお姉さんのお誕生日だからお姉さんのことを一番に考えてそこは目をつぶってるって表現したかったの。
インタビュー補足資料01
原作5巻89ページ(41話) タイトル「一人でこっそり」
×
なるほどな! はななら気にするだろうなーって思ったから、やっぱそういうことだったのか。
やっぱりネ。「いつものハナちゃんならこう思ってこうするはずなのになー?」って感じるところって、だいたい仕掛けがあるもんねぇω
うん。私も花ちゃんの地の文で「ヘアピンつけてないんだな、私」って思って。でも花ちゃんは気にしてなさそうだったから「おや?」って思ってたんだ。
■行動の端々ににじむみやこさんへの思いやり
ヘアピンのこと黙ってるのもハナちゃんらしいなーって思ったけど、「感じ方」も変わってきてることが出てていいなーって。エプさんがコメントしてくれてたけど、ホント「winwinの関係」だよねぇ。
うぃーん! うぃーん!
ひなた何それ ドリル? あはは・・・
ドリルだぞ! ドリルはろまんだからな!
ロマンかぁ・・・。winwinの関係っていうのはね、どっちにとっても嬉しいってことなんだよ?
おおー、なるほどな! みゃー姉だけじゃなくてはなも嬉しかったんだな!
・・・うん。私とお姉さんって、一番最初は「損得感情からの取り引き」みたいな関係だったでしょ? 私はお姉さんのお菓子を食べたいから仕方なくお姉さんの撮影につきあってたし、お姉さんも私のこと撮影したいから、手間をかけておいしいお菓子を作らないといけなかったでしょ。
そうだぞ。いつもみゃー姉は半日くらいかけて作ってるぞ。
そうだよね。そんな関係がちょっと変わったってことを出したの。お姉さんは撮影もしたいけど、それより「私がおいしそうに食べる顔を眺めることが幸せ」に感じるようになってお菓子の腕がすごく上がった。私はそのことで前よりもっとおいしいお菓子を食べられるようになった。それと、私も嫌々やってたコスプレと撮影も、お姉さんが喜んでるのを見るのが嬉しいからやってるって気持ちに変わった・・・っていう、そういう変わりかた。
原作でも「変な服着て写真撮るのなんてもう慣れっこ
(原作5巻130ページ、プリクラのお話)
」「コスプレして撮られるのは慣れているので
(原作4巻94ページ、文化祭のお話)
」「お姉さんに見られるのは慣れてるので
(原作8巻138ページ、お花見のお話)
」って表現で、お姉さんに写真を撮られたり見られたりすることがそんなに嫌じゃなくなってきたことを出してるし、それどころか「今まではお姉さんにおもちゃにされた後にお菓子食べてたから、たまにだとラッキーだと思うんだけどずっとそう(変な服着て写真撮らなくてもお菓子出てくる)だとなんていうか…逆に気持ち悪い
(原作10巻10ページ、毒され花)
」って表現で「お菓子よりお姉さんとの撮影」のほうが大事になってきている私がいるから、そろそろ出してもいいかなって。
インタビュー補足資料02
原作5巻130ページ(43話) タイトル「陰陽」
×
インタビュー補足資料03
原作4巻94ページ(34話) タイトル「つまり」
×
インタビュー補足資料04
原作8巻138ページ(34話) タイトル「つまり」
×
インタビュー補足資料05
原作10巻10ページ(78話) タイトル「刷り込み」
×
んー、最後の「ミャーさんにおもちゃにされた後に」って表現はかなーりアウトだと思うけどネω 毒されすぎっていうか。でも、そういう原作からも読みとれる意識の変化を公演会のフレーバーにしちゃうのはさすがハナちゃんだよネ☆
でもやっぱり、原作だとにおわせる程度で直接的には出してないから、原作の私からはちょっと外れちゃってるというか心惹かれすぎだとは思う。でも・・・それもお姉さんを私なりにお祝いしたかったから、なので・・・。
花ちゃん、ありがとう。お誕生日プレゼントすごく嬉しかったよ。
・・・はい。よかったです。
──お誕生日のお話では特に顕著ですが、「相手への思いやり」を何層にも積み重ねることで、直接的に愛の言葉を告げる以上に濃密な愛情を表現されているのはお見事です。
■「いじらしさ」を利用した物語の進路転換
途中でハナちゃんが「ケーキはないんですか」ってミャーさんに聞いたときのミャーさんの反応。「んもー、またミャーさんはーω」ってなっちゃった☆
あれはさすがに私もみゃー姉にツッコミそうになったぞ。そうじゃないぞーって
でも、ここのミャーさんいじらしいよねぇ。自分のお誕生日ケーキのことをハナちゃんが言ってるなんてぜんぜん気づいてないっていうか、あんなにおいしそうなお菓子を3つもハナちゃんの為に作ってあげたのに、「ケーキは作ってなくてごめんね」なんて。んもーω
いじましい? いやらしい?
