こちらのページでは縦書きのスタイルシートを指定しています。表示確認は「InternetExplorer(Windows)」「Edge(Windows)」「Chrome(Android,Windows)」「Safari(iPad)」にて行っております。

今回の記事は縦に長くなってしまいましたので、ジャンプできる目次をつけてみました。


 一般チャットで行われた実際の「オンライン☆わたてにんぐ劇場」のチャットログはこちらから。

イベント開始前、集合時の様子 ~ 「天使が舞い降りた」同盟創立
オンライン☆わたてにんぐ劇場 「見つめ続けた時間の果てに」 チャットログ
オンライン☆わたてにんぐ劇場 「えんむすびのかみさま」 チャットログ
オンライン☆わたてにんぐ劇場 「贖罪。そして、永遠の。」 チャットログ
同盟内イースドミネーターさんによる同盟結成祝賀イベント ~ 天使たちによる「天舞市大花火大会 エンジェルフォール・スターマイン」の実演 チャットログ
オンライン☆わたてにんぐ劇場 「わたてんのく頃に 貶者編」 チャットログ
オンライン☆わたてにんぐ劇場 「幕間 ── intermezzo ──」 チャットログ
オンライン☆わたてにんぐ劇場 「私に天使が舞い降りて 【エンジェルフォール・スターマイン】」 チャットログ
ご感想、ご歓談~流れ解散の様子

 スクリーンショットは星野千鶴さんと星野ひなたさんが撮影したものになりますので、チャット内容や環境設定は彼女たち基準となります。
 保護者の皆様の反応(わたてん保護者会血盟チャット)をチャットログに時系列で入れこんでおります。また、天使たちの裏方のやり取り(わたてん公演会部血盟チャット)を公開していただけましたので、天使たちの微笑ましい舞台裏も含めてお楽しみください。
 天使たちの舞台裏は星野ひなたさんが撮影されたものを、保護者さまの会話は星野千鶴さんが撮影されたものを使用し、合成して1枚にまとめております。
 (一部撮影できなかった箇所があるとのことで、会話の連続性がない箇所があります。予めご承知置きください)

 今回も主に「天使たちのお友だち(保護者さま)」を対象とした即興劇を、人数制限のない一般チャット(白チャット)にて天使たちが実施してくださいました。
 天使たちのお友だちであるちぇろーかさんから「夏祭り」というリクエストをいただいたとのことで、「8月の天舞市での夏祭り」がテーマとなりました。

 ※「天舞市」とは天使たちが考案した「天使たちの住む街の名称」です。まどかさんたちの住む見滝原市の北西に位置する街であり、別プロジェクトとして進行中の 「魔法少女まどか★マギカ10周年記念イベント」 の為に 命名 されました。

 ※これまでパーティーチャットにて保護者さまの会話を、血盟チャットにて天使たちの舞台裏を、という使い分けをしておりました。今回より「天使が舞い降りた」同盟が結成され、観客側と演者側がパーティーを組むことなくそれぞれの血盟チャットで自由に会話することができるようになりました。
  つまり、これまでのパーティーチャットが保護者会の血盟チャットに変更となりました。その為、今回からチャットログは以下のように変更しております。

  保護者さまの会話……そのまま通常の血盟チャットです。
  天使たちの舞台裏……黄色の枠で囲い、目印に天使のリングをつけた血盟チャットです。

 ※今回も元ネタや背景を知ることで公演をより深くお楽しみいただけると考えられる箇所にはピンク色の囲いもしくはアンダーラインを入れております。
 ※チャット欄の左側には大凡の時間を、右側にはピンク色の囲いもしくはアンダーラインに関連する注釈およびリンクの「☆型のボタン」があります。こちらをクリックするとモーダルウィンドウが開き関連情報を参照できるようにしております。


 主な出席者は以下の通りでした。
 わたてん公演会部:星野みやこさん、白咲花さん、星野ひなたさん、姫坂乃愛さん、種村小依さん、小之森夏音さん、松本香子さん、松本友奈さん、ジャンヌ・ダルクさん、リズホークウッドさん、環いろはさん、里見灯花さん、柊ねむさん、アリナ・グレイさん、御園かりんさん、御園かリんさん、ワルプルギスの夜さん。
 わたてん保護者会:絵笛さん、マイちゃんさん、うらりーぬさん、えてなさん、ミセリコルデさん、星野千鶴さん、白咲春香さん、姫坂エミリーさん、鹿目タツヤさん。
 ミスリル・リンク:DOSANの娘

 総勢27名でのイベントとなりました。大盛況ですね。

 なお、まいちゃんさんが今回も公演会の内容をモチーフとしたイルミネーションアートを作ってくださり、その製作過程の記事を掲載してくださったようです。 →  夏祭り・w・
 いつも天使たちの公演内容に合わせたイルミネーションアートを作ってくださいまして、ありがとうございます。
 作品につきましてはいつも通り、乃愛さんがヴァラカスサーバにて撮影してくださいましたので本ページ下部に掲載させていただきます。
 記事では今回の公演会の前に作ってくださったわたあめたこ焼き浴衣まいちゃんと、今回の公演会の後に作ってくださった全員集合版イルミネーションアートのことを拝読できます。皆様ご一読くださいませ。

 今回もページ下部に  【 エンジェリック☆インタビュー 】  のコーナーを設けましたので、そちらにて天使のみなさまにいろいろと迫ってみようと思います。



普段の公演会では、天使たちと保護者さまは同じ輪の中に入り込む形で座り込み、一体感を大切にした配置となります。
今回はこの後に控える天使たちの出し物の為、バミリの意味合いで各人のイメージカラーのイルミネーションが配置され、そこに天使たちが座っていました。



 ■記載ルール■
  メイン記述者(進行者。今回は松本香子さん、小之森夏音さん、姫坂乃愛さん、星野ひなたさん、白咲花さん)が直接一般チャットに地の文を書き、他登場人物は「」で囲む形でセリフを書くことで物語を紡いでいきます。
  今回はそのボリュームから、公演時間に余裕がないと予想された為台本を用意されていたそうですが、部分的に即興を交えて改良し、最後の最後までクオリティアップに全力を尽くしてくださいました。


☆☆☆☆☆ イントロダクション ☆☆☆☆☆

── リンドビオルサーバのとある同盟では ──
── 気ままに天使たちが舞い降りては 一遍の物語を協力して紡ぎ 人知れず飛び去っていく──
── という噂がまことしやかに囁かれています ──

こちらの記事は「エンジェリック・ミスリル・ハーツ・フェデレーション」内「天使が舞い降りた」同盟において
天使たちの紡いだ物語を一般公開できる形で記録に残そうと考えまとめたものとなります。(天使たちの公開許可はいただいております)

「私に天使が舞い降りた!(わたてん!)」という作品世界から、こちらの世界に飛ばされてしまった天使たち。
戻る術が見つからない日々の中、お友だちの代理露店をこなしながら元気に楽しげに生活されています。
時折、突発的に始まるリアルタイムでの「物語の編纂(即興劇)」というお遊戯は、その完成度の高さ、内容の睦まじさにより
見る人に癒しと潤いを与えてくれるものとなっており、まさに【天使】のような存在となっています。


今回のメイン記述者は「松本香子」さん、「小之森夏音」さん、「姫坂乃愛」さん、「星野ひなた」さん、「白咲花」さん。
主なキャストは「松本友奈」さん、「種村小依」さん、「星野みやこ」さんでした。

私に天使が舞い降りた! 公式サイト より、プロフィール画像はこちらになります。(コンパクトにまとめました)











──────────────────────────────
──       見つめ続けた時間の果てに       ──
──────────────────────────────



 ■作品イメージタグ■
  #私に天使が舞い降りた! #わたてん! #松本香子 #松本友奈 #姉妹愛 #夏祭り #ヘアピン

 ■作品文体■
  一人称小説

 ■お題■
  ~ 今回は省略 ~

「おねぇ!」
「ああ、よかった・・・見つけたわ。ゆう。ダメよこんな人の多いところで離れたら」
「これおちてた」
「あら、これは・・・」



────────────────────────
──    見つめ続けた時間の果てに    ──
────────────────────────



 今日は年に一度の夏祭り。
 天舞市で一番大きなお祭りで、昼間はお神輿や山車が出たり、夜は神社で夜店が出たりと、文字通り街中がお祭り騒ぎになるわ。
 そして、お祭りのフィナーレを飾るのは天舞市名物の「エンジェルフォール・スターマイン」を含めた周辺地域最大規模の花火大会。これを見るためだけに遠方からいらっしゃる方も多いという、見事な花火。
 ああ、みやこさんの横で、あの素晴らしい花火を見られたらどんなに幸せかしら❤

「おねぇ?」
「あ・・・ ごめんなさいね。ちょっとこの先の予定を思い描いていたの。うふ うふふふふ・・・」

 私のリサーチによると、今日はみやこさんたちはそれぞれ別行動。花火大会の始まる10分前に神社の境内に集合してみんなで会場へ移動するみたい。
 マイクから聞こえてきた情報だけでなく、直接ひなたちゃんにも確認したから間違いはないわ。
 みやこさんと花ちゃんは夕方くらいに家を出てこちらの会場に移動するそうだから、きっともう着いているはず。
 それよりも、ゆうの拾ってきたこれはきっと・・・。

「ゆう、ちょっとそれ見せてもらってもいい?」
「うん はい」
「ありがとう、ゆう」

 素直でかわいいゆうの頭をひとなでして、渡してくれた「それ」を確認する。
 念のため、スマホに入れてある秘蔵の写真を表示して見比べる。うん。やっぱり間違いないわ。
 これは花ちゃんがみやこさんにプレゼントしたヘアピンの片割れ。二本ワンセットになっているあのヘアピンのうち、薄紫色のお花があしらってあるヘアピンだった。

「くんくん。香りも間違いなくみやこさんのものだわ。フルーティーで芳しい・・・ ふふ ふへへぇ・・・」
「おねぇ、つかまる? これからじしゅするの?」
「・・・ゆうが私のことどう思っているのか、もう一度話し合う必要がありそうね」
「おねぇはすごくへん。でも、ゆうにはやさしいからだいすき」
「あらー ありがとう、ゆう。私も大好きよ❤」

 かわいいゆうの頭をもう一度なでて、立ち上がる。
 これをみやこさんに届けてあげないと。きっと今ごろ探し回っているはずだから。
 このヘアピンを渡して、そしてその流れで一緒に花火を見るのよ。なんて素敵なプランなのかしら❤

「ゆう。持ち主のところにいきましょう」
「いく! いちわりもらって、わたあめたべる」
「・・・さすが我が妹。しっかりしてるわね・・・」

 こうして私は、ゆうと共にみやこさんを探しにいくこととなったのだった。

















──────────────────────────────
──        えんむすびのかみさま        ──
──────────────────────────────



 ■作品イメージタグ■
  #私に天使が舞い降りた! #わたてん! #小之森夏音 #種村小依 #よりかの #夏祭り #輪投げ #蛍光リング #おまじない #感謝

 ■作品文体■
  一人称小説

 ■お題■
  ~ 今回は省略 ~

「これが最後・・・。いくわよ!」
「がんばれー よりちゃん!」



──────────────────────
──    えんむすびのかみさま    ──
──────────────────────



ひゅっ        ぽてっ


「・・・終わったわ。最後はかすりもしなかった・・・」
「よりちゃん・・・」

 よりちゃんが20回くらい輪投げのゲームで頑張ってくれましたけど、今年も10回遊ぶとひとつもらえる参加賞のキャンディだけでした。
 去年はここで私がやってみて、運良く二人分の光るリングを取れたんですけど・・・。
 なんとなく、今年もそれだとよりちゃんがかわいそうに思えてしまって。

「今年は私が、かのにあの光るリングとってあげようと思ったのに」
「よりちゃん、ありがとう。その気持ちだけで私は嬉しいよー」

 よりちゃんは輪投げ屋さんの景品として並んでいる蛍光リングを、残念そうなお顔でじっと見つめたまま。
 どうしたら笑顔になってくれるかな・・・。あ、それじゃあ・・・。

「よりちゃん」
「・・・なによ。期待させて悪かったわよ・・・」
「私がおまじないをするね」
「おまじない? どんなの?」
「輪投げが上手になるおまじないだよー」

「そんなピンポイントなのがあるの?」
「あるよー。さっきもらったこのキャンディでね」

 さっきまで泣きそうだったよりちゃんは、ぱあっと瞳を輝かせて私のことを見つめてくれました。
 私たちはちょっとだけ参道から外れて、大きな木の根元で向かい合います。
 私はふたつのキャンディのうち、赤色のキャンディをよりちゃんからもらって、袋から出します。それを自分の手のひらに乗せて。
 よりちゃんには残った緑色のキャンディでおなじことをしてもらいます。

「いい? よりちゃん。これから私とおなじようにやってね」
「いいわよ。かのの真似っこすればいいのね」
「うん。じゃあ、一緒に」

 キャンディを乗せた左の手のひらを上にして、手の甲に右手の手のひらをつけて、お皿のようにします。
 よりちゃんも私とおなじ動きをしてくれています。
 そのまま深呼吸。すってー はいてー。目を閉じます。

えんむすびのかみさま
えんむすびのかみさま
かみさまのおちからをかしてください
かみさまのおちからをかしてください
おちからがわたしにむすびつきますように
おちからがわたしにむすびつきますように

 よりちゃんに一歩近づきます。
 よりちゃんも一歩近づいてくれて。

いつもわたしのことをみちびいてくれてありがとうございます
いつもわたしのことをささえてくれてありがとうございます

 手のひらのキャンディをお口でくわえて。

(だいすきだよ)
(だいすきよ)


コツン


 直接言いたいけど、言えなかったその言葉を。
 胸のうちに秘めて、キャンディをくっつけます。

「・・・かの」
「よりひゃん・・・」

 お互い、キャンディでほっぺたがふくらんでて。リスみたい。ふふ。

「落ち着いた?」
「そうね。なんだかできそうな気がしてきたわ。かの、ありがと!」

 なんとなく赤いお顔をしているように見えるよりちゃん。そんなよりちゃんもとってもかわいいなぁ。
 よりちゃんはずんずんと輪投げ屋さんまで戻ると、両手を腰に当ててお店のおじさんの前に立ちました。

「おじさん、リベンジしにきたわ! かのの為に、絶対それいただくんだから!」

 目を輝かせて宣戦布告するよりちゃん。
 その背中は、とっても大きく見えて。頼もしいなぁ。
 私もよりちゃんの後ろで、せいいっぱい応援するのでした。

「がんばれー よりちゃん!」

















───────────────────────────────
──        贖罪。そして、永遠の。        ──
───────────────────────────────



 ■作品イメージタグ■
  #私に天使が舞い降りた! #わたてん! #姫坂乃愛 #星野ひなた #ひなノア #夏祭り #シリアス #ジェンダー #行き違い #花火 #キス

 ■作品文体■
  一人称小説

 ■お題■
  ~ 今回は省略 ~

「昼間のアレ、すごかったー」
「すっごく楽しかったぞ!」
「ヒナタちゃん、かっこよくてほわぁ~ってなっちゃった☆」


───────────────────────
──    贖罪。そして、永遠の。    ──
───────────────────────



01

 昼間はピッカピカの快晴で、熱中症に気をつけながらヒナタちゃんと二人きりでお祭りを見て回ったんだー!
 ヒナタちゃんと腕を組んで街のなかをゆっくり歩いて、あちらこちらに出ている山車を見て回って。
 笛と太鼓の音につられて、ヒナタちゃんがヒョットコとダンスセッションしたりで、かっこよかったんだー。オカメじゃなくてヒョットコってところが、なんともヒナタちゃんらしくてカッコイイって思っちゃった☆
 そのあと子ども神輿を見かけて、わー楽しそうって見ていたら「担いでみる?」って大人のひとに誘ってもらえたの。アタシは肩が痛くなっちゃいそうだからエンリョしたけど、ヒナタちゃんはキラキラしながら飛び込んでいって。「せいやっ そいやっ」って、とっても勇ましくてかっこよかったんだー。さすがヒナタちゃん☆
 ミャーさんみたいに、写真も動画もいーっぱい撮っちゃったー。えへへ・・・。

「のあもやってみたら楽しいぞ。タオル当ててたから痛くもないしな」
「んんー、ヒナタちゃんと一緒ならやってみようかなー」

 担いだ時にもらった手ぬぐいを、ねじりハチマキにしながらヒナタちゃんはアタシに言った。
 ねじりハチマキ姿のヒナタちゃんもとってもカッコイイ。そう。それはまるで────。

「オトコノコみたいで、本当にヒナタちゃんかっこよくてシビレちゃったー☆」


ジャリッ・・・


 薄暗くなってきた時間帯。そこは神社の砂利道で、アタシたちはミャーさんたちと合流するために境内の方に向かっているところで。歩いている足音が途絶えて、ふと振り返ってみると────。
 うつむいて、大きな瞳に涙をいっぱい溜めているヒナタちゃんがそこにいた。

「ひ、ヒナタ、ちゃん・・・?」
「・・・・・・」
「ど、どうし」
「すまんのあ。先に行っててくれ」


ダッ


 ヒナタちゃんはそう言い残して、全速力で境内とは反対の方向に走って行っちゃった。アタシは何が起きたのか分からなくて、ヒナタちゃんの走っていった方に手を伸ばして固まっていた。
 え・・・? なんで?
 アタシ、ヒナタちゃんに何を────。
 そしてアタシはすぐに気づいた。アタシが最後にヒナタちゃんに言った言葉。それは「オトコノコみたいでかっこいい」だった。