いじらしい、だと思うのアタシ。日本語ってムズカシイよねぇω
はなのことしか考えてないんだなーっていうのは分かったぞ。はな愛されてるよなー。うらやましいぞ
あはは・・・
うん。考えてたとおりに二人も感じてくれたみたいだね。その「いじらしさ」をきっかけに、私の想いがあふれちゃってお姉さんに抱きつく、っていう流れにしたかったから。
ハズミをつけたっていうか、そういうことだったんだネ。打ち合わせのときに「途中でガラッと内容が変わるから心配」ってハナちゃん言ってたけど、上手に助走つけてジャンプできたと思うー。
ノアありがとう。この03でお菓子からお姉さんに気持ちが切り替わるから、できるだけ不自然にならないように持って行きたかったの。
お菓子だけじゃなくて、みゃー姉もいっしょに食べちゃおうってことか。なるほどなー
んん、それはちょっと違うんじゃ・・・ あれ、違わないのかな? 違うけど、そんなに間違ってないっていうか・・・。はい、ハナちゃんパス!
え? いや・・・ でも、お姉さんは甘い匂いするしいつもおいしそうだなって思ってるよ。
でへへ・・・ 花ちゃんに好かれてるのは嬉しいな・・・。
でもミャーさんそれってカニバ・・・ 幸せそうだからいっか☆
■「あなたの幸せが私の幸せ」というロジックの「秘められし破壊力」
でも、その後のシーンはやっぱり、恥ずかしかったな・・・。
あれだな。はなからちゅーするところ
あー、あれはアタシもニヤニヤしちゃったーω
私もドキドキしすぎておかしくなりそうだった・・・>ミ
・・・ノアはたぶん、私がどうして恥ずかしかったのか分かるでしょ。
うんうんー。もちろん☆
お? ちゅーするシーンだったからじゃないのか?
私もそう思ってたけど・・・違うの?
そうだけど、そこじゃないんだよー二人ともー。ネ? ハナちゃん
うん
んん、じゃあはなはみゃー姉にちゅーするのは恥ずかしくないってことだな! いっぱいしたらいいぞ!
待って。それも普通に恥ずかしいから。でも、あのシーンはキスっていう直接的なこともそうなんだけど、ほら・・・ね?
ミャーさんの「花ちゃんが喜んでくれるのが、私の幸せ」ってトコでしょ? ハナちゃんダイタンだなーって思ったーω
そう、そこ・・・。
それ、私のセリフだけど・・・ 何かまずかった?
なんだ? 説明してくれー!
いえ、あの、その・・・。直前の相談でお姉さんにそういうスタンスでお願いしますってしたのは私なんですけど・・・。よく考えてみたらちょっと失敗しちゃったかなって。
そうか?
お願いしたときはそこまで深く考えてなかったんだけど、お姉さんにそれを言われるということは、その後の行動はぜんぶ「私にとって幸せで嬉しいこと」ってことになるでしょ?
そうだな?
うん
えっと あのね、最初は「お姉さんのお誕生日プレゼントとして、お姉さんが喜ぶことをしてあげたい」って意味で私からキスをするって流れにしたかったの。だけど・・・
だけど、なんだ?
うんうん?
・・・もうダメ。恥ずかしい・・・。
ハナちゃんカワイイ☆
んん? なんだなんだ?
・・・?
アタシが引き継ぐネω ヒナタちゃん、簡単に言うとハナちゃんは「ミャーさんにキスをすることは、ハナちゃんにとっても嬉しくてシアワセ☆」っていうことを、みんなの前で告白しちゃったってことω
おおー、そうなる、のか?