 アタシ、なんてことをヒナタちゃんに言っちゃったんだろう。
 ばかばか。アタシのばか。世界一の大ばかだよ・・・救いようがないくらい。
 言われたヒナタちゃんの気持ちを考えてみたら、立っていられないくらいショックだった。なんであんなこと言っちゃったんだろう、アタシ。

「ヒナタ、ちゃん・・・」

 ごめんなさいって謝らせて。ホントにごめん。ごめんネ、ヒナタちゃん・・・!
 アタシはそれだけを胸に、ヒナタちゃんの走っていった方に走り出していた。

02

「うぅ、のあぁ・・・っ」

 のあの、本当にかわいくてまぶしい笑顔が、胸に突き刺さって。
 あのままだとのあの前で泣いちゃってたから、見られたくなくて逃げてきた。
 ごめんな、のあ。

「ううぅぅ、ううっ・・・ ぐすっ」

 私はのあのことが大好きなんだ。よく、みゃー姉のほうがのあより好きなんだろうって言われるけど、そういう好きとは違うんだ。
 みゃー姉はいっしょにいると、ほっとして、あったかくて、落ち着くんだ。
 のあはいっしょにいると、きらきらして、ドキドキして、もにょっとする。
 よく分からないんだけど、ふたりとも大好きっていうのは分かる。
 でもな、のあのことが一番好きって言っちゃうと恥ずかしいから、みゃー姉が宇宙一で、のあが世界一ってことにしてる。
 これは私が弱いからなんだ。のあ、ごめんな。

「・・・ぐすっ」

 のあのことはずっと見ていたし、見ていたかった。
 コロコロと表情が変わるのあは見ていて楽しいし、かわいいし、抱き締めたくなるんだ。でも、そんなことできないから、のあが落ち込んだときにほっぺたをわしゃわしゃさせてもらって我慢してた。そういう時だけは、大好きなのあに触れることができて。のあもよろこんでいたけど、私はのあよりもっと嬉しかったんだ。

 このままずっと、のあのそばにいたかった。
 大好きなのあといっしょに、いろんなところに行って、いろんなものを見て、いろんな経験をしたかった。
 でも・・・。

「のあ・・・」

 のあは「男の子みたいな私」が好きだったんだ。

 確かに私はみんなより走り回るから、スカートよりズボンのほうがいい。スカートでさかあがりしたって気にしない。
 のあは本当に女の子らしいかわいいのが似合うから、ふたりきりでおでかけするときは私はボーイッシュな服を選んでた。ふたり並んだとき、お似合いのふたりでいたいって思ってたから。
 でもな、私は女の子なんだ。私も、女の子なんだ。
 女の子だけど、女の子ののあのことが好き。大好きなんだ。
 のあ、ごめんな。私が男の子じゃなくて。ごめんな、のあ・・・。

「っ! ヒナタちゃんっ!!

 世界一かわいい声が聞こえる。
 なんでだ? みんなのところに行ってると思ったのに。
 なんで、私のことを探してくれたんだ?
 そんなに汗だくになって走り回って・・・のあらしくないぞ。
 それに、なんでそんなに泣いてるんだ?

「の・・・」
「ヒナタちゃん、ごめんなさい!」

 大きな木の根っこのところでうずくまって泣いていた私のところに、のあが来てくれて。
 のあはそのかわいい浴衣が汚れることも気にしないで、私の目の前で正座をして頭を下げている。
 浴衣からちょっと見えているのあの足から血が出ている。きっと、走ったときに葉っぱで切ったんだろうな。大丈夫か?

「アタシ、ヒナタちゃんのこと、傷つけた。本当にごめんなさい」
「確かにアタシ、元気いっぱいのヒナタちゃんが好き」
「ミャーさんべったりなヒナタちゃんも好き。みんなのこととっても大事にするヒナタちゃんが好き」
「オトコノコみたいでカッコイイヒナタちゃんが好き」

 のあはそこで顔をあげて、私のことを見つめてくれた。

 髪も乱れているし、涙はボロボロだし、ちょっと鼻水もでていて、本当のあらしくないぞ。
 でも、のあが本気で真剣なのは伝わってきた。

「でもそれは、「ヒナタちゃんだから」好きなの」
「ヒナタちゃんがオンナノコでもオトコノコでも、そんなの関係ないの」
「アタシは、ヒナタちゃんが好きなの。ただ、それだけなの・・・!」


ひゅ~~~~・・・・・・    どおおぉん


 遠くの方で花火があがってる音がする。みんなとの待ち合わせ、間に合わなかったな。みんな、ごめんな。
 のあも、私なんか放っておいてみんなのところにいけばよかったのに。
 でも、今のあは、私のことが好きだと言ってくれた。
 それは、私とおなじ「好き」なのか?
 本当にそう思っていいのか?
 私も女の子なんだぞ、のあ。

「のあ」
「ヒナタちゃん・・・」

 私は立ち上がって、のあに手をのばす。
 のあも私の手を取ってくれて、立ち上がってくれた。

「私も、のあのことが大好きだぞ」
「ヒナタちゃん・・・!」
「でもな、私の好きと、のあの好きは違うかもしれないから」
「そ、そんな、こと」
「だから、のあ」


ひゅるるぅ~・・・    どどおーん  ばらばらばら

 これから先、のあと一緒にいるために。私は試してみることにしたんだ。
 もし違ったら、私のこと思いきりひっぱたいてくれ。
 ごめんな、のあ。のあにそんなことさせたくないけど、でも。

「のあ・・・」
「ひ、ヒナタ、ちゃん・・・」


ちゅっ       ちゅう・・・ ちゅっ


「っはぁ ごめn ぷぁ ごめんネ、ヒナタちゃn」
「のあ  のあ・・・ んっ」

 ごめんって言うのあの口をふさぐように。
 のあにそんなこと言わせないように。
 のあをそっとたぐりよせて、やさしく口づけをする。

 泣きそうになってのあの前から逃げ出したのは私。
 のあの浴衣が汚れたのも、のあが足をけがしたのも、私のせい。
 のあがボロボロ泣いているのも、私のせいなんだ。
 だから、悪いのは全部私で、謝らないといけないのは私のほうなんだ。
 のあはなんにも悪くないんだぞ。
 のあ。のあ・・・。


ひゅ~~ どおぉん   ひゅ~ どーん    ぱらぱらぱら


 遠くから聞こえる花火が、私たちをなぐさめてくれているようで。
 私たちはしばらくそうやって、二人きりでおたがいの傷をなめあっていたんだ。

















───────────────────────────────
──       わたてんのく頃に 貶者編       ──
───────────────────────────────



 ■作品イメージタグ■
  #私に天使が舞い降りた! #わたてん! #白咲花 #星野みやこ #松本香子 #松本友奈 #花みや #松みや #夏祭り #ヘアピン #落し物 #シリアス #ひぐらしのく頃に #他作品コラボレーション

 ■作品文体■
  一人称小説

 ■お題■
  ~ 今回は省略 ~



カナカナカナカナカナ・・・


 ひぐらしが鳴いている。
 遠くの山々が描く稜線に夕日が接触して、漆黒の山並みに溶け込もうとしている。
 竹林に囲まれた由緒正しき神社、華京神社。天舞市最大のこの神社は小高い山の山頂にあり、その名の通り季節毎に色とりどりの花が見る者を楽しませている。
 今の時季は百合の花がメインで、そのむせかえるような甘い匂いが周囲を満たしている。
 その裏手にある祭具殿の外で、今はこの人と二人きり。
 今日は年に一度の例大祭の日。神社の表参道には縁日の屋台が多く出ており、祭囃子に浮かれた子どもたちが大勢走り回っている。
 けれど、ここには私たち以外、他に人っ子一人いない。
 まるで祟りがあるという理由で、立ち入りが禁忌とされている場所であるかのように。


ザアァァァ・・・ ザアアァァァァ・・・


 風が吹く度に、竹林が不気味にざわめく。その音と甘い匂いにより外界と遮断されて、ここがまるで別世界として切り離されているように感じる。

 私の目の前にいる人と、私だけがこの世界にいる。そんな錯覚に陥りそうになる────。


ジャリッ・・・


「────今回もダメだったのです。でも、次こそ絶対に千年の旅を終わらせてやるのですよ。にぱ~☆」




─────────────────────────
──    わたてんのく頃に 貶者編    ──
─────────────────────────



カシャカシャカシャッ カシャッ カシャカシャッ


「ひゅーっ! いいね! 最高だよ花ちゃん! むふー!」
「・・・・・・・・・・・・」

 今日はみんなそれぞれ別行動でお祭りを楽しんでいて、そろそろこの神社にみんなが集合してくる時間。
 私とお姉さんは今日はひなたのうちで二人きりだった。お姉さんの作ったお菓子を食べさせてもらったり、いつもとは違ってゆっくりのんびりとコスプレ撮影とかをしながら過ごして、涼しくなってから神社まで移動してきたところ。
 お姉さんが人の多いところ苦手だから、神社の周りで人の少ないところを探していたら、ここに辿りついたわけで。
 「縁日の屋台は全部おごってあげるから、写真撮らせて! お願い!」なんて言われて。
 悩んだけど今は二人きりだし、ちょっとだけならお姉さんの言うとおりにしてあげようかな。人気のないところで二人きりだと、なんだかお姉さんを甘えさせてあげたくなって。
 なんて思って言うことを聞いていたら、髪型やらセリフやらを仕込まれて、さっきのありさまに。まったく・・・。
 さっきのはどうやらちょうど今放映しているアニメで、青味がかった黒髪ロングの小さな女の子が主人公らしい。そんなアニメやってたかな? 見たことないかも。アニメって土曜日や日曜日の朝にやってると思うけど、他にもあるのかな。
 というか、千年の旅ってなに? にぱ~☆ なんて日常会話で使う子本当にいるの?

「ふぃー、満足満足。やっぱり花ちゃん最高!」
「はぁ・・・」

 まったく、人の気も知らないで。私は撮影なんかより、お姉さんと・・・。なんて言えないから黙っておこうっと。お姉さんも今年は浴衣で来てくれていて、私のあげたヘアピンも着けてくれているから、ドキッとするくらいきれいに見える。お姉さんはよく私のことをかわいいって言ってくれるけど、よっぽど今のお姉さんのほうがきれいだしかわいいから、普段からちゃんとした服を着ててほしい。
 でも、全力出せるのは一瞬だとか、そんな理由で着ないんだろうな。それもこの一年以上のお付き合いで分かるようになってきた。
 本当、もったいないと思う。でも、お姉さんのきれいなところは私たちしか知らないっていうのは、それはそれでいいなって思ったりもして。変なの。
 この一瞬の閃きのような、奇跡のようなお姉さんの姿を目に焼き付けておかなきゃ。そう思ってお姉さんの顔をじっと見つめてみたら────。

 あれ?

「お姉さん。ちょっとかがんでください」
「んー? いいよー」


ぐいっ


「はっ 花ちゃんっ!?
「お姉さん・・・」

 お姉さんの両頬をはさんで、自分の顔の前に引っ張ってくる。やっぱりそうだ。お姉さんにあげたヘアピン、片方しかついてない。臙脂色のヘアピンだけが、お姉さんのきれいな左目を見せてくれている。もうひとつの、セットで贈った薄紫色のヘアピンはつけてくれてなかった。
 お姉さんを見てみると、ぎゅっと目をつぶっていて何かに耐えているようだった。ほっぺ、痛かったかな。

「はっ、花ちゃん。その、やさしくして、ね・・・」

「なに言ってるんですか。そんなことより、ヘアピンですけど」
「ヘアピン? ああ、花ちゃんにもらったのをつけてきてるんだ」
「一本しかついてないですよ。置いてきちゃったんですか?」
「えっ? 両方つけてきたはず・・・ あれっ? ない!?
「え・・・?」

 え・・・?
 それってつまり、落としたってこと?
 お姉さんはいつも臙脂色のヘアピンを上に、薄紫色のヘアピンを下につけていたから、どちらかを落とすとしたら確かに薄紫色のほうになる。
 なるけど・・・。でも、あれは・・・あのヘアピンは・・・。

「あぁ・・・ ああぁ・・・っ!」


ドシャッ・・・


 お姉さんはポシェットの中を探したり、周りの地面を探したりしていたけど、見つからないみたいで。膝をついてその場に崩れ落ちていた。
 ひなたのうちからここまでの間に落としたのなら、見つかるはずがない。
 神社についてからはずっとこんな感じの砂利道だったし、もう暗くなってしまっているから落ちていたとしても見つかるはずがない。

「おねえ、さん・・・」
「は、花ちゃ・・・?」


ポロポロ・・・


 ああ、ダメだ。我慢してたけど、涙出てきちゃった。
 お姉さんがものすごく動揺してる。早く泣き止まなきゃ。今日はお祭りの日だし、お姉さんにも外出したときは楽しい思い出を作ってほしいのに。
 でも、あのヘアピンは「私とお姉さん」だったの。

 薄紫色のが私で、臙脂色のがお姉さんで。二本がいつもセットってところに意味があったのに。でも、それをお姉さんには説明してなかったから、「ただ二本あるうちの一本を落とした」って気持ちなんだろうな。
 恥ずかしくて説明してなかった私が悪いのに、今はそれも悲しみをふくらませてしまっていて。自分の意思では泣き止むことができなくなっていた。

「うっ  うぅ、ふっう・・・」
「ごめんね、花ちゃん。ごめんなさい・・・!」

 お姉さんが目の前で土下座してる。
 やめてください、こんなところで。他に誰もいないけど。
 私はお姉さんに謝ってほしいわけじゃない。私はただ、お姉さんに・・・。

「みゃーこ!」
「わっ   あれ? ゆうちゃん?」
「はぁ はぁ ああ、みやこさん。ここにいたのね」
「こ、香子ちゃんまで・・・ どうして、ここに?」

 ゆうちゃんと松本さんだった。
 ゆうちゃんは土下座しているお姉さんの背中に乗っかって楽しそうにしている。
 それをうらやましそうに見ていた松本さんだったけど、何かに気づいたようにお姉さんのそばでしゃがみこんだ。

「みやこさん、これを探していたんじゃない?」
「そっ それ・・・! 香子ちゃんが・・・?」
「ゆうが拾ってくれてね。届けに来たのよ。ね? ゆう」
「ゆうみつけた!」
「ありがとう~~~!!

 お姉さんはゆうちゃんを背中から下ろすと、ぎゅっと抱き締めて頭をなでてあげていた。
 嬉しそうなゆうちゃんとお姉さん。ヘアピンが見つかって私もほっとした。
 ほっとしたけど、なんだか・・・なんだろう。この気持ち。
 さっきまでの涙を拭くのも忘れて、胸に手を当ててこの気持ちの正体を考えてみる。するとゆうちゃんが私の足元まできて、私の顔をじっと見つめてきた。

「はなねーちゃ、ないてるの?」
「うん・・・。でも大丈夫だから」
「・・・・・・・・・・・・」

 ゆうちゃんとしばらく見つめあっていたら、ゆうちゃんがこくんと頷いて。


たたたっ


「おねぇ、こっち!」
「あっ ゆう! ちょっと、どこいくのー?  ああん、みやこさん、またあとで~」

 花火会場のほうへと走っていっちゃった。
 松本さんは名残惜しそうにお姉さんのところから離れると、ゆうちゃんを追って行ってしまった。
 ついさっきまでとおなじように、残されたのは私とお姉さんただふたり。


ザアァァァ・・・ ザアアァァァァ・・・


「・・・・・・」
「花、ちゃん・・・」


すっ・・・


 お姉さんは一度だけ私と目を合わせたあと、また頭を地面につけてしまった。

「ごめん。ヘアピン無くして、ごめんね・・・」
「・・・よかったじゃないですか。見つけてもらえて」
「ごめんなさい・・・」

「もういいですよ。戻ってきたんだし」

 私はお姉さんの揃えている両手を取って、立たせようとする。でも、お姉さんは意外と重くて、私の力じゃびくともしなかった。
 もういいって言ってるのに。何してるんですか、お姉さん。

「「花ちゃんの方」を失くしちゃって、私・・・。目の前が真っ暗になって」
「「花ちゃんの方」をね、左目に近いところにつけておきたくて、その・・・」
「花ちゃんが下とか、そうじゃないんだよ? だから、その」
「ごめんなさい。戻ってきたけど、落とし物したのは私だから・・・」

 あ・・・
 お姉さんも、薄紫色のヘアピンが私だって、気づいてくれていたんだ。私が説明してないのに、お姉さんはちゃんと分かってくれていて、着けてくれていたんだ。
 嬉しい・・・。胸の奥が、もにょっとする。

「・・・別に気にしてませんよ。お姉さん」
「花ちゃん・・・!」
「約束通り、屋台の食べ物おごってくださいね」

 屋台をお姉さんと一緒に巡る。考えただけで笑顔になっちゃう。
 お姉さんから薄紫色のヘアピンを受け取って、お姉さんに着ける。うん。お姉さんのきれいな左目がさっきまでよりよく見えるようになった。
 あと、まだ座り込んでいるお姉さんを立たせなきゃ。私のことを見上げているお姉さんに、手を差し出して。浴衣姿のお姉さんに立ち上がってもらう。ああ、やっぱり膝から下に砂がいっぱいついてますよ。まったく、お姉さんは・・・。


パンパンッ


「あ、花ちゃんありがとうね」
「まったく、手のかかるお姉さんですね」
「あはは・・・」


ぎゅっ


 きれいになったお姉さんに正面から抱きつく。なんだか、こうでもしないと気持ちがあふれちゃいそうだったから。

「はっ 花ちゃん・・・!」
「・・・ちょっとだけ、こうさせてください・・・」

 目に近いところに「私の方」をつけておきたかった、なんて。
 なんでいつもお姉さんは、そうやって無意識にドキッとさせてくるんですか。
 だから私は、こうして抱きつかないといられなくなるんですよ。

「(おねえ、さん・・・)」

 私の好きな甘い匂い。いつも特別に感じている、お姉さんの匂い。周りに立ち込める百合の花の強い匂いの中でもしっかり感じられる。
 こうしていると、胸の中でパンケーキみたいに甘い何かがふくらんでいく。落ち着くけど、ドキドキする。変なの。
 これもすべて、お姉さんのせい。それは分かるのに、どうしてこうなるのかは分からないままで。
 ずっとこうしていたいけど、そろそろ行かなきゃ。

「・・・それじゃ、会場の方にいきましょう。花火始まっちゃう」
「あ・・・。うん。そうだね。みんなのところに行こうか」
「途中でわたあめとりんご飴とキャラメルポップコーン、お願いしますね」
「うん。いいよー。でも、甘いのばっかりだね」
「あとでちゃんと焼きそばとたこ焼きとイカ焼きも食べるので、大丈夫です」
「あはは・・・。花ちゃんは変わらないなぁ」

 山の向こう側が薄紫色になって、気づけば周りも夜の帳が落ちていて。
 うす暗い中、転ばないようにお姉さんにしっかりしがみつきながら、私たちは二人で花火大会の会場へと歩いていったのだった。

















───────────────────────────────
──    幕間 ── intermezzo ──    ──
───────────────────────────────



 ■作品イメージタグ■
  #私に天使が舞い降りた! #わたてん! #白咲花 #星野みやこ #姫坂乃愛 #星野ひなた #小之森夏音 #種村小依 #松本香子 #松本友奈 #花みや #ひなノア #よりかの #松みや #夏祭り #花火大会

 ■作品文体■
  シングルポイント集合型群像劇/グランドホテル方式/会話劇/戯曲

 ■お題■
  ~ 今回は省略 ~



───────────────────────────────
──    幕間 ── intermezzo ──    ──
───────────────────────────────



「・・・あ おねぇさんたち来たねー 花ちゃん、おねぇさん、こんばんはー」
「やっと来たわね! こんばんは!」
「こんばんは。かのんたち早いね」
「かのんちゃんこよりちゃんこんばんは。ごめんね、待たせちゃったね」


ザワザワ・・・  ガヤガヤ・・・


「二人とも、お揃いのリングしているんだね。似合っててかわいいよー」
「そうでしょ! 頑張って私が取ったんだから!」
「ありがとうございます。えへへ・・・」
「花ちゃんはいつもどおりね! 今日もお菓子いっぱいだわ」
「ん。ほへぇはんにはってほらっはほ」
「食べ終わってからでいいよー? つまらせないでねー」
「ほら花ちゃん。そんなにポップコーン頬張るから・・・リスみたいでかわいいけど」


ガヤガヤ・・・


「みゃーこ!」
「あ、ゆうちゃん。それに、香子ちゃん」
「はぁ はぁ 今日は走りまわってばかりだわ・・・。みやこさん、大丈夫だったみたいね。よかったわ」
「うん。香子ちゃんとゆうちゃんのおかげだよ。二人とも、改めてありがとう」

「みゃーこ、おて! いちわり!」
「んん? おかわりじゃなくて、いちわり?」
「こら、ゆう。もう屋台で買ってくる時間はないのよ。花火観終わってから買ってあげるから、ね?」
「いまたべたい!」


ザワザワ・・・  ガヤガヤ・・・


「ん。ゆうちゃん、これどうぞ」
「はなねーちゃ。ゆう、たべてもいいの?」
「うん。今日は本当にありがとう。わたあめ半分こにしよう。あと、キャラメルポップコーンも一緒に食べよう」
「そうだね。はい、ゆうちゃん。これもどうぞー」
「はなねーちゃ、みゃーこ、ありあと!」
「あらー、花ちゃんありがとう」


ピンポンパンポーン♪
『天舞市花火大会、いよいよ開始となります。お客様は速やかに会場へお越しください』


「みやこさん。その、私にもひとついただけるかしら」
「うん。香子ちゃんもどうぞ」
「できれば、その。あーん❤で」
「えぇ・・・。そ、それはちょっと・・・」
「松本さん、これをどうぞ。はい、あーん」
「あら、花ちゃん? あ、あーん・・・。うん。わたあめも甘くておいしいわね・・・」
「お姉さんのそれは、私が。あーん」
「は、花ちゃん・・・! はい、あーん」


ひゅ~~~~・・・・・・    どおおぉぉぉん!


「あ・・・」
「・・・お姉さん? どうしたんですか?」
「ひなたとノアちゃん、どうしたんだろう。花ちゃんに連絡来てない?」
「なんでお姉さんはスマホ持ってないんですか。ちょっとこれ持ってください。・・・見てみましたけど私には連絡来てないですね」


ひゅるるぅ~・・・    どどおーん!  ばらばらばら


「私にも来てないわね。ひなたちゃんたち、どうしたのかしら?」
「心配だねー。探しに行った方がいいかなぁ・・・」
「ひなたちゃんにはGPS着けてないのよね・・・。今どこにいるのかしら」
「ひなねーちゃ、のあねーちゃ・・・」


ひゅ~~ どおぉん!  ぱらぱらぱら


「・・・花ちゃん。私ちょっと探してくるね。ここでみんなといてくれる?」
「それなら、私も行きますよ。お姉さんひとりだと心配なので」
「かのーーーーんっ! いるかーーー?」
「あっ ひなたちゃんの声。いるよー ここだよー」


ひゅ~ どーん!    ぱらぱらぱら


「かのん、ちょっといいか?  あのな・・・それでな。うん・・・。かのんなら持ってると思ってな」

「・・・えっ? 大丈夫なの? それなら持ってるけど・・・はいこれ」
「大丈夫だぞ。ちょっとこれ借りてくぞ。ありがとなー!」


ひゅ~~ どおぉーーん!  ばらばらばら


「・・・かのんちゃん、ひなたどうしたの?」
「えっと・・・。きっと大丈夫です。すぐ戻ってくると思いますよ」
「・・・?」


ひゅ~ ひゅー ひゅー~・・・
どん どん どどん・・・
ぱらぱらぱらぱらぱら・・・


「みんな、ごめんな。遅くなって」
「みんなお待たせ☆ 遅れてごめーんω
「かのん。さっきはありがとな。はい、これあまったぶん」
「どういたしましてー ノアちゃんもよかったねー」
「うんうん。カノンちゃんヒナタちゃん、ありがと☆」


ひゅうぅぅ どーーん!    ぱらぱらぱら


「よーし。みんなと花火見るぞ、のあ!」
「うん。一緒に見よー☆」
「ノアちゃんひなたちゃん、こっちがよく見えるわよ!」
「わー コヨリちゃんカノンちゃん、腕輪お揃いだー。 イイネ!」
「そうなんだよー。よりちゃんが輪投げで取ってくれたんだー♪」


ひゅ~~~ どおぉぉん!  ばらばらばら

「みゃー姉はあいかわらずはなとべったりだなー 私もひとつもらうぞー」
「ひなたほどじゃないよ。あ、お姉さん私にもください」
「はいはい。はい、あーん」
「あーん!」
「あーん」


ひゅー ひゅー~・・・
どぉん どどん・・・
ぱらぱらぱらぱらぱら・・・


「やっとみんな揃いましたね、お姉さん」
「うん。そうだね、花ちゃん」

















─────────────────────────────────────
──  私に天使が舞い降りて 【エンジェルフォール・スターマイン】  ──
─────────────────────────────────────



 ■作品イメージタグ■
  #私に天使が舞い降りた! #わたてん! #白咲花 #星野みやこ #姫坂乃愛 #星野ひなた #小之森夏音 #種村小依 #松本香子 #松本友奈 #花みや #ひなノア #よりかの #松みや #夏祭り #花火大会 #振り返り #大団円 #全員がハッピーエンド

 ■作品文体■
  三人称パパ視点完全客観型  ※乃愛さん発案のまったく新しい形式。私DOSANがみなさんの傍でつぶさに観察しているかのような語り部にて進行します。

 ■お題■
  ~ 今回は省略 ~

 みなさん無事に花火大会の会場に集合することができました。
 最初に到着していた夏音さんと小依さん。
 そこへ花さんみやこさんが集い、松本さんと友奈さん、そしてひなたさんと乃愛さんも舞い降りました。
 全員が一箇所に佇み、色とりどりの花火を見上げながらも、それぞれのお相手と睦まじく寄り添っています。



───────────────────────────────────
── 私に天使が舞い降りて 【エンジェルフォール・スターマイン】 ──
───────────────────────────────────



「・・・よりちゃん。今日もありがとう。私、とっても嬉しかったよ」
「かのもありがと。これが取れたの、かののおかげだから」
「そんなことないよー。よりちゃんが頑張ったからだよー」


ぎゅっ・・・


「・・・かの。いつもありがと。これから先もずーっと一緒なんだから」
「よりちゃん・・・! うん。これからも、一緒にいようねー」


ひゅ~~~~・・・・・・    どおおぉぉぉん!


「そろそろ花火も終盤ね。大きいのが上がるようになってきたわ」
「はなびきれい! きらきら~」
「そうね。・・・ゆう、今日はみやこさんのヘアピン見つけてくれて、ありがとう」
「おねぇ?」

「あんなに嬉しそうなみやこさんのお顔、久しぶりに見られたわ。あのままヘアピンを失くしたままだったらと思うと、ね」

 松本さんはすぐ隣のみやこさんの横顔を見つめます。まばゆい花火に照らされて、そのお顔はとても美しく見えます。
 みやこさんと、そのお隣の花さん。そして周囲のお友だち。こうして屋外にて大勢で仲良く楽しんでいる姿を見て、感動の涙を禁じえない松本さんなのでした。

「・・・香子ちゃん」
「あ、あら。みやこさん?」
「今日は助かっちゃった。ヘアピンのこと」
「ああ、いいのよ。ゆうが見つけてくれたんだから、私は何も」
「うん。見つけてくれたのはゆうちゃんだよね。でも」
「これが私のヘアピンだって気づいて、私を探して、私に届けてくれたのは香子ちゃんでしょ? だからね・・・」


すっ・・・


 みやこさんは香子さんの右手を取ると、自らの右手でやわらかく包み込みました。
 感謝と友情を込めたきれいなまなざしと共に、松本さんに感謝を伝えたのでした。

「ありがとう、香子ちゃん。これからも私の大切なお友だちでいてほしいんだ」
「み、みやこさん・・・! (生きててよかった~~~!)」


ひゅー ひゅー ひゅーーー・・・・
どん どどどん どどん どん どん どんっ
ばらばらばらばら・・・ ばらばらばら・・・


「わー スターマイン始まったネ☆」
「おおー、やっぱりすごいな! きれいだぞ!」

 数十から数百発の花火を短時間で連続で打ち上げることを「スターマイン」と呼びます。この天舞市の「エンジェルフォール・スターマイン」は、観る者を天界にいざなうかのような光と音の共演が見事なもの。閃光のような純白の輝きで爆ぜた後、ストロボのようにきらきらと明滅しながら余韻を残しつつゆっくりと地上付近までたなびいてきます。
 その様はまるで、天界で生まれた天使が地上に舞い降りてきたかのように見える為、「エンジェルフォール・スターマイン」と呼ばれています。


ちゅっ


「ひ、ヒナっ・・・!」
「・・・みんな花火に夢中で見てないぞ。のあ。今日はうれしかったぞ・・・」
「アタシも、ヒナタちゃんと好き同士になれてうれしい。それに・・・」


ちゅっ


「さっき手当てしてくれたときも、みんなの前で浴衣の裾をまくらないようにって、みんなから見えないところで手当てしてくれてありがとう」
「私ならいいけど、のあはかわいい女の子だからな。恥じらいっていうのを大事にしないとな」
「んもー、ヒナタちゃん本当そういうとこだよーω
「のあ。大好きだぞ」
「ヒナタちゃん・・・。アタシも大好き☆」


ちゅっ


ひゅうぅぅー ひゅううー ひゅーーー
ばばん どばん どん どん どん どんっ!
ばらばらばらばら・・・ ばらばらばら・・・

「(全部見えてるし、全部聞こえてるんだけど。ま、いっか)」
「(キスかぁ。ちょっとだけうらやましいかも)」


くいくいっ


「ん? 花ちゃん、どうしたの?」
「・・・なんでもないです。ちゃんとそばにいてください」
「うん。ずっとそばにいるからね」


ひゅうううぅぅぅ~~~~~~~~~~・・・・・・
どどどおおおおおぉぉぉんっ!
ばらばらばら・・・


ぎゅうっ・・・


「は、花ちゃんっ!?
「・・・音が大きくて怖いので。こうさせてください」
「あ、それじゃあちょっと場所移す? 離れようか?」
「・・・・・・・・・・・・」


ちゅっ


「・・・!!
「・・・今はほっぺでしたけど、次変なこと言ったら口にしますよ」
「へ、変なことって・・・私なにか変なこt」


ちゅう  ちゅっ

「ぷあっ   はっ 花・・・ちゃ」
「・・・だから言ったじゃないですか。これも全部、甘くていい匂いで、食べたくなっちゃうお姉さんのせいですからね・・・」

 精一杯背伸びしてみやこさんにキスをした花さん。そのままみやこさんの胸にもたれかかると、横目で花火を見つつみやこさんの早い鼓動に耳を澄ませます。

「お姉さん」
「な、なぁに? 花、ちゃん」
「ヘアピンのこと。分かっててくれていて、嬉しかったです」
「あ・・・うん。色でね、もらった時にすぐに分かったよ。これは私たち二人なんだって。だからしばらくは着けるのが恥ずかしくってね」
「ごめんね、ずっとしまったままにしてて」

 照れ笑いのみやこさん。花火の閃光でその美しいお顔が照らし出され────。
 しばし見つめ合うお二人。どちらもお顔が真っ赤になっています。

「・・・いいんですよ。私、そんなお姉さんが、そんなお姉さんだからこそ────────」


ひゅー ひゅー ひゅーーー・・・・
どん どどどん どどん どん どん どんっ
ばらばらばらばら・・・ ばらばらばら・・・


花火の音に消えたその言葉は、果たして届いたのでしょうか。
それこそ、神のみぞ知ると言えるでしょう。



────────
──────
────
──

 みやこさんが花さんと出会ってから、一年三ヶ月。その間にお互いに惹かれ合い、時に嫌われたりと数多の波乱がありました。
 「三歩進んで二歩下がる」といった関係性のお二人ですが、それでも着実に距離を縮め、今日こうして最も接近することができました。
 自らの愛をもってして、あまねく周囲に愛を行き渡らせることのできる天使たちと共に、これから先も花火のようなまばゆい日々が続いていくことでしょう。

 これから先、彼女たちの進む道に祝福のあらんことを────。












─────────────────────────────────────
── 私に天使が舞い降りて 【エンジェルフォール・スターマイン】 完 ──
─────────────────────────────────────
















【 わたてん☆写真展 】

アニメにおける、夏祭りのシーンを集めてみました。各サムネイルをクリックしますと別ウィンドウにて原寸サイズ(横幅1920ピクセル)の写真が表示されます。
パソコンなどの壁紙にしていただいたり、今回のお話をお読みいただく際の挿絵としてイメージを膨らませる為にご利用ください。
※著作権はすべて、わたてん製作委員会および動画工房に帰属します。


■松本香子さん

松本香子さんの夜祭のシーンは、実際の夜祭のお話が収録されている「第04話 ちょっとお話よろしいですか?」には登場せず、回想シーンとして「第06話 みゃー姉に友だちはいないぞ」に登場します。
チョコバナナ屋さんとして勤しむ姿が描かれており、この少し前のカットでは左手にみやこさん撮影用の赤いカメラらしきものをお持ちであることが分かります。



■小之森夏音さん × 種村小依さん

絵笛さんの「みんな泣いたり土下座したりする中、よりかのの鉄壁ぶりが際立つのだった」というコメントの通り、アニメにおいても、そして今回の公演会においても波乱らしい波乱もなく終始穏やかなカップリングとして非常に盤石な関係性を見せてくださいましたお二人。今さら説明は不要と思いますが、お互いがお互いを想い合うことの素晴らしさを体現されていると思います。
掲載している絵について少々補足を。
・2枚目の輪投げ屋さんの全貌をよく見ますと、料金レートが記載されています。「一回300円 二回500円 3本300円」と表記ゆれはあるものの、恐らく多く遊ぶほど1回ごとの金額が少なくなる設定のように見えます。仮に3本300円、つまり1本100円というレートとする場合、今回小依さんが使用したのは100円×20回=2000円ということになります。割り引かれているとはいえ、小学生にとってはやはり大金。夏音さんの為に大枚を叩いた小依さんもまた、イケメンであると言えるでしょう。
・7枚目の緑色の蛍光リングの左隣はひげろーですが、赤い蛍光リングの右隣はわたてん原作者様の「椋木ななつ」先生です。
・9枚目~14枚目は「神社にてリングの交換をし、二人で歩きだす」シーンです。神様の祀られる場所でのことですので、神前式における「指輪交換の儀」を彷彿とさせますね。

■姫坂乃愛さん × 星野ひなたさん

今回の公演会では非常にシリアスな、心の深いところまで刺さるお話を紡いでくださったお二人。「同性同士である」という点で、男女の恋愛にはないすれ違いや葛藤に苦しむのは多かれ少なかれ全員に共通するファクターであろうと思います。それを先陣切って公演会に取り込み表現してくださったお二人。とても勇気の必要なことだったと思います。頑張りましたね。
そのような深刻なお話であった為に、公演会の内容にしっくりくるお写真はないのですがアニメにおけるお二人の楽しげな夜祭のシーンを集めてみました。
暖色系のひなたさんと、寒色系の乃愛さん。髪の色はお二人とも暖色系ですが、瞳の色合いで個性を表現しているように思われます。ひなたさんは髪留めもひまわりとなっており、浴衣の紋様ともマッチしています。お二人ともよくお似合いですね。