あー恥ずかしい・・・。あのね、順に説明すると「自分のお誕生日なのに私のお菓子しか作ってないお姉さんにいじらしさを感じて、【お姉さんへのプレゼントとして】私からキスをする」ってところまでは考えていたの。【お姉さんへの直接的なプレゼントとして、お姉さんに一番幸せを感じてもらうためにキスをした】っていうことね。
でもね、お姉さんは「花ちゃんが喜んでくれるのが、私の幸せ」って言ってたから、それってつまり「【私がお姉さんにキスをすることが私にとって一番嬉しいし幸せ】だから【お姉さんも幸せを感じてくれる】」ってことになるの。
「私が幸せになれる行為(キス)をすることで、お姉さんが幸せになる」ってロジックだから、まとめると「お姉さんにキスすると私が嬉しくて幸せになる」ってことをみんなに教えちゃったってこと。
そっか・・・。そう、だね。うん・・・。 花ちゃんが、私に・・・ふへへぇ・・・
お、お姉さん気持ち悪いです。もう二度とやりませんからね!
そんなぁ~>ミ
でも、そんな想定外のこともあったけど、これもひっくるめてハナちゃんのミャーさんへの熱い想いがすごく出てたから、アタシはこのお話好きだなー。ミャーさん愛されてるー☆
そうだな! お話の間だけはみゃー姉を好きに使っていいぞ、はな!
えぇ・・・私の意志は!?
・・・嫌なんですか? お姉さん
いえ、そんなことは・・・
──なるほど。私はそこも含めて花さんの計算のうちと思っておりました。偶然の賜物でしたが、これにより花さんの一挙手一投足に尊さが増したように思えます。
ありがとう、ございます。恥ずかしいのでそこの話はこのくらいで・・・
■その他気づいた点、特筆すべき点など
んー、みぞおちよりちょっと上で、平らだけどおなかとおなじくらいやわらかいところか。
ヒナタちゃん?
それって、ここだろ? どうしても骨が当たって痛くないか?
んー、ヒナタちゃん。この真ん中の胸骨は確かに硬くて痛いけど、そこじゃなくってー
ここじゃないのか?
そう。ここのことだと思うのアタシ。(ふにぃ)
お のあ あはははっ くすぐった・・・ むきゅぅ はー、そっか、ここだったかー。ここなら痛くないかもな。みゃー姉と違ってはなはぺたんこだけど
ひなたも同じでしょ。まったく・・・
はっ・・・! そ、そっか。あれって花ちゃんの・・・っ! あの時はいっぱいいっぱいで気付いてなかったけど・・・
いまごろ!?
・・・・・・
あとはー コヨリちゃんに流れ弾が飛んだあと、保健体育のお話になったよねぇ。
あまぞんとかコウノトリとかだな!
んもー、アタシすっかり二人にだまされちゃった。ミャーさんオシオキするのに
桃色魔法少女
にもなっちゃったし。とっさに浮かんだのがアレだったからだけどーω
インタビュー補足資料06
TVアニメ「まちカドまぞく」第一期
桃色魔法少女に0.01秒で変身する千代田桃さん
声優さんは姫坂乃愛さんと同じ
「鬼頭明里」
さんです。
乃愛さんのイメージとは異なり、長身キャラの為かかなり低いお声で演じているのが印象的です。
2019年7月から放映されたアニメであり、2019年1月から放映の「わたてん!」とほぼ同時期のアニメです。
×
ああ、あれね。ついこの間まで
2期やってたアニメ
の
インタビュー補足資料07
TVアニメ「まちカドまぞく」第二期
主人公「吉田優子」さん(手前右)に土下座をする喫茶店のオーナー「白澤店長」
主人公はまぞく、手前左は狐狸精、店長はバクと、様々な属性のキャラクターが登場します。
「土下座繋がり(?)」であり、声優さんが共通ということから、フェデレーション内でもわたてん勢とまちカド勢は仲良しのようです。
×
そうそう。まちカドまぞくって作品ネ。アタシ(の声優さん)が光の魔法少女として出てくるお話
みゃー姉の言ってた「ききかんりー」は、魔法少女と戦ってるまぞく側の子が変身するときのかけ声だぞ!