■白咲花さん × 星野みやこさん

星野みやこさんと白咲花さんは、原作における主人公とメインヒロインという位置付けになります。公演会においては「誰がメイン」というくくりは存在せず「スポットライトの当たっている人全員がメイン」という意気込みで物語を紡いでくださっているので、どの作品も珠玉の傑作となっていることは周知の事実です。
アニメの夜祭の時、みやこさんはご覧の通り目立たぬ普段着でした。今回の公演会では何らかの心境の変化があったのでしょうか、花さんだけでなくみやこさんもしっかり浴衣をお召しになって神社へといらしていましたね。特に描写されていませんでしたので、どのような色合いの浴衣がみやこさんに似合うのか、想像するのもまた楽しいものです(まいちゃんさんはひなたさんと同系色のオレンジ色の浴衣をイメージされ、アート作品をお作りになっていましたね)。
黒髪ロングを雅にまとめ、小学生とは思えぬ風格で優雅に浴衣を着こなす花さん。純和風の大和撫子と言える「浴衣美人」ですね。

■星野みやこさん × 白咲花さん × 星野ひなたさん × 姫坂乃愛さん

こちらはみなさん揃ってのシーンとなります。掲載している絵について少々補足を。
2枚目~4枚目はみやこさんが3人のことをカメラのファインダー越しに撮影したものとして表現されています。それぞれ2秒ほどしか映らないのですが、静止画としてよく見ますといろいろとストーリーが見えてきますね。
みやこさんが撮影していますので花さんにフォーカスが当たっているのですが、「わたあめおいしいネ☆」とひなたさんに話しかけているように見える乃愛さんであったり、りんご飴を「あーん」しているお二人の睦まじい様子、レモン味のかき氷を食べて頭がキーンとしているひなたさんの舌が黄色くなっている描写であったりと、セリフも動きもないシーンですが非常に楽しげな雰囲気が伝わってくるものになっていますね。

■special スムーズ姫坂乃愛さん(gifアニメーション付き)



こちらはファンの間では「動画工房の本気」「乃愛さんアニメーターに愛されてるなぁ」と評価の高い、作画枚数が尋常でなく多い乃愛さんの愛らしいシーンです。実際に1コマずつ切り出してみたところ、この数秒のシーンの為に222枚もの原画が必要となっており、確かに破格の労力と製作陣の愛が惜しみなく注がれているワンシーンであると言えるでしょう。
上部掲載の静止画をよく見るとお分かりのように、2~3枚続いて同じ留め絵となっていますので乃愛さん自身の作画は110枚程度という計算となります。しかしながら、同じ絵を使用している2~3枚の絵も背景が動き続けていますので厳密な意味では222枚すべてが異なる絵ということになります。改めて動画工房の力の入れようが伝わってきますね。

この222枚を切り出してgifアニメーションを作成している際に気付いたのですが、ぴょこんと飛び出すチャームポイントである「乃愛さんの特徴的な前髪」が左右同時に存在しているカットがありました。131枚目と132枚目がそれになりますので、気になる方はご覧になってみてください。

※補足※
乃愛さんの特徴的な前髪は、「乃愛さんが左を向く時は左側から、右を向くときは右側から出ている」というルールが宇宙の理として固定されているようです(微笑)。正面を向いている時は「ミャーさんには勝てないけれど」の突発公演時にエプイさんがお作りになっていた肖像画にありますように乃愛さんの右側から出ています。つまり、乃愛さんが向く方向を変える度にこの特徴的な前髪は量子テレポーテーションさながら「左右のどちらかに形質を保ちつつ瞬間移動している」ことになり、左右どちらか片方にしか存在しない神秘的なシンボルということになります。
この乃愛さんの特徴的な前髪は他にも、ご本人の精神的バロメーターとして感情を分かりやすく表出する表示機としても活躍しますし、有名なギミックですがアニメ第3話「刷り込み」において一瞬だけ「?」の形に前髪が変化するなど、様々な用途に活用できる天使に相応しい人外未知の未解明シンボルと言えるでしょう。















【 エンジェリック☆インタビュー 】

今回の公演会にご参加くださいました天使たちに、自由気ままに語っていただきました。


インタビューイー:星野みやこさん 白咲花さん 星野ひなたさん 姫坂乃愛さん 小之森夏音さん 種村小依さん 松本香子さん 松本友奈さん
インタビューアー:DOSAN


ひさしぶりに~・・・ それじゃあ、みんな。 せーのっ

\プリン! とお姉さん/ \みゃー姉!/ \ヒナタちゃんとカワイイアタシ☆/ \かの!/ \よりちゃん♪/ \おねぇ!/ \みやこさん❤/

みんな自由すぎる! これは一迅社のCM・・・ではないからいいけどね。一応聞くけど、みんなのそれは何?

\大好きなもの、かな・・・/ \だいすきなものだぞ!/ \一番好きなもの☆/ \大好きなものよ!/ \大好きな人です^^/ \すき!/ \見惚れちゃうくらい好きなものよ❤/

あはは・・・みんな変わらないなぁ。
2つも出したらずるいぞ! ちゃんと一番好きなもの出すんだぞ。
くすん・・・・
・・・ひなたちょっと。ノアが落ち込むからそのくらいにしておいて。
ハナちゃん・・・!
ノアが落ち込むとめんどくさいから。
ハナちゃん・・・>ω<
おー、のあよーしよしよし よしよーしよしよし
んむふふぇえふみゅへ ヒーナタちゃーんω


──冒頭から原作により近似した雰囲気でのアバンタイトル、ありがとうございます。そして、本日もお忙しいところ、みなさまご参集いただきましてありがとうございます。

──本日もいつも通り自由に語らっていただく場といたしますが、基本的にイベントの時系列に沿った形で進めていきたいと考えております。みなさまよろしくお願いいたします。


■同盟結成式および同盟旗の掲揚



使 同盟
公演会部 血盟
保護者会 血盟





おー、やっぱかわいい旗だな!
ハナちゃんデザインだったよねぇ。シンプルな「わ」の旗もよかったけど、「わ!」になって元気がプラスされたネ☆
ありがとう。デザインは大きい絵で作ったけど、自分で小さくするときれいにできなかったからお父さんにお願いしたの。お父さん、きれいにしてくれてありがとうございます。


──いえいえ。個人的にはもう少し文字の輪郭を滑らかにしたかったのですが、力及ばず。改良できそうなら随時していきますね。


えっと、色に意味があるのよね?
うん。基本的に「わ」はオリジナルのわたてん☆5のロゴの色と同じ、臙脂色(お姉さんの色)。ビックリマークの棒の部分は紫色(私の色)、ビックリマークの点の部分はオレンジ(ひなたの色)、背景のグラデーションは黄色(ノアの色)にしてみたの。
わー そういう色合いだったんだー^^
ひなたちゃん起点にして、花ちゃんたちが振り回されてる感じがよく出てるわね!
黄色の背景も、下の方が濃い黄色で「ノアちゃんが支えてる」って感じが出てるわね。
えっと、その・・・。こよりの赤、かのんの緑かグレー、松本さんたちの青系も入れたかったんですけど、サイズ的に表現が難しくて・・・。
気にしなくていいのよ! 花ちゃんのそういう気持ち、分かってるつもりだから。
うんうんー。考えてくれただけで嬉しいよー。ありがとー^^
あまり色を置きすぎると縮小した時に濁ってしまうのよね。仕方ないと思うわ^^
みんな・・・ごめん。ありがとう。


──このイベント開催時点では、まだ「わたてん公演会部」はレベル5でしたね。イベント翌日に晴れてレベル6となったと聞いています。おめでとうございます。


ありがとうございます。イベント後のメンテナンス明け(2021年8月25日)に撮影した血盟ウィンドウがあるので、よかったら貼っていただけますか? みなさんがどれだけ頑張ってくださったか、残しておきたいと思ったので。



おおー! みんなすごいいっぱい増やしてくれたんだなー。よかったな、はな!
これ・・・すごいネ。この時はもう脱退しちゃってたから載ってないけど、セブンスさんたち21人は交代で出たり入ったりでやってくれていたもんネ。
すごい・・・。ひとりで一週間に増やせるのは、狩りだけだと280×18=5040か、多くても280×20=5600までなのに・・・。
ずっと画面の前にいられるわけでもないから、時々覗いてみて清算できれば清算するスタイルだと思うけど、週にそれだけの数清算できるだけでもすごいわね。
でも、さすが花ちゃんね。ずーっと名声値増やすのトップだったって聞いてたけど、最後まで維持できてすごいわ!

  ※編集注:星野花さん以外の天使一同は、血盟員枠を空ける為にこの時期は無所属として過ごされていました。写真はレベル6となった後、天使たちが合流した際のものとのことです。

そうだねー。花ちゃんも言ってたけど、やっぱり応援しに来てくれてる人がいっぱいいるから、頑張りたいって思っちゃうもんね^^
うん。みんな善意で応援しにきてくれていたから、それに応えなきゃって。それだけだったんだけど、おかげでこの世界での戦い方がなんとなく分かった気がする。
あらー じゃあ、たぶん私たちのなかで花ちゃんが一番詳しいと思うから分からないところは教えてもらいましょう^^
う・・・。私に分かるところなら・・・。
花ちゃんかわいい・・・。そしてかっこいい!
さすがメイシュサマ☆
はな姉、いろいろ教えてくれな!
もう、みんなして。まったく・・・//////


■【見つめ続けた時間の果てに】について


──それでは、いよいよ公演会の本編、みなさんが紡いでくださった物語について迫ってみたいと思います。


トップバッターはマツモトさんとユウちゃんだったねぇ。
おねぇとがんばった! たのしかった!
ゆうが楽しめたみたいでよかったわ^^ 私たちがトップバッターということで、まずは物語の背景となる世界観の説明から入りました。別イベントの為に作った天舞市という街の名前であったり、見事な花火大会が開かれて周辺地域から大勢が見に来るレベルのものという説明だったり。
おねぇはへんだったけど、いつもどおりやさしかった。
あらあら^^
あ、今回の公演会はオムニバスってことで、それぞれのお話は独立してて一話完結のお話になるようにしてもらったんだけど、お話同士が繋がるように調整したんだよー。
そうね。その物語全体に通奏低音のように横たわるキーワードとして「ヘアピン」のことに触れておくのも目的の章でした。
うんうん。この「ミャーさんが落とした片方のヘアピンをユウちゃんが拾って届けにいく」っていう構図はマツモトさんのオリジナルだったんだけど、うまーく作用したと思う^^
うん。小さい子は目線が地面に近いから、落ちてるものを見つけるのもゆうちゃんが適任だったし、ヘアピンがお姉さんのものだってことを瞬時に松本さんが分かったのも、普段から見つめていたからだし。適材適所でいい滑り出しのプロローグだったと思う。





──話の腰を折ってしまい恐縮ですが、今回のオムニバス形式のお話はどのように一本のお話となるように調整されたのでしょうか。


今回はちぇろさんから「夏祭り」ってテーマをもらえたから、また誰かひとりをメインの主役にしてその人に演出含めてお任せしちゃおうって流れになるかなーって思ってたの。でもネ・・・
のあがな、「夏っていうトクベツな思い出を作れる季節だから、みんなそれぞれにお話を作ってほしい」って言ったんだ。
そうだったね。ノアのことだから、また私とお姉さんがメインで・・・みたいに考えてるのかなって思ったら、全員参加かつ全員が報われるお話にしたい、って。
そうね。おかげで、かのとどういうお話にするか一緒に考える時間が作れてうれしかったわ!
えへへ・・・ そうだねーよりちゃん。ノアちゃんもありがとー^^
でも、そうなると公演時間の問題が最初に出てきたのよね。いつもの20時からスタートだとその日中に終わらないのが確実だったから。
そうだね。ノアちゃんの想いは分かるけど・・・って、最初は諦める方向で説得しようとしてたね。
はい。みんなそれぞれ文字入力はそれなりに上達してきていて、「e-typing」も各自400くらいのスコアは出せるんですけど、それでもやっぱり自分ひとりだけじゃなくてお相手があることだし、ただ打つだけなら時間内に収まるかもだけど、お題を入れ込むことを考えながらお話を紡いでいたらきっと追い付かないかもって。
でも、そこでひなたちゃんが時間短縮するための方法を思い付いてくれたんだよねー。「お題はなし」で「台本も積極的に用意する」ってことにしようって。
うん。普段は台本に頼らないひなたがそこまで言うなら・・・って、みんなそれぞれお話を作って持ち寄って、ノアちゃんに調整してもらったんだよね。
ヒナタちゃんがフォローしてくれてうれしかった>ω< それで、お話はみんなが作ってくれたものそのままでほとんどダイジョウブだったから、その台本を使ったリハーサルと、花火のイベントのリハーサルそれぞれで時間を計ってみて収まるかどうかテストしたんだよー。
そうだったなー。松本とかのんたちのお話が短めだったから、たぶんいけるだろうってことと、花火イベントは10分くらいだろうってことでな。
うん。24時を少しオーバーしても大目にみてもらおうって甘えもあったけど、そのまま本番にこぎ着けたんだよね。
できるかぎりのことはやったはずだし、あとはいつもの公演会とおなじように「時間を気にしないでいいものを届けよう」ってキモチで、本番はアタシたちも一緒に楽しむことを優先してやってみたの。観に来てくれたみんなも楽しんでもらえてたらウレシイ☆


──お話を伺うだけでも、これまでで最大規模のイベントであり、細やかな気遣いをベースに入念な準備・練習・調整を繰り返していたことが分かります。結果的にイベントは大成功だったと思います。


■【えんむすびのかみさま】について


──松本さんの「起」にて作品世界の説明があり、キーアイテム「ヘアピン」が登場しました。次は「承」となるのかと思いましたが、一転して夏音さん小依さんのお話となりましたね。


そうそう。起承転結ってセオリーも大事なんだけど、今回はいろいろ「型にはまることを放棄してみよう」って考えもあって。お話全体のバランスを大事にして順番を組んでみたんだよー。


──なるほど。「起承転結」や「序破急」といった脚本構成のセオリーに当てはめることを目的としてしまうと堅苦しさが出てしまいますね。物語として破綻しないレベルで囲いは緩やかにし、各お話の性質による配置、順序、繋がりを大切にしたと。


うんうん。パパはすぐ分かっちゃったみたいだけど、みんなの作ってくれたお話を眺めてみて「重さ」と「方向性」と「性質」で順番を決めたカンジなんだー。
そういえば、ノアちゃんに私たちのお話を渡したとき、すぐに「最初の方にいれるね」って言ってたわね。
そうだったねー。一番最初じゃなかったけど、やっぱり緊張しちゃったなぁ。
ホラ、カノンちゃんとコヨリちゃんのお話って「二人だけに閉じた世界」で完結すること多いでしょ? 今回もやっぱりそうだったから、マツモトさんの次にしたんだよー。
そっかぁ・・・。どうしてもよりちゃんと一緒だと、よりちゃんよりちゃんってなっちゃうから・・・。
私もそうね。かのがいると、かのかの!ってなっちゃうわ。
えっと、ごめんネ? それがダメってことじゃないの。単独で完結するお話が多いってことはー、他のお話に影響されにくいってことだから、どんな状況でもカノンちゃんコヨリちゃんのほっとするおだやかなお話になるってこと。今回はアタシとヒナタちゃんのお話も、ハナちゃんミャーさんのお話も、どっちも重めでシリアス路線になることが分かってたから、その前に入れちゃったんだー。
そういうことね! んー、確かにノアちゃんとひなたちゃんのお話の後に私たちのが入ってたら、時間が大きく前に戻っちゃうから「あれ?」ってなっちゃうところだったわね。
それに、花ちゃんとみやこおねぇさんのお話の後だと、バランスが悪いかもだねー。花ちゃんたちのお話のあとは、すぐ花火大会のシーンに移った方がよさそうだし。
そうそう。アタシたちのお話のラストで花火大会始まっちゃってたから、時間軸が巻き戻るっていうのはハナちゃんたちのところでも起きてたことだけどネ。でも、ハナちゃんたちのお話の前半は特に「いつの話なんだろう?」って時間を気にするところが出てきてたでしょ? 「ヘアピンを落とす前の話なのか、落とした後の話なのか」って。
うんうん。どっちかなーって思いながら聞いてたけど、花ちゃんの「私のあげたヘアピンもつけてくれているから」ってセリフで、落とす前なんだなぁって思ってたら実は片方落としちゃってた、って分かって。ハラハラしちゃった。
だよねぇ。観客の泳がせ方が上手だなーって思ったω えっと、そんな風に「いつの時点のお話なんだろう?」って意識するお話だったから、時間軸がずれても混乱は少ないかなーって思ってアタシたちのお話で花火大会始めちゃったの。
そっかぁ。ノアちゃんひなたちゃんのお話の後に花火大会開始前のお話が2つも入ると混乱しそうだから1つにしたいっていうのがあって、花ちゃんたちのお話の後は花火大会のシーンにすぐ入れるようにしたいからノアちゃんたちのお話>花ちゃんたちのお話>花火大会にしないといけなくて、松本さんたちのお話は全体の導入でトップバッターだった。だから、私たちのお話は松本さんたちの後で、ノアちゃんたちの前にしないといけなかったんだねー。
ソウイウコト☆