うん。つい合わせちゃった。その子は私とは(声優さんが)違うんだけどね。
こより(の声優さん)が主人公まぞくの妹役で出てたり、そういう共通点あるよね。
というか二段階変身ってありなの? ノアちゃんホワイトリリィになってから更に桃色魔法少女になってたけど
ありにしちゃったーω そういう前例(※)もあるみたいだしネ
そうなんだ。よっぽど特別なんだろうね
※二段階変身が公のものとして定義されている魔法少女といえば、フェデレーション内では
「魔法少女たると☆マギカ」の主人公であるジャンヌ・ダルクさん
が有名です。かの高名な中世フランスを救った英雄ですね。たると☆マギカにおける彼女は
インタビュー補足資料08
「魔法少女たると☆マギカ」の主人公 ジャンヌ・ダルク そのファイナルバージョン
左手の黒い籠手は、ジャンヌ・ダルクさんの相棒であるリズ・ホークウッドさんの遺品です。
正確には、籠手の中心に煌めくリズさんのソウルジェムそのものが意思を持ち、ジャンヌ・ダルクさんと融合したものです。
魔法少女として変身し、その後ファイナル・バージョンに形質変化した為、「二段階変身」状態と言えます。
×
「ファイナルバージョン」
と言われる最終段階があり、最終決戦時にパートナーであるリズ・ホークウッドさんの遺品と融合することで限界を迎えたソウルジェムが変質し、魔法少女でも魔女でもない「魔法少女システムの条理を超越した存在」に進化します。この状態は「ファイナルバージョン」と定義され、その「魔法少女でも魔女でもない形質」が効を奏し
インタビュー補足資料09
ファイナルバージョンの設定資料(魔法少女たると☆マギカ 第5巻 裏表紙より)
そのすべてが規格外。円環の理となった鹿目まどかさんに近しい、稀代の魔法少女と言えるでしょう。
×
「魔法少女からの攻撃を無効化する特性を持つ宿敵」を打破
することに成功しました。
また、
鹿目まどかさんと暁美ほむらさん
もある意味で二段階変身を遂げていると言えるかもしれません。通常の魔法少女の状態から、それぞれが神と悪魔へと形態変化しており、同じく魔法少女としての条理を覆す存在となっています。
インタビュー補足資料11
円環の理であるアルティメットまどかさんと、「愛の魔女」悪魔ほむらさん。
「叛逆の物語」にて登場したお二人。悪魔ほむらさんはまどかさんの祈りをないがしろにしてしまいましたが、それも愛ゆえ。
まどかさんも、そしてほむらさんも、中学生という年代特有の「相手はこう思っているはずだ」という思い込みにより最後まで行き着いてしまった結果、ついぞ画像のような平穏は訪れることはありませんでした。
×
いずれにしても、そのレベルの特異な存在でなければ成り得ないのが「二段階変身状態の魔法少女」と言えるでしょう。
公演会部のみなさんはそもそも平常時が「天使」という類希なる存在ですし、乃愛さんに至っては公演会モードにシフトすることで「熾天使」という上位天使へと二段階変身を遂げられているといえます。意外と身近に二段階変身を遂げられている方がいらっしゃるように思えますね。
でも、アタシとミャーさんが後ろでドタバタしてるときに、ハナちゃんとヒナタちゃんとでしっとりしたカンジでお話がクロージングするあの感覚、いいよねぇ。ぐっときちゃった。
うん。あれいいよね。今までにない終わり方だったと思う。
ひなたに「はな姉」っ呼ばれるのも受け入れて、お姉さんとの将来に期待しながら、ひなたのことを「妹」って呼んで。もう完全にお姉さんと一緒になることを決めてる私を出してみたの。きっと、こういうお話の時じゃないとそこまで先取りして振る舞うことはできないっていうか、しちゃいけないと思ったからやっておきたいなって。
あんまり小学生っぽくないけど、でもハナちゃん大人びてるところあるからアリだと思うー。
ありがとう。「大人になったあの人へ」ってタイトルだったけど、大人になった、なろうとしたのはお姉さんだけじゃなくて私もだった・・・のかもしれないね。
おおー、なんかはな姉かっこいいな!
やーん、ハナちゃんカッコイイ締め方>ω<☆
ふふん
──本日もどうもありがとうございました。次回以降もこのコーナーを設けようと思いますのでよろしくお願いいたします。
■ ヴァラカスサーバのわたてん!イルミネーションアート(みやこさんお誕生日における撮影会) ■
ヴァラカスサーバ在住のまいちゃんさんは、生粋のイルミネーションアーティストです。
毎回公演会のシチュエーションに応じたイルミネーションアートをヴァラカスサーバにて作ってくださっています。
本記事最初にURLはご案内しておりますので、イルミネーション製作過程の記事につきましてはそちらをご覧ください。
ヴァラカスサーバにて、今回の出演者の方々が揃って観賞することができたようです。
室内での撮影会のシーンということで、明るい時間帯となるように調整して撮影をしてくださいました。
作者のまいちゃんさんに、しっかり天使たちに見ていただけたことをご報告すべくこちらに掲載させていただきました。
素敵な作品、ありがとうございました。
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