──持ち寄ったお話を整理すると、あの順番は必然だったということですね。それでは、夏音さん小依さんのお話の内容につきましてお願いします。


アニメにも出てきていた輪投げのお話だったね。アニメと同じ展開だったから、こよりが失敗した後にまたかのんが代わりに取るのかなって思ったら・・・。
ちゃんとこよりちゃんが自力で頑張るお話になっていたね。
そうね。アニメで描かれていた「一年前の夏祭りの時のやり方」を、かのんちゃんが悩むところもとてもよかったわ。今年もまたここで自分が2人分のリングを取れたとしても、こよりちゃんがかわいそうだっていう。
うんうん。カノンちゃんのあったかくてやさしいところがすごくよく出てて、アタシもこのお話好きだなー。
そうでしょ! かののかわいいところ見てほしくてああいうお話にしたのよ!
えへへ・・・ みんなありがとう^^
神社だし、おまじないって形にしたのもいいよなー。えんむすびのかみさま~ ってのからはじまって、あめだまでちゅーしてて。こよりは落ち着いてやればうまくいくから、深呼吸させたかったんだろうけどなー。
そうだねぇ。キスしたらもっと緊張してドキドキしちゃうと思うけど>ω< あと、輪投げだと勝負事だから、必勝祈願! みたいになると思うけど、縁結びの神さまにお祈りするのもカノンちゃんらしくてやさしいよねぇ。
えへへ・・・ 現実の神社でも、神田明神とかだといろいろなご利益があるみたいで、縁結び・商売繁盛・厄除け・勝負事のご利益があるんだって。みんなつながっているのかもだねー。
そうなんだー! いろいろ調べてるんだねぇω
あと、縁結びの神さまに神頼みをする、というよりは「神さまのお力(ご縁)がよりちゃんに結びつきますように」って祈りの意味もあって。神通力みたいなものがよりちゃんに宿りますようにっていう意味もあったんだー。
そうなんだ。あ、それでそのあと一発で取れたんだね。蛍光リング
おー、すごいな! さすがかのんとこよりと神さまだ!
ふふーん! そういえば、ノアちゃんに渡したお話だと、私たちのパートでそのリングが無事に取れたってところまで書いてたのよね。
そうだったねー。でも、「がんばれー よりちゃん!」までで止めておこうってことになったんだよね。
うんうん。結末まで書いちゃうと、ドキドキできないっていうか。「おまじないのおかげでコヨリちゃんがリングを取れた」っていう結果は、最後にみんなが集まったときまでナイショにしておこうって思ったの。
あれだな。「かのんのおかげでリングが取れました。めでたしめでたし」にしちゃうと、そこでかのんとこよりのお話はおしまい。って感じになっちゃうからなー。しっぽ出しておいてよかったと思うぞ。
でっしょー! みんなに「輪投げのどうなったんだろー?><」っていうのを気にとめておいてもらって、ラストでミャーさんから「お揃いのリングしてるんだね」ってさりげなく言ってもらうことで「わー! ちゃんと取れたんだ! カノンちゃんのおまじない効いたんだー!」ってほっとしながら喜んでもらおうと思ったんだよー。
そこで切っちゃうの? って思ってたけど、そういう効果を狙っていたんだね。


■【贖罪。そして、永遠の。】について


──観客目線からは、果たして夏音さんのおまじないが効いたのか、小依さんが景品を取ることができたのか。と結末が気になる状態においての、ひなたさん乃愛さんパートへの突入でしたね。しかも、いつも通りの雰囲気のアバンタイトルからのシビアなタイトルコールにより空気が切り替わりました。


・・・このお話はな、本当は表に出すかどうか迷ったんだ。みんなで決めた「わたてん憲章」に引っかかっちゃうかもしれなかったから。私の胸の中にだけおさめておいたほうがいいのかなって迷ってた。
ヒナタちゃん・・・
でもな、やっぱりみんなに知っておいてほしいって思ったんだ。私とのあはいつも笑顔でらぶらぶでちゅーしたりしてるけど、そういうのは裏でこういうすれ違いとかを経験してのことなんだって。
私はひなたとノアのこと、なんとなく知ってたけど、確かに保護者さまは今回はじめてだったかもしれないね。「ひなノアの舞台裏」みたいなのって。
私から見たひなたは、ただのべったりな甘えん坊でしかないんだけど、でもひとりの女性のことをここまで真剣に見つめて、悩んで、苦しんでる姿見ちゃったら成長してるんだなって認めるしかなくなっちゃった。
みゃー姉~~! (ぐりぐり
こらひなた。今ほめたばっかりなのにまた甘えん坊に戻っちゃうの? まったく・・・。 はーい、ひなたー よしよしー (なでー
・・・お姉さん、さびしいですか?
・・・うん。なんとなく、ね。ひなたが成長してるのは喜ばないといけないんだけど・・・。なんか変なこと言ってるね私。
お姉さんが変なのはいつも通りなので気にしませんけど。   ・・・あとで頭なでてあげますので、今は頑張ってください。
花ちゃん・・・。ありがとうね。




ひなたが言ってくれた「わたてん憲章」だけど、いい機会だから改めてまとめておこうか。
うんうんー。 保護者さまたちはこれがきっとはじめてになると思うけど、知っておいてもらったほうがいいかもだネ。普段からアタシたちはこういうことに気をつけて過ごしているんだよーってコト。

【 オンラインわたてにんぐ劇場に於いて天使[※1]が順守すべき掟 】
(略称名:わたてん憲章) 第2.2版


【 普段の在り様について 】

・如何なる状況に於いても「私に天使が舞い降りた!(以下、わたてん)」に関する公式発表済みメディア(原作単行本、アニメ・ラジオCD・PV・CM・ライブなど映像/音声作品、原作者・製作委員会・声優など公式関係者が表明するSNSの情報など)の内容を否定・批判してはなりません。(評論は可です)

・同様に、不特定多数の作者の創作したわたてん関連の二次創作物について否定・批判してはなりません。(評論は可です)

・わたてん以外の作品(マンガ・アニメ・ゲームなど)についても同様に否定・批判してはなりません。(評論は可です)

・各人が個人的に強く推奨したいと思うものであっても、論争の起きやすいもの(リアルにおける政治・宗教・特定のチーム(特に野球)・アイドルなど)には触れてはなりません。

・差別的発言をしないこと。また、差別的思考も持たないこと[※2]。性別・国籍・容姿・障害(ハンディキャップ)・境遇(経済的格差含む)・年齢・各人の在り様などについて否定してはなりません。可能であれば触れることも避けましょう。

・周囲に居てくださる方々(友人・保護者様・天使同士)を常に尊重し、敬意を払いましょう。如何なる状況に於いても相手を否定してはなりません。[※3]

・定期開催の「わたてんプラクティス(わたプラ)」などを通し、各人が即興劇の為の柔軟な発想力・想像力・言語力を身に着けましょう。また、常にそのキャラクター性に磨きをかける上昇志向・向上心を忘れないようにしましょう。ただし、原作におけるキャラクター性を超越してはなりません。

・出身が「コミック百合姫」であり、同性愛を取り扱うアンダーグラウンド系マイナージャンルの雑誌である為、非常に人を選ぶということを認識しましょう。一般的には広く受け入れられないものである為、他者に押しつけることは厳禁です。

・普段の天使同士の関係性はニュートラル(原作単行本及びアニメに完全準拠)であることが望ましいです。公演会に於いて天使同士の関係性が深化したとしても、それは平常時の関係性にフィードバックされないものとします。ただし、原作単行本及びアニメにおける天使同士の関係性についての解釈は各人に委ねる[※4]ものとします。

【 公演会に於ける表現について 】

・大前提として「自分がオリジナル」という覚悟・自覚を持ちましょう。ログインしている限り、自らのキャラクターへの愛が試されていると心得ましょう。

・基本的に使用する表現は「公式発表済みメディアに忠実[※5]」であるようにしましょう。

・小学生組であれば現実の小学六年生に可能な範囲での思考経路・表現に留めましょう。(設定年齢相応の言動となるよう努めましょう)

・小学生組も原作及びアニメに於いてゲーム機やスマートフォンなどを通じてネットの情報に接してはいますが、それに毒されてはいないことに留意[※6]しましょう。

・公演会で紡ぐ物語は「その場限りのもの」とします。基本的に各公演会は独立しているものとし、「公演会を跨ぐ形で内容や関係性を引き継ぐ」ということは行わない[※7]ようにしましょう。例外として、実施済みの公演会の中での発言を引用することは可です。

・バッドエンド及びアンハッピーエンドは避けましょう。

・ハッピーエンド前提で、各人の葛藤を表現する為に感情がマイナス方向に大きく振れるシーン(感情の落ち込み)を設けることは可です。その場合であっても過度の表現[※8]は避けましょう。

・カップリングの組み合わせについては各人の自由とします。ただし、ベースとなる感情は原作から逸脱しない[※9]ようにしましょう。

・天使及びその他登場人物が物語の中で死亡する作品を作ってはなりません。同様に、不可逆の事態(四肢欠損や機能回復不能な障害(失明など)を負う事故、離婚、絶交、引越しなどによる別れ)が発生する展開も避けましょう。

・性別の入れ替わる「男子化」は避けましょう。「男の娘」についてもトラブルの元凶となり得るので避けましょう。

・年齢操作系の作品(小学生組が中学生以上となった場合など、その時点での原作単行本で取り扱う時間軸から大きく逸脱した時代を描いた作品)はキャラ崩壊必至の為避けましょう。

・直接的な暴力、及び言葉や待遇によって相手を傷つける行為は禁止です。[※10]

 < 特にセンシティブな表現について >

 ・レイティング[※11]が必要となるような表現は極力避けましょう。

 ・レイティングに抵触しない表現であっても、各自の判断で相応しくないと思う表現[※12]は避けましょう。

 ・大学生組と小学生組のカップリングによる作品に於いては、刑法第百七十七条[※13]に抵触しないことを最優先事項とします。大学生組が主導した場合はもちろんのこと、小学生組が強く望んだ場合であっても性行為に及んだ場合、大学生組の犯罪となることを理解しましょう。「女性同士だから」という理由は通用しません。

 ・思春期特有のイベント[※14]は基本的に描写しない方が望ましいですが、物語進行上不可欠の場合は例外として許容します。


2020年5月追加>

・「わたてんらしさ」を表現する技法として、「Aだと思うので、Bします。」といった場合の「B」については極力言及しないように努めましょう。特にBの否定の色合いが強い場合、確実に言及回避しましょう。[※15]

※1.わたてんに登場する登場人物の総称と定義し、主にリネージュ2日本ライブサービスのリンドビオルサーバにて暮らしているメンバーを指します。具体的には星野みやこ・白咲花・星野ひなた・姫坂乃愛・種村小依・小之森夏音・松本香子・松本友奈・星野千鶴・白咲春香・姫坂エミリーのことを指します。(202012月時点)

※2.天使同士で完結するお話となる場合が多いですが、男性についても軽視しないようにしましょう。なお、姫坂乃愛については国籍・境遇・障害(ハンディキャップ)という観点で特に慎重な対応が必要となります。姫坂乃愛自身の国籍は日本ですが「ハーフ」「母親が外国籍」「容姿端麗なれど日本人離れしている」などの特徴があります。また、境遇という観点では親の仕事(恐らく父親)の為に度々転校をしていると考えられます。そして、障害(ハンディキャップ)という観点では見た目で分かる「口唇裂」という症状を持っています。異端を疎む日本に於いてはこれらのうちどれかひとつだけでも排除(いじめ)の対象となり得る非常に深刻な要素であることを全員が理解して臨みましょう。特に口唇裂については近代のアニメ・マンガのキャラクターにおいてはチャームポイントとして取り入れられることが多く、アクセサリー感覚の「アクセント」として扱われていますが、現実世界に於いては症状が認められると放置はせず生後3~6ヶ月時点で「治療」が行われるケースが殆どです。つまり、放置した場合日本社会に於いては生き辛いと認識されている症状と言えます。これらのことから、可能な限りこれら要素に触れないようにすることが推奨されます。また、原作単行本及びアニメにて描写されている範疇においては白咲家についても配慮が必要となります。白咲家の住居・食事内容を鑑みると星野家及び姫坂家との経済格差が感じられ、原作単行本に於ける白咲花の言動(みやこに叱られながらも床に落ちたカップケーキを拾って意地でも完食する/夕食が入らないことが分かっていても、出されたお菓子は残さず食べ切ろうとし、更には余ったものは持ち帰ろうとする食い意地を見せる/祭りの夜店で奢ってもらえると分かるとどれにしようか迷うことなく「全部」と発言する。など)から軽度の欠食児童であることが暗喩されていますが、わたてんに於いてこの要素はあまり重要ではなく深刻に掘り下げる必要はない為、同様に触れないようにすることを推奨します。

※3.客観的状況を鑑み、確定的に状況を良化させることが可能と判断できる場合はこの限りではありません。また、公演会に於ける関係性の延長線上として「それじゃダメでしょー!」といったような深刻にならないレベルでのダメ出しについては許容しますが行き過ぎないようにしましょう。(例:姫坂乃愛による星野みやこへのダメ出しなど)

※4.これは解釈の多様性を容認する為の措置ですが、一種の救済処置でもあります。天使たちも人間である為、公演会に於いてパートナーと蜜月な時間を繰り返すことで感情をリセットしきれなくなることが想定されます。そのような時もその事を「規約違反」としない為の措置です。また、解釈の多様性という観点からも原作単行本及びアニメにおける天使は自らの感情に気付いていないor幼い為うまく表現ができない節が見られる為、「本当の気持ち」は読者・視聴者側の解釈次第というところがあります。その為各天使がキャラクター性に責任を持つことを条件に「自分はこう捉えて行動している」とある程度自由に振る舞うことを容認しています。(具体例を挙げるならば、作中で最も解釈が難しいと考えられる「星野ひなたの感情」がまさにそれになります。姫坂乃愛のことを意識しており、好いていることは間違いありませんが、「一番好きなもの」となると即座に姫坂乃愛を切り捨て星野みやこに飛び付いてしまいます。また、そのことで姫坂乃愛が傷付き落ち込むことを星野ひなたは想定できず、意外な顔をしていることが多いです。この一連の行動についての分析と解釈を本人に委ねており、その結果を自らの振る舞いに適用することを容認しています)

※5.既存の公式発表済みメディアに登場しないシチュエーションや言い回しの場合、各自の判断で「そのキャラクターらしさ」を堅持可能な表現としましょう。

※6.いわゆるネットスラングなどを平常時及び公演会にて使用しないようにしましょう。また、一過性の流行り言葉や言い回しも可能な限り避けましょう。(後から読み返した時に古さを感じさせてしまう為です)

※7.物語に継続性を持たせると、関係性の深化に歯止めがかからなくなる恐れがあります。また、続き物の欠点として「観客側の負担の増大」という懸念もあります。仮に、過去に観覧できなかった公演会(A)があり、その続きの公演会(B)を実施するとなった場合、公演会(A)を観覧できなかった観客に「蔑ろにされている」「置き去りにされている」と感じさせてしまう恐れがあります。「参加不参加はリアル都合を最優先してもらい、観覧してもらえるときは一話完結の物語で最大限楽しんでもらう」ことを信条としましょう。公演会を開くこと自体が観客の負担となってはなりません。

※8.「精神的に病む」「自傷行為に走る」「(自分を含めた)誰かを罵倒する・怨む・呪う」といった表現は避けましょう。天使に相応しい乗り越え方を模索しましょう。

※9.「かのひな」を例にすると「夏音は実は、小依よりもひなたのほうが好きだった」という論調は絶対にNGです。小学生ではありますが「親友として好き」と「恋愛対象として好き」の区別は非常に明確に当人たちの意識の上に形成されています。その為、あくまで「よりかの」を崩すことなく「夏音は小依のことでひなたに相談をする」といった「シチュエーションにおけるかのひな」を演出しましょう。わたてんという作品では各人の「好きの方向性」はもはや変えられないほど強固であることを自覚することが作品理解の上でも大切であり、そこが可変であるとするならそれはもはやわたてんではないという信念を持ちましょう。

10.相手を諭すor説得する目的であっても、頬を叩く・胸倉を掴む・壁に押し付けるなどの行為は禁止です。小学生特有の「デコピン」「しっぺ」など相手の痛がる/怖がる行為もわたてにんぐ劇場に於いては禁止です。ボディタッチについては「頭を撫でる為にポンと軽く頭に手を乗せる」程度の力加減までに留めましょう。「言葉や待遇によって相手を傷つける行為」は無意識に行われる場合が多い為、特に注意が必要です。直接的な暴言は無論のこと、特定の人物に多大なショックを与える言動も禁止です。具体例としては「姫坂乃愛を守る為に星野ひなたが声を荒げる」「姫坂乃愛が怪我をした際、それを防げなかったと星野ひなたが必要以上に自分を責める」といったものです。一見、姫坂乃愛への深い愛情の裏返しと捉えることができる為「美談」とし易いのですが、その状態にある星野ひなたを姫坂乃愛が間近で見つめ続ける場合を考えてみましょう。発端となった事件事故で姫坂乃愛が受けるダメージよりも、「星野ひなたの様子を見ることで受ける精神的ダメージの方が大きい」ことが分かると思います。もっとも、ここまで視野を広くした上での手厚い配慮ができなくとも、ある程度感情に流されるくらいが「小学生らしい」とも言えますが、天使各位は感受性が豊かかつ感性が鋭敏化されている状態が常ですので、可能な限り状況を鑑みて誰に対しても深刻なダメージを与えないことが求められます。(参考情報:DOSAN氏執筆の「わたてにんぐ☆オペラ」06「オペラケーキ ★★☆☆☆」における白咲花に対する星野ひなたの言動が表現としてのギリギリの臨界点と心得ること)

11.日本における[R18G][R18+][R15+][PG12]、米国における[PG][PG-13][R][NC-17]、英国における[PG][12A][15][18][R18]といった制限が課されるような表現は避けましょう。

12.表現の臨界点としては「キス」「ネッキング」までとします。性行為に分類されるペッティング以降の行為は禁止です。「深い愛情を表現する為に具体的な行為を描写する必要はない」と心得ましょう。

13.「十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。」という条文があります。特に留意すべきは後半の「十三歳未満の者に対し」以降の記載です。

14.「おりもの」「初潮」「ジュニアブラジャーの装着」といった思春期特有の表現については、取り入れる場合でも生々しくならないよう留意しましょう。(参考情報:日本における初潮の平均年齢は12.3歳である為、小学生組は現在進行形で適用される年齢です。リアリティを優先する場合はこれらの表現も許容しますが、不必要にセンシティブな情報を曝け出さないようにしましょう)

15.DOSAN氏執筆の「わたてにんぐ☆オペラ」あとがきより。氏の考察通り、柔和な表現の為にこの点を椋木ななつ先生が統一しているように感じられる為、わたてにんぐ劇場に於いても取り入れることとします。具体例を挙げるならば、白咲花であれば「お姉さんはバカですね」がAであり、その後に続くであろう「本当、愛想が尽きました」or「もう友達やめます」or「ちゃんと反省してください」などがBです。Aにて言いたいことを伝えつつも、Bを省略することにより人間関係の摩擦を緩和する効果を狙います。



──なるほど。第2.2版となり、当初よりかなり内容が煮詰められていますね。「べからず集」のようにも感じられますが、確かにこれに則ることで「わたてんらしさ」は保てそうですね。


んー、最初から思ってたけど、なんか言い方がかたいよなー。難しい言葉もいっぱいだぞ?
そうだね。でも、こっちで活動することになった時、みんなで決めたものだからカッチリ文章化してくれたんでしょ。
アタシたちはアイデアを出して、文章にまとめてくれたのはミャーさんとマツモトさんだったよねぇ。
みやこさんとの共同作業、懐かしいわぁ❤
うぅ・・・。でも、私たちだけだとまとめきれそうにないし、要点を取りこぼしそうだったから憲章の初版はお父さんにも手伝ってもらったよね。
ねぇ、かの。前から思ってたんだけど、ネッキングってなに?
それはねー、こう・・・ お相手の首のところにぎゅっと抱きついて、ちゅってすることだよ? 「首=ネック」だから、ネッキングって言うみたいだねー。
ふーん。いつもかのとしてることね。じゃあ、このペッティングっていうのは? ペットなの?
あ、あわわわ・・・ よ、よりちゃーん・・・><

おー、それ私もわからないぞ。のあ教えてくれー!
ヒナタちゃんにはまだ早いから!>ω< 13歳になったら教えてアゲル☆
ちょっとノア。ノアが教えるっていうか、その・・・。ひなたとそういうことするなら、ノアも13歳になってないとダメじゃない?
あれ? これってそうなの? ・・・あ! 来年の5月だとまだアタシが「13歳未満の者」だから、ヒナタちゃんが捕まっちゃうんだー>ω<
そうなのか!? 差し入れはみゃー姉のお菓子でよろしくな!
んん~~~~~~! 来年のアタシの誕生日まで待ってて!
おお? おー、別にいいぞ。楽しみだなー!
あはは・・・。いいのかなぁ。
はぁ・・・。お姉さん、ひなたにちゃんと教育しておいてくださいね。とりあえずノアたちのお話に戻ろうか。


──ひなたさんとしては、今回の「贖罪。そして、永遠の。」の内容もしくは表現がこちらの「わたてん憲章」に抵触するのではないかと恐れているのですね。どのようなところでそうお感じになったのでしょうか。


うーん。この中のどれかって言われたら、この「自分がオリジナルって自覚を持つこと」ってところかな。アニメやマンガだと、私はこんなにうじうじ悩みこむような表現してないと思うんだ。あったとしても、みゃー姉にかまってもらえなくてお風呂でぶくぶくしてたときと、9巻でのあがなんかカタコトでよそよそしかった時くらいだと思う。
そうだね。考えるより体が先に動くようなところがひなたの個性、みたいに原作だと描かれてるよね。でも、うん。ひなただって生きてるんだし、悩むことあるでしょ。特にノアのことだったらなおさらでしょ。
まぁ、そうなんだけどなー。「もっと星野ひなたはハキハキしてなきゃ」「こんなうじうじしてるの星野ひなたじゃない」って思われるかもって。それだけならいいけど、そのことでみんなとやってるオンラインの劇場って、あんまり分かってない子がやってるんだなーって思われちゃうかもしれないって。それが心配だったんだ。
ヒナタちゃん
のあ?
ハナちゃんの言う通りだよ。ヒナタちゃんはここで生きてるんだもん。今、ここにいる、ヒナタちゃんが、「星野ひなた」だよ。
のあ・・・
他の誰も。そう、アタシだってヒナタちゃんの代わりはできないし、ヒナタちゃんにはなれないの。だから、ダイジョウブ。自信もって!
・・・ありがとな、のあ。
人間なんだし、キモチの浮き沈みは絶対あるの。いつもただただ元気なだけのヒナタちゃんより、アタシは人間らしくてすごく好きだよ?
うん。私もだよ。ひなたのことを深く知ってる人ほど、ひなたは周りをよく見てるし気にかけてるって知ってるよ。今回のお話は自分でどうにかできることじゃなかったから悩んで当然だし、そうじゃなかったら逆におかしいでしょ。
のあ、はな。そう言ってくれて、なんだかほっとしたぞ。
今回のお話で、ヒナタちゃんを悩ませる原因作ったのアタシだし。そのことでアタシだってすっごく悩んだもん>ω< それに、「自分への罵倒(ばかばか。アタシのばか。世界一の大ばかだよ)」もしちゃったから、アタシもルール違反したんだもん。
いや、そこは・・・。そんなに気にしなくていいんじゃない? 自分が悪いって思ったらつい考えちゃうことだし。
のあ、ごめんな。私がやりたいって言ったから
ううん、いいの。ヒナタちゃんが言ってた通り、アタシも舞台裏をみんなに見てもらいたかったから。思ったより傷ついたけど、でも、見てもらえてよかったでしょ?
みんなの反応見たら、やってよかったって思ったぞ。
なら、それでよしとしよう? 「いつも元気な子の意外な側面」が見られた新鮮なお話だったし、アタシたちの深い絆も見てもらえたし。結果的にやってよかったお話なんだよ?
うん。のあ・・・
ヒナタちゃん・・・。イイコイイコ(なでなで
なんだかいつもと逆みたい。でも、こういうのも新鮮かもね。




──「公演会で物語を紡ぐということは魂の禊を行うことである」と、以前どなたかがおっしゃっていましたね。極度のプレッシャー、責任を感じながら紡がれるそれは、観客のみならず演者自身にも福音をもたらすと。
──まさに、今のひなたさんは悩み抜き、最善を尽くして物語を紡ぎ、魂の禊を行うことで自らを含めあまねく救済の翼を広げたように見えます。大袈裟かもしれませんが、みなさんも公演会の際には同じ体験をされているのでしょうね。


そうね! やってるときはドキドキして苦しいけど、いい感じにお話を作れてちゃんと最後までまとめられたら、すっごい解放感あるわ! そういうときはかのに飛びついて、えっと、ネッキング? したくなっちゃう!
よ、よりちゃーん><  あうう、変な言葉を教えちゃったなぁ・・・


──小依さんのおっしゃるまさにその感覚ですね。カタルシス、とでも言い換えられましょうか。もっとも、カタルシスとは魂の浄化のことを指しますので、魂の禊と同義なのですけども。


──「贖罪。そして、永遠の。」の後半にて打ち上げ花火が出てきましたね。セリフ、地の文、そして効果音としての花火の音が混然一体となり、非常に情緒豊かな映像が次々にパンしていくような感覚を覚えました。


そう、あの表現。すごくよかった・・・。思わずうっとりしちゃった。
ノアちゃんの「ヒナタちゃんが好きなの。ただ、それだけなの・・・!」ってセリフの直後だよね。ここすごく印象的だったね。
のあねーちゃ、とってもきれいだった!
そうね、ゆう^^ 文字だけなのに、泣きながらすごく真剣に告白したノアちゃんの表情、そのお顔を照らす色とりどりの花火の閃光、言われたひなたちゃんの潤む瞳と信じられないといった表情まで、映像がありありと浮かんだわね。
花火があがると、いつも「きれい!」っていうのが最初にくるんだけど、この時はそうはならなかったのよ。なんていうか、胸がきゅっとする感じ?
うんうん。ロマンティックというよりドラマチック、かなぁ。2人がすごく真剣な人間ドラマを織り上げていって、それを花火の音と光が補強しているような。おとぅさんの言うようにカメラが次々に切り替わっていくときの繋ぎで、花火の音と光がすごくいい感じにカチッとはまっていたねー^^
うん。映画とかによくあるような、音楽に合わせて画面が移り変わっていくあの感じ。音をきっかけに映像が自然と切り替わって行って無理のない流れになっていたし、それが心地よいっていうか、文章だけでそれが表現できててすごかった。
ひなたのお話だとたった3回しか花火の音は登場しなかったけど、でもそれぞれが「ノアちゃんの告白シーン」「ひなたがノアちゃんに手を差し伸べるシーン」「泣きながらキスする二人を花火だけが見守るシーン」って、はっきりとシーンの切り替わりで効果的に使われていたよね。
この花火の音のとこな、実はちょっとした仕掛けがあるんだ
仕掛け?
そうなんだよー。仕掛けっていうか関連性なんだけど、花火が始まるシーンってここと、あと幕間のところでもあるでしょ? その両方で同じ花火の音にしてるの。
おんなじ音だし、仕掛けって意味だと音の大きさをそれぞれ変えてるんだ。花火は会場で上がってるから、会場から離れているこのシーンは音を小さくして、幕間の方の音をのあに大きくしてもらってたんだ。
そんな細かいところまで・・・
本当だわ。一番最初の花火の音を比べると、「ひゅ~~~~・・・・・・    どおおぉん」と「ひゅ~~~~・・・・・・    どおおぉぉぉん!」で、幕間のほうが大きな音になってるわ!
2つ目から4つ目もそれぞれ「ひゅるるぅ~・・・    どどおーん  ばらばらばら」と「ひゅるるぅ~・・・    どどおーん!  ばらばらばら」、「ひゅ~~ どおぉん」と「ひゅ~~ どおぉん!」、「ひゅ~ どーん」と「ひゅ~ どーん!」になっていて、幕間の方が大きいねー^^
そっか。同時進行というか、幕間のところで起きてることと、ひなたたちのところで起きてることが、この「音」でリンクするんだね。
そういうこと☆ 幕間でみんながスマホのこととかGPSのこととか話してる裏で、アタシとヒナタちゃんは同時進行でこんなにもシリアスなことを繰り広げていたんだーっていう対比? それが分かるように同じ音にしたの。
そうだぞ。まぁちょっと、花火の3発目と4発目の間に私たちがみんなと合流してるようになってるから、ちゅーしてたわりにかなりダッシュで合流したことになってるけどなー
にゅふふーんω そうなんだけど、でもその合流する時間を考えて引きのばすと間延びしちゃうから、このくらいでよかったと思うんだー
はー・・・ すごい・・・ みんな気合い入れてたけど、ひなたとノアもものすごく練り込んできていたんだね
さすがひなたちゃんとノアちゃん。事前に考えられるお話だと、ここまで煮詰めたお話になるのね。すごいわ


■同盟結成祝賀イベントについて


──そして、思わぬ助っ人と言いますか、同盟結成イベントにはすごい方が駆けつけてくださいましたね。


たつやとワル姉だな!
うんうんーω アタシたちよりマギレコのみんなのほうがびっくりしてたけど^^
ドミネーターさんって、昔は同盟員まで魔法をかけることができたみたい。でも、今は血盟員までみたいだから・・・それでお二人に来てもらったんだね。
はい。この同盟イベントの為に、タツヤ君にはわざわざ保護者会の方に移籍してもらったりしてました。普段は環いろはさんのパーティーで補助魔法担当しているみたいです。
今回は根回しというか、準備段階からかなり用意周到だったわね。
はなねーちゃ、かっこいい!
ありがとう。でも、こういう職の仕組みとか血盟のしきたりもまどかちゃんにすべて教えてもらったからできたことなの。血盟を脱退してから次の血盟に入るまで24時間必要とか、ドミネーターさんは血盟員までとか。
まどかちゃんもすごいけど、ワルプルさんとたっくんもすごかったよねぇ。ふたりでほとんど同じタイミングで全員に魔法してくれたから、本当に一体感があったもんネ^^
そうだったなー。あれはまた見てみたいぞ。のどが辛そうだったから、今度ワル姉にはのど飴なめてほしいしな。

  ※編集注:以下の画像は2021年9月1日に再現動画を撮影させていただいた際のものに、イベント当日のチャットログを入れ込み編集したものです。公演会当日はトップ絵にありますように更に多くの保護者さまがいらしていました。


お二人とも同盟のイベントということで、正装(アペラ装備)にて駆けつけてくださいました。ありがとうございます。




イベント当時はまだイース改変前でしたのでフレッジ魔法の個数も多く、ハーモニー+ポエム4種+レジスト3種+メロディ+ドラムビット3種でした。
更にフレッジ版バトルラプソディーも加わり、非常に見応えがありかつ非常なる高揚感を実感できる同盟結成イベントとなりました。




まーるい円のかたちした「¥」で、みんなとの縁が深まったよなー
うん・・・。じーんとしちゃったね。お祝いしてくれてるって、すごく実感できたから。
えんのえんで、えんが・・・
・・・よりちゃん?
円の¥で縁がまるっと深まったのね!
よ、よりちゃーん><
おおー! さすがこより!
ふふーん!
えっと えーっと・・・ ワルプルさんをハナちゃんが呼んだときの、マギレコのみんなの反応もおもしろかったネー>ω<
そ、そうだったねぇ。あれはどうしてざわついていたのかなぁ?


──僭越ながら軽く解説いたしますね。スマートフォンアプリ版のマギア✧レコードにおける「ワルプルギスの夜」も難攻不落の「舞台装置の魔女」という扱いなのですが、それだけでなくマギウス(柊ねむさん、里見灯花さん、アリナ・グレイさん)がある目的の為に(道具として利用する為に)神浜市にワルプルギスの夜を呼び寄せる。というストーリーになっており環いろはさん(プレイヤー)側のみなさんはそれを阻止すべく神浜市中の魔法少女および見滝原市の魔法少女たちと手を組んで果敢に立ち向かう・・・という筋書きです。
──その為、この同盟結成祝賀イベントにて何の前触れもなく、天使・白咲花さんがワルプルギスの夜をいとも容易く召喚せしめたことで、マギア✧レコード組のみなさんは全員揃って驚愕していたということになります。

  ※編集注:以下、いくつかスマートフォン用アプリ「マギア✧レコード」から抜粋する形で「ワルプルギスの夜討伐イベント」について掲載いたします。


マギア✧レコードにおける、ワルプルギスの夜討伐イベント「LAST MAGIA」。
こちらはマギア✧レコードの本編ストーリー第一章の最終章に合わせて開催され、多人数で戦闘を繰り広げるレイド方式でのまさにお祭りといったイベントでした。


「舞台装置の魔女」と言われるだけあり恐ろしい攻撃力と防御力を誇るワルプルギスの夜。
次々に傷つき倒れゆく魔法少女たちに、アルティメットまどかさんの「祝福の羽」が天より舞い降りて魔法少女たちに力を与えます。


力を取り戻した魔法少女たち。いざ最終決戦。
隊列最前列最奥の里見灯花さんを筆頭に、エンジェリック・ミスリル・ハーツ・フェデレーション内の魔法少女のお姿も多く見られます。


暁美ほむらさんが幾度も同じ時間を繰り返して挑んでも倒せなかった難攻不落のワルプルギスの夜。
神浜市および見滝原市の魔法少女たちが団結することでついに討伐することができたのでした。



・・・え・・・ 私、そんなすごい人、というか魔女さん呼んじゃってたんですか?
すごいねぇ。ラスボスさんだったんだってω
すごいな、はな! バーン様みたいな人をおいでおいでして呼んじゃうんだもんなー
さすが花ちゃんね!
盟主様すごいねー^^
あわわわわ・・・・・・
だ、大丈夫だよ花ちゃん。何も起きなかったし・・・それに、そんなすごい人もお祝いしてくれたんだから、ありがたいと思わないと。ね?
は、はい。ワルプルギスの夜さん、タツヤ君、当日はありがとう、ございました
ミャーさん、とりあえずハナちゃん落ち着かせてあげて?
え、私が? ど、どうしたら・・・
ぎゅっとすればいいぞ!
ええっと・・・  あ、クッキー持ってきてた。 はい、花ちゃんあーん
えー? お菓子ってとこがミャーさんらしいけどーω
もっしゃ もっしゃ


■エンジェルフォール・スターマインイベントについて


──そしていよいよ、みなさんによる花火大会「エンジェルフォール・スターマイン」の開演でしたね。


むぐむぐ・・・こくん。 はい。最初に言わせてください。まどかちゃん、このイベントの為に数千発の大花火と花火をこころよくご提供くださって、ありがとうございました。
まどかちゃんありがとー☆
いつもまどかはお店の時も隣で見守ってくれてるからなー。いつもありがとなー!
ありがとう! 練習用にもいっぱいもらっちゃったわ!
うんうん。ありがとうございましたー^^


──尋常ではない物量だとは思っておりましたが、やはり鹿目コンツェルンがスポンサーだったのですね。


花火だけじゃないんです。このイベントの為にみんなエアロになったんですけど、エアロで戦うやり方を実戦で教えてくれたり、寺子屋で使っていない装備品を人数分貸し出していただいたり、狩りで使う消耗品をいただいたりと、本当にあれもこれも支えてくれたんです。
同盟イベントでタツヤくんもがんばってくれましたし、鹿目家さんにはお世話になりました^^


──みなさんも元は同じミスリル・ハーツ同盟ですし、まどかさんもお忙しい方ですが精神面・物資面でサポートしようとされたのでしょうね。
──その「エアロになった」という事実について、私個人としてはとても意外でした。みなさんから聞いていた「レベル1を維持していた理由」を鑑みると、非常なる葛藤があったのではないかと思います。


アタシたち、仮にも「天使」ってことでここにいさせてもらってるから、その天使性を保つために「戦いとは無縁の存在・モンスターを殺めたりすることのない存在」でいたほうがいいんじゃないかなーって思ってたの。ケガレなきムクな存在って意味ネ
おとーさんにもそれは話してたんだけど、でもいろいろ考えてレベルを上げることにしたんだ
そうだね。今回の17周年のイベントで「運命の石」が使えたこと。これでドワーフの見た目でメインクラスをエアロにするってことができるようになりました。そして、デュアルクラスも(メインとは違う)エアロにすることができると聞きました。
そうそう。このリネージュ2って世界で一番「天使っぽい職業」ってなんだろーって調べたとき、やっぱりエアロさんかなって。メインもデュアルもエアロにすることで「天使性を保てそう」って思えたんだー
あ、でも実際に戦うことを考えたときに、誰かがメインかデュアルでイースさんにならないといけないってことになって、私とノアちゃんがデュアルクラスイースさんになりました。メインクラスがイースさんなのは、みやこおねぇさんと松本おねぇさんです^^
うんうんー。イースソードミューズ。白い剣が出てきてきれいだなーっていうのがあって、イースの人は全員ソードミューズだよネ☆
うん。私はメインをイーススペクトラルダンサーにして育てたけど、途中で運命の石を使ってイースソードミューズにしたよ。デュアルはエアロエヴァスセイントでね
私はそのまま、メインイースソードミューズのデュアルエアロエヴァスセイントよ^^
メインのときはミャーさんとマツモトさんがイース、デュアルの時はアタシとカノンちゃんがイースって役割で、どっちでもみんなで戦えるようにしたんだー。ホラ、アタシたち8人だからひとつのパーティーにできないでしょ? それでイースさんは2人ずつってこと☆
このイベントの時はみんな90くらいだったけど、その後ちゃんとメインクラスは105にしたよね
そうね! それに、みんなメインかデュアルのどっちかはエヴァスセイントにしたのよ。ほら、あの大きな樹を全員で出せたらきれいでしょ? 次の花火イベントとかで入れ込みたいわね!


──なるほど。メインデュアル共にエアロという、アインハザード教会の視点から見ても神聖な職に就くことができることを担保に、戦いに身を投じる決心をされたのですね


これも花火の時に、ダークレインっていうスキルや光にあふれるヒールとかパージスキルをエフェクトとして使いたい! っていうのがあったからなんだー。アタシたちの運命を変えちゃうくらい、この花火大会イベントはみんな気合いを入れて準備してたんだよー
そうだね。このエアロのスキルが花火イベントでどんな効果があったのかは・・・動画を撮っていただいたそうですので、そちらを見てみましょうか






わー あらためて見てみると、みんなちゃんと合ってたねー^^
すごいぞ! みんな練習がんばったもんな!
ゆうもれんしゅうした! たのしかった!
そうね! ゆうちゃんも頑張ってたわ!
うん。ちょっと進行もたつくところもあったけど、位置取りもソーシャルもぴったりだったね。わためさん、お父さん、動画の撮影と掲載ありがとうございます。
練習の時は「観客役」としてみんなの全体の動きを見てたけど、練習の時よりタイミング合ってたと思うわ❤
うん。見守ることしかできなかったけど・・・みんな本当に頑張ったね
ホラホラ、ミャーさん。もっとハナちゃんほめてあげて? 全体を取りまとめてたの、ハナちゃんだったんだよ?
べ、別にいいよ。みんな頑張ったんだし、私だけ特別扱いされても・・・
うん。花ちゃん
な、なんですか
本当によく頑張ったね。盟主だし同盟主になるから張り切ってたもんね。こうしてイベントも成功したし、またひとつ成長したね。かわいいし、かっこいいよ? (なでなで)
う、あ・・・    ありがとう、ございます・・・
いいわぁ・・・ 慈愛に満ちたみやこさんの頬笑み・・・❤
みゃーこ、めがみさま?
ひゅー ひゅー >ω<
よかったな、はな! 今日はみゃー姉ひとりじめしていいぞ!
もうみんなして・・・ お姉さんもこういうときだけかっこいいの、ずるいです・・・/////


■【わたてんのく頃に 貶者編】について


そしてー ここでハナちゃんたちにイイカンジになってもらったのは次のお話に繋ぐためでもあるよーω
策士・・・



──乃愛さん進行を考えていただいてありがとうございます。それでは各ペアによる物語のラストを飾る花さんみやこさんのお話についてお願いいたします。


このお話を聞いていて、その、なんとなくぞわぞわしちゃったというか・・・。タイトルコール入る前の花ちゃんの文章が、本当に「何か起きる前触れ」みたいに感じられて怖くなっちゃったなぁ
もー、かのは怖がりね! でも、本当のこと言うと私もそうだったのよ。ひぐらしが鳴いてて、竹やぶに強い風が吹いててザアザアしてて。そういう音だけでもぞわっとするのに、花ちゃんのカッチリした地の文でもっと怖くなっちゃったわ。
だよねー><
くらーいかんじした
こよりちゃんが言う通り、地の文の硬質な感じが怖さを演出してるのよね。文字から受ける印象をとてもよく考えて散りばめてると思うわ
「漆黒」「祟り」「禁忌」「不気味」「遮断」とかだなー。最初のとこだけでこんなにかたいイメージの言葉がいっぱいだぞ
うん。本当は私が一番こういうの書くの怖いんだけど・・・。お姉さんとふたりきりなら大丈夫な気がして頑張ったの
そうだよね。いつも怖がってる側の花ちゃんがみんなを怖がらせてるのって、なんだか不思議だしおもしろいなって思ったよ。かわいいし


──さらりと出ていましたが「華京神社」という名称。こちらはやはりお二人のことを指しているのでしょうか。


はい。そのまんまです。「華=花」「京=みやこ」で、私たちの名前から取りました
天舞市という街の名前はみんなで考えましたけど、会場となる神社の名前考えてなかったねって。天使などの言葉からだと思いつかなかったので・・・
そっかー。華は分かったけど、京って漢字はミヤコって読むこともできるんだネ。天舞市の華京神社かぁ。ユイショタダシイってカンジしてイイネ☆
もっと簡単に「綿天神社」でもよかったけどな。わたあめの神さまのおうちってことで!
わたあめいいよね。甘くて・・・ じゅる
ハナちゃんよだれよだれ。でも、わたあめの神さまかー。さっすがヤオヨロズの神さまがいる国だネω


──公演会においては他作品とのコラボレーションと言いますか、エッセンスを取り込む試みがこれまでも幾度か見られました。今回もその系譜ということでしょうか。


あー、「にぱー☆」の子のアニメ? アタシは見たことないんだけど、ハナちゃんに似てるの? ミャーさん
あ、うん。青系の黒髪ロングに青系の瞳、小学校6年生くらいっていうところも近いんだよー。でもかなりお話の内容が怖いというかおぞましいから、みんなはもうちょっと待った方がいいけどね・・・
オゾマシイって・・・ そっか。ホラー系なんだっけー?
私も知らないんだけど、この公演会をやってた時にテレビでやってたアニメらしいよ。お姉さん、どういう作品なんですか?
ええっと、その・・・。なんて説明したらいいのかな・・・


──みやこさんがお困りのようですので、私の方で引き取りましょうか。以下、概略をお伝えしますね。


↑クリックすると大きな画像が開きます。


 こちらが「にぱー☆の子」である「古手梨花(ふるでりか)」さんのお姿です。巫女装束であり、今回のまいちゃんさんのイルミネーションアートでのお姿と同じですね。「綿流し」と言われる祭事にてやぐらの上で奉納演舞をされているシーンになります。

 「ひぐらしのく頃に」という作品は2002年夏のコミックマーケット62にて「竜騎士07」という方が世に発表した同人ゲーム作品が初出であり、ゲームジャンルとしては「PC向けサウンドノベルゲーム」となります。
 なお、「」が一文字だけ赤文字となっているのが正式です。これは「く」「く」といった複数の意味を持たせたい為であると作者の竜騎士07氏が明かしています。チャットログにてひなたさんとえてなさんが「どんな鳴き声なんだ?」「なく、がひらがなだから 泣く かもしれないし…」とおっしゃっていた通り、様々な意味に捉えることができるようにという思いが込められています。作品名の英語表記も「When They Cry」と「C」のみ赤文字とするのが正式となります。

 昭和58年の「雛見沢村」という架空の村(モデルは岐阜県大野郡白川村(白川郷))を舞台に、引っ越してきた主人公を中心とした学生生活が描かれます。学校の仲間たちとのシビアな駆け引きと敗者には罰ゲームが伴うスリリングな「部活」という名の活動がスパイスとして展開しますが、基本的には都会から引っ越してきた主人公がのどかな村で生活をする様が描かれます。
 ……しかし、物語が進むにつれプレイヤーが想像だにしなかった重厚なストーリーが展開され引き込まれていくことになり、みやこさんのおっしゃるような惨たらしい結末を迎えるシナリオも用意されています。また、時折脈絡もなく挟まれる残虐シーンも多く、更には疑心暗鬼からくる過剰防衛により友人を拷問し殺めてしまう、といった目を背けたくなる恐ろしい描写があります。オリジナルの「ひぐらしのく頃に」自体のレイティングは未審査ですが、天使のみなさまは可能な限り成人年齢を迎えるまでは(成人となってもグロテスクなものや過剰な暴力表現が苦手な方は)深く触れないほうがよろしいかと思います。

 独特な構成として「出題編」「解答編」の二部構成となっています。出題編は2002年夏~2004年夏までのコミックマーケットにて発売され、解答編は2004年冬~2006年夏までのコミックマーケットにて発売されました。
 謎が謎を呼ぶ展開となっている出題編をプレイヤーは「絵を見ながら小説を読み進める」形で体験し、来る解答編までの間に自分なりの推理をしたり、BBSなどで情報交換などを行い、更には竜騎士07氏からの「正解率1% 惨劇に挑め」という煽り文句に触発され、当時は非常に大きな盛り上がりを見せたコンテンツとなります。
 2006年にテレビアニメ化もされ、2007年にはプレイステーション2にてコンシューマーゲーム機でもプレイできるよう移植されました。コンシューマーゲームでのレイティングは「D」です。その後もニンテンドーDS、プレイステーション3、PSVita、ニンテンドーSwitch、プレイステーション4、更には大手キャリア携帯電話向けのアプリ版が登場しました。
 積極的なメディアミックスも行われており、他ゲームジャンル(シューティングゲーム、アーケードゲーム、カードゲーム、RPG)との各種コラボレーションもされています。
 その後、ひぐらしシリーズの後継作品として「うみねこのなく頃に」という作品もリリースされ、上の一枚絵にもありますように2021年時点でも「ひぐらしのく頃に 業・卒」という新規作品がテレビアニメとして放映されるなど、現在に至るまで世界観の拡充に余念がない精力的なコンテンツと言えます。
 (個人的には「解」の祭囃し編~「礼」の賽殺し編辺りまででお話としては完結していると感じております)

<以下個人的主観>
 私も二次創作を作る者ですので、竜騎士07氏は「コミックマーケットでの同人作品から一般的に認知されるコンテンツを創出された偉人」として捉えております。うみねこシリーズは賛否両論あるようですが、それを踏まえてもSNSのなかった当時に目を見張る活動をされていたと思います。私は物語創出を生業とはしないことを信条としておりますが、竜騎士07氏のその読者を引き込む巧みな物語構成力・文章力・情報発信力とメディア展開の手腕は今も称賛すると共に憧れを抱き続けております。



・・・えっ? これ、お亡くなりになる人が出てくる作品、なの・・・? この子こんなにかわいいのに?
は、はわわわ・・・ と、友だちを、ご・・・拷問して、あ・・・あや・・・
か、かの、しっかり!
う・・・ すごく怖そう・・・それに、とても大きなコンテンツなんですね・・・お父さん詳しくありがとうございます。それで、お姉さん
花ちゃん?
そんな年齢制限のかかるような作品のコスプレさせられてたんですね、私
あ、いやぁ・・・そのぉ・・・
はぁ・・・。まぁいいですけど。巫女さんの服なんて滅多に着られないですし。それにお姉さんと一緒なら怖くないですから
は、花ちゃんっ!
わー 今日のハナちゃんはツンデレってやつだネ>ω<
あれだな、めおとまんざいってやつ!
ちょっと。誰が夫婦なの・・・というか漫才じゃないしデレてもないでしょ
あぅ、あの、その・・・>ミ
でも、みやこさん発案のひぐらし要素を取り入れたことで、ムードが一気に引き締まったのは確かよね。
(香子ちゃんありがとう~~>ミ)
うふっ❤ 私のお話とかのんちゃんたちのお話が明るくて、ひなたちゃんたちのお話がシリアスで重めで、そこからのこのひぐらしコラボ導入。この先どうなってしまうのかしらって冷や冷やしたわぁ❤
どきどきした!
花ちゃんはひぐらし知らないみたいだったけど、とても「それらしさ」が出てたわ。よく書けたわね^^
それは、お姉さんからオーダーがあったからなので
そうだったね。内容を教えちゃうと怖がらせちゃうから、「花ちゃんのかわいいお顔に、すごく濃い色の影がかかるような世界観で」とか、そういう感じでね
なるほど・・・。確かにそんなイメージよね。ひぐらしも絵柄はかわいいのに、やっていることはおいそれとは口に出せないようなことだし
・・・正直、花火イベントのほうで当日まで頭がいっぱいだったので、お姉さんのオーダー通りに作れてるのか最後まで不安でしたけど。でも、お姉さんの言ってることはなんとなく伝わってきましたし、原稿を読んだお姉さんが興奮してたので大丈夫なんだろうなって
もう本当に、花ちゃん天使! って思った! かわいいし、もう百点満点! いや、∞(無限)!
わーお。原作ネタだー☆
んもぅ、お姉さん分かりましたから、恥ずかしいので抑えてください・・・


──娘もあの場で非常に興味深く作品を拝聴していたようです。みやこさんのおっしゃる「濃い影がかわいい顔にかかる」という表現は言い得て妙であり、作品世界を知らない方にそれらしき雰囲気を出してもらう為のオーダーとしては最小限にして必要十分と言えるでしょう。


ふー。それで、ついにここでヘアピンのお話出てくるのよね
はー。そうだねー。ゆうちゃんが最初にヘアピン拾ってたってことは・・・ って、そこもドキドキしちゃったなぁ
コヨリちゃんカノンちゃんおかえりー。ダイジョウブ?  うんうん、最初の方でもあったけど、ここのお話は時系列が戻ってるから「ヘアピン落とす前なの? 後なの?」ってところでもみんなキンチョウしたと思うなー
落としちゃってたなー。みゃー姉
お話の内容だけど、いい? アタシ、このお話はハナちゃんのミャーさんへのやさしさが見えてすっごくスキなんだー
そんなに出してなかったと思うんだけど・・・ どのあたり?
「お姉さんがものすごく動揺してる。早く泣き止まなきゃ。」ってとことかネ。ハナちゃんはミャーさんのことで泣いているのにケナゲだなーって。あと「お姉さんにも外出したときは楽しい思い出を作ってほしいのに」って思いながら、でも涙をおさえられないところ。ミャーさんのことをすごく大事にしてるのが分かって、アタシも嬉しかったω
うん・・・。言われてみたら、確かにそうかも。そのシーンでお姉さんのことを思いやるとか、特別な意識はなかったんだけど・・・
特別に意識してなくても、ちゃんと大事なところでそういうのが出せるのっていいわね。ひぐらしコラボってこともあって冒頭から少し硬くてギスギスした印象があったけど、ここで花ちゃんのやさしさが出ててほっとしたもの。
狙ってなかったんですけど、そう感じてもらえたら結果的にはよかったと思います。



──原作とアニメの適切で忠実な取り込み、これまでの公演会・発表済み作品での表現のオマージュ、キャラクターソングの一節を取り込むなど、まさにこれまで花さんが目指していた形の集大成と言えるお話だったと思います。


うんうんー。これまでの公演会からのオマージュってところだとまいちゃんのイルミアート見に行った時とアラカルトの「チョコより甘いその味は」に出ていた「お姉さん。ちょっとかがんでください」からのキス、に見せかけたミスリードだったり、パパの小説に影響されて作った「天使の涙の、その先に。」でも出てきてた、「土下座してるミャーさんを立たせようとするけど重くてびくともしない」ってところとかだネ☆
それ私も気づいたぞ! あとキャラソンからだと「胸に手を当ててこの気持ちの正体を考えてみる」「私の好きな甘い匂い。いつも特別に感じている」「甘い何かがふくらんでいく」ってとこがそうだな。スイーツランド・パラドックスの歌詞だ!
お父さんもだけど、みんなもよく見てるね。はずかしい・・・
バランス感覚っていうのかなぁ。このあとヘアピンが揃って一息つけるけど、それだけじゃなくってちゃんと最後に花ちゃんの「甘いもの好き」なところが出てて、そこでしっかりといつものわたてんに戻ってくれたんだーって思えて胸があったかくなったなぁ。
そうなのよ。花ちゃんやノアちゃんはみんなをヒヤヒヤさせるの上手なんだけど、それだけじゃなくってその後に「いつものほっとするわたてん」までちゃんと戻してくれるところがうまいのよ。だから途中でヒヤヒヤはするけど最後まで安心して見られるの。そこがすごいと思うわ


■【幕間 ── intermezzo ──】について


──それでは幕間のお話につきましてお願いいたします。ここは会話劇が中心となり、あえて「地の文を省略する」という思い切った構成にされていましたね。


そう! 「会話劇」っていう分類があるとは思ってなかったんだけど、花火大会の会場のザワザワした雰囲気の中で一歩引いたところからアタシたちを眺めているようなカンジにしたかったの。見ているみんなも一緒にその場にいるような感覚を味わってほしかったんだー☆
そうだね。地の文がないから本当にその場で聞こえていることしか書いていないけど、逆にそれが臨場感って点でよかったかもしれないね
ここで出てたのは、まわりのざわざわと、みんなのセリフと、会場の放送と、花火の音くらいだもんな。確かに会場にいるときに聞こえるものだけだったなー
あと、最初にも言っていた「輪投げの結末」をここで出してもらえました。嬉しくって、みやこおねぇさんのところだけじゃなくてノアちゃんたちにもよりちゃんに取ってもらったって自慢しちゃいました^^
うんうん。カノンちゃんがとってもうれしそうで、アタシもうれしくなっちゃったω
会場に一番最初に着いてたのが私たちだったのよね。その次が花ちゃんたち、松本さんたち、最後にひなたちゃんたち
その到着した順番もいろいろ想像できるようになってるのよね。順当に行けばこよりちゃんたち>私とゆう>みやこさんたち>ひなたちゃんたちって順になるところを、私たちとみやこさんたちの順番が逆になっていて
でしょー! 「きっとユウちゃんがあっちこっち走りまわって寄り道して、マツモトさん連れ回されたんだろうなーω」って想像できるようにはしたつもり☆
おねぇとかけっこしてた!
きっとそういう含みがあるんだろうと思って「今日は走りまわってばかり」ってセリフも入れておいたわ❤


──花さんが友奈さんにお菓子を分け与える描写が印象深かったですね。余程感謝されていたのだろうなと


はい。ヘアピン見つけてくれたゆうちゃんに、何かしてあげたいと思っていたところだったので。
はなが甘いものを分けるなんてすごいことだ!
ハナちゃんがお菓子を誰かにあげるなんてビックリω
あの花ちゃんが・・・。成長したんだなって
ちょっと。みんなして・・・。そんなに食い意地張ってないですから
おいしかった! はなねーちゃ、ありあと!
うん。ゆうちゃんもありがとう
このあと、ノアちゃんとひなたちゃんが言ってた「花火の音の遠近感」があって、その後にふたりとも会場に来てたねー
そうね! ひなたちゃんにもGPS? つけておいたらいいのにって思ったわ
お? おー
ノアちゃんのことを気遣うひなたちゃんがとってもやさしくって、ここですごくじーんとしたの覚えてるなぁ・・・。ばんそうこうの、ね
うんうん。アタシはもうそのままみんなと合流しちゃおうって思ってたんだけど、ヒナタちゃんが待ったをかけてくれたの。またトゥンクしちゃった///ω///
私が「のあが足を切った」って書いたからはやく手当したかったんだ。それに、のあの浴衣のすそをみんなの前でめくるのがかわいそうだったんだ。のあはかわいい女の子だから、そういうとこは私もちゃんと気にするぞ
ひなたって、ノアのことになると本当イケ・・・えっと、ハンサムウーマン? になるよね。お姉さんも見習って・・・   いえ、やっぱりそれはいいです。
ん?
あー、ヒナタちゃんのイケメン・・・じゃなかった、ハンサムガール?なとこってミャーさん譲りだもんねぇ。更に言えばチヅルさん譲りっていうか。今より更にミャーさんがハンサムになったらハナちゃん身が持たないもんネω
・・・うん
でも、ここのかのもとってもよかったわよ? お姉さんに「どうしたの?」って聞かれたけど、ぜんぶ分かってるかのは言わなかったでしょ
あ・・・うん。あそこで「ノアちゃんが怪我をしてひなたちゃんが手当てしてます」って正直に伝えてたら、おおごとになっちゃうって思って。みやこおねぇさん、黙っててすみませんでした
ううん。かのんちゃんのそういう配慮、いつもすごいなって思うよ? ひなたのことを信じてノアちゃんのこと任せたんだよね。あそこはそれで正解だったと思うよ
ありがとうございます^^


──少し本題から外れてしまうのですが、みなさんひなたさんや小依さんの「かっこいいと思う在り様」についての言い表し方でお困りのようですので、一旦整理をしてみましょうか。


パパありがとー>ω< ホントのこと言うと困ってたんだー。 イケメンだと「メン=男性」になっちゃうし、ハンサムウーマンだと「成人女性」になっちゃうでしょ? 日本だと「ハンサム=男性の容姿」のことだから・・・
ありがとうございます。憲章に載せる必要まではないと思うんですけど、みんなで統一しておいたほうがいいなとは思ってました
えっ? 私もなの?
おおー なんだなんだ?

【 コラム 】

かっこいいと思う女性、特に少女を言い表す言葉について。


まず、よく使われる言葉について辞書的な意味合いをまとめてみましょう。

・イケメン
 1999年刊行の女性向け雑誌に記載の「イケてるメンズ」という言葉から生まれた造語。「イケている」+「men」または「面」の合成語。「イケてる(イカした)」とは俗に容姿やふるまいなどがしゃれておりかっこいいことを指します。その為、乃愛さんのおっしゃる通り一般的にイケメンとは男性の容姿に対して使用する言葉です。
 また俗語ですが「イケジョ」というのもあります。こちらは1990年台に生まれた言葉らしく、若干古めの印象を持つ言葉です。ですが、現在でも「イケメンの女性版・イケてる女性」という意味で通用するようです。主に容姿のことではなく「スマートな生き方をしている女性のこと」を指す言葉のようです。

・ハンサム
 男性の顔だちや風采が良い様。美男子、二枚目と同義。主に少年~青年に対して使います。「Handsome is as handsome does.」という英語のことわざがあり、直訳してしまうと「ハンサムはハンサムと同じです」となってしまうのですが、意訳すると「Good living is more important than good looks. "Handsome" means not only "good-looking, of fine appearance", but also "generous".」となり、即ち「ハンサムとは「見栄えが良く、見た目が良い」だけでなく「寛大」という意味を持つ言葉」となります。

・ハンサムウーマン
 行動や態度が凛々しい女性。自立した女性。主に成人女性に対して使います。戊辰戦争の際、男装して戦いに参加したエピソードのある新島八重の異名が初出と考えられます。

・ハンサムガール
 辞書などには単独の言葉として記載はありません。「ハンサムウーマン」に併合されているようです。同名の「ハンサム・ガール」という小説があり、少年野球で活躍する小学5年生の女生徒のお話が描かれています。意味合いとしてはティーンエイジャーに対して使用するハンサムウーマンと考えてよろしいかと思います。

 まとめますと、「イケメン」とは「目で見える範囲で顔などの容姿が美しい、見目麗しい様。それに起因してそのふるまいもしゃれておりかっこいい」となりそうです。端的に言えばイケメンとは「外見のことを表す言葉」となりそうですね。
 一方の「ハンサム」については、日本語と英語とで意味合いが若干異なるようです。日本語における「ハンサム」はイケメンとほぼイコールと読み取れます。英語における「ハンサム」は内面的なことを含めた「かっこいい人・寛大な人」ということになりそうです。
 その為、こちらの天使たちに対して使用する場合は、お母様方および星野みやこさんと松本香子さんに対しては「ハンサムウーマン」、小学生以下のみなさんに対しては「ハンサムガール」が妥当なところかと思われます。

 しかしながら、これは「正式には」ということであり、一般的な会話や公演会の中で使用する場合、「言われた方が不快に思わなければ」という前提つきで「イケメン」「ハンサム」「ハンサムウーマン」といった呼称も大丈夫かと思います。これらは基本「褒め言葉」ですので、「すごい! かっこいい!」といった真意が伝わるならよろしいのではないでしょうか。



わー さっすがパパ! まとめるの上手☆ これでスッキリしたネ!
すごい・・・。見た目のことを言う言葉と、内面も含めての言葉があるんですね・・・。となると、お姉さんは「イケジョ」でもあって「ハンサムウーマン」でもあるんだ
そうだぞ! みゃー姉はモデルもやってるし、気が効くし、やさしいし、かっこいいんだ!
モデルはやってないって・・・。でも、花ちゃんがそう思ってくれるのは嬉しいな・・・ でゅふっ
・・・前言撤回しておこうかな
>ミ
ハンサムガールだと略してハンガーだな! かのんだ!
えー>< 私はあんまりかっこよくないよー?
そうね! かのはかっこいいっていうより、やさしくてふんわりしてて、かわいいもの
よ、よりちゃん・・・!  えっと、よりちゃんもハンサムガール、だよ?
かわいいよりかっこいいって言われたいから、それでいいわよ!
イケイケガールってことだな!
ヒナタちゃん、それ似てるけど違う意味になっちゃうよー>ω<


■【私に天使が舞い降りて 【エンジェルフォール・スターマイン】】について



──いよいよラストとなりますが、最終章となるエンジェルフォール・スターマインにつきましてお願いいたします。「三人称パパ視点完全客観型」という、既存の分類に囚われない自由な文体が登場しましたね。


パパのしっとりした、やさしい言葉で、すぐ近くで見つめてくれているような三人称の書き方がスキで、アタシもやってみたーいって思ってたの。それでここでやらせてもらったんだよー☆ みんなどうだった?
さすがノアだなって。本当にお父さんが書いてるように見えたから
お父さんを目の前にして緊張するけど・・・でも、花ちゃんの言う通りお父さんが書いているような安心感があったね
視点がすごくやさしいよねー。起きていることを細かく書いてくれているのに息苦しくもなくて。「はいやってみて」って言われても、私には書けないなぁ
かのの文章はとっても好きだけど、でもこのときのノアちゃんはお父さんに憧れてるんだなって強く伝わってきて、ため息出ちゃったわ
のあのいつもの三人称も大好きだぞ! でも、このときの書き方も好きだな。なんていうか、描きだされてるみんながそれぞれキラキラしてるんだ。最後っていうのもあって、みんなやることやり終えたぞって満足な顔してて、みんなが幸せだってよく分かる書き方になってたからな
えへへ・・・ みんなありがとー>ω< これまでの集大成って位置づけの公演会だったから、アタシたちにいつもシゲキと教養を与えてくれるパパにもぜひ登場してもらいたかったの。それもあって入れちゃったんだー


──その場にいた娘も「まるでお父さんみたいだった」と申しておりました。気恥ずかしいですが、物語に取り入れてくださってありがとうございます。
──エンジェルフォール・スターマイン自体の説明もされていました。会場がアンヘル滝ということもあり、そこから取ったものかと思いましたがしっかりと「謂われ」を考えていましたね。


あ、でも公演会の会場にアンヘル滝を選んだのはそういうことだったの。でも、物語の中だと「天舞市」だから、他の理由を考えておいたんだー
そういうことって、どういうことだったの?
えっとね、ぽしょぽしょ・・・(現実世界にも「アンヘルの滝」っていうのがベネズエラのギアナ高地にあるんだよー。すごい落差があって滝壺がない滝でね。それが「エンジェルフォール」って言われているんだよー)
そうなのね! かのありがとう!
ぽしょぽしょ万能すぎる! うん、でも実はこの「エンジェルフォール」のエンジェルって滝の発見者さんのお名前(ジミー・エンジェルさん)だから天使のエンジェルじゃないんだけどネω


──さすが乃愛さん。詳細にお調べになっているようですね。その他、最終章でコメントありましたらお願いいたします。


ひなたちゃんもノアちゃんも、あと花ちゃんとみやこお姉さんも、みんなキスしてたわね!
えへへ・・・ うんうんー 大団円だからしちゃった☆
のあとこいびと同士になったからなーこの前のところで。ちゅーしたかったんだ
・・・でも、ここでもお姉さん、天然で困ったよ。だから私から迫ったんだけど
天然って?
まーたミャーさんの「そういうところ」出ちゃってるーω
え? えっ??
解説しちゃうのもブスイだけど、ハナちゃんかわいそうだからしちゃうね? ハナちゃんが「くいくいっ」てした後、ミャーさんってば「ずっとそばにいるからね」なんてプロポーズみたいなこと言ってたでしょ? アタシたちは「あーまたミャーさんのそういうところかー」って思ってたけど、言われたハナちゃんはもにょもにょしたでしょ?
うん・・・。私だって分かってるつもりだけど、でもやっぱりストレートに言われちゃうとね。
あ・・・えっと、その、このときのは花ちゃんが「ちゃんとそばにいてください」って言ってたから、それでね?
やっぱり「そういうとこ」だったーω そのあとも大きな音の花火上がって、ぎゅうってミャーさんにハナちゃんがしがみついたでしょ?
う、うん。花ちゃん怖かったんだろうなって
それもあるかもしれないけど、それだけじゃないでしょー? ハナちゃんとしては勇気出してくっつくための口実だったんだからー
ええっ? そうだったの?
・・・・・・
その次の「音が大きくて怖いので」って言うハナちゃんに、ミャーさんなんて答えたか覚えてる?
えっと、怖いなら場所移そうか? って。離れようか? って・・・
ハナちゃんからしたら、「勇気出してくっついたのにミャーさんは離れたがってる、切り上げようとしてる」ってならない? 「ずっとそばにいるからね」って言葉でハナちゃんもにょもにょさせておいてー。んもーミャーさんってばーω
あ・・・ ああ・・・・・・!
・・・・・・だから「次変なこと言ったら」だったんですよ。まったく・・・
ミャーさん分かったー? ラストのハナちゃんのオトメゴコロ
ごめんねぇ・・・。私はてっきり、花ちゃんが怖がってると思って、かわいそうだから遠くに行こうかって・・・ /socialdogeza
[/socialdogeza] 正しくないコマンドです。 ・・・もういいんですよ、お姉さん
は・・・ 花ちゃん・・・?
ノア、解説ありがとう。自分から言うの恥ずかしかったから・・・。お姉さんも分かってくれたみたいだからもういいよ。変に勘の鋭いお姉さんより、今くらいのほうがお姉さんらしくて好きだし
花ちゃん・・・!
今日は疲れちゃったので、お姉さんと一緒にぐっすり寝たいです
おおー! 最終章とおんなじくらいはなとみゃー姉もべったりらぶらぶだなー!
よーし、おあとがよろしいようでー☆>ω<


──本日もどうもありがとうございました。長時間お付き合いいただいて疲れさせてしまいましたね。みなさんゆっくりおやすみください。



















■ ヴァラカスサーバのわたてん!イルミネーションアート(夏祭りにまつわる作品2種) ■


ヴァラカスサーバ在住のまいちゃんさんは、生粋のイルミネーションアーティストです。
毎回公演会のシチュエーションに応じたイルミネーションアートをヴァラカスサーバにて作ってくださっています。
本記事最初にURLはご案内しておりますので、イルミネーション製作過程の記事につきましてはそちらをご覧ください。



こちらは公演会の前に製作されたイルミネーションアートです。「夏祭り」というキーワードのみ判明している状態でしたので、浴衣姿でわたあめとたこ焼きをお持ちのまいちゃんさんをお描きになったようです。
花火の部分は公演会の後に追加されたものとのことで、それだけ天使たちの花火パフォーマンスに鮮烈な印象をお受けになったものと思われます。
小依さんもおっしゃっているように、花火の色彩が各々のイメージカラーとなっており、公演会時に十字架を描いていた天使たちの立ち位置と呼応しているのも素敵ですね。




公演会後に製作された大作イルミネーションアートです。いちどきに8人も描いたのはこれまでで最大とのことで、観賞した天使たちも非常に喜んでいました。
先のイルミネーションアートと同様、花火部分は公演会時の天使たちの立ち位置をモチーフとされていて、イルミ同士が連結している箇所はまるで天使たちが手に手を取り合っているかのように見えます。
各ペアの様子も、それぞれが紡いだ物語を象徴するシーンをよく表現されていると感嘆しました。

友奈さんの身長に合わせ、しゃがんで話をしているやさしい香子さん。
紫色のヘアピンを拾い、それを香子さんに見せてくれている友奈さん。
「よりちゃん、がんばったねー^^」「かののおかげよ! ありがとう!」と、手を取り合って喜んでいる夏音さんと小依さん。
ヘアピンは片割れのみではありますが、美しい佇まいでカメラを花さんに向けるみやこさん。
まんざらでもない様子で巫女服を颯爽と着こなす花さん。
傷つきながらも、晴れてひなたさんと結ばれてほほ笑む乃愛さん。
傷ついた乃愛さんを、みなから見えない場所へ案内し、夏音さんから分けていただいた救急セットで傷の手当てをするひなたさん。

限られた色数のイルミネーションを用いて、これだけの鮮やかで美しいアートを描くことができるのは、まさにイルミネーションマイスターまいちゃんさんならではと言えるでしょう。







ヴァラカスサーバにて、オールキャストで観賞することができたようです。
花火大会がモチーフであることから、しっかりとゲーム内時間で夜間となるように調整して撮影をしてくださいました。
作者のまいちゃんさんに、しっかり天使たちに見ていただけたことをご報告すべくこちらに掲載させていただきました。

素敵な作品、ありがとうございました。









close this